リンデロンのVG、V、DPの違いとステロイドの強さについて

リンデロンの種類(VG、V、DP、点眼、錠剤など)の違いや、ステロイドのして強さ、顔への使用、市販薬、副作用などについて解説します。

リンデロンの種類(VG、V、DP、点眼、錠剤など)

リンデロンは主にステロイドの成分が含まれる抗炎症薬です。その成分はリンデロンの種類によって微妙に異なりますが、基本的にはベタメタゾンという成分がメインの成分となります。

リンデロンの中でも特に使われるリンデロンVGなどの外用剤に関しては、リンデロンVが最もノーマルなもの、リンデロンVGが抗生物質を含んだ化膿止めの作用があるもの、リンデロンDPが作用が強いものと分類できます。

リンデロンの種類とその成分は以下の通りです。


薬剤名 剤型 成分名
外用 リンデロンV 軟膏 ベタメタゾン吉草酸エステル
クリーム
ローション
リンデロンVG 軟膏 ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩
クリーム
ローション
リンデロンDP 軟膏 ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
クリーム
ゾル
内服 リンデロン錠0.5mg 錠剤 ベタメタゾン
リンデロン散0.1% 粉薬
リンデロンシロップ0.01% 液剤

リンデロン坐剤0.5mg 坐剤
リンデロン坐剤1.0mg 坐剤



点鼻
・ 点耳
リンデロン点眼液0.01% ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム
リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%
点眼・点鼻用リンデロンA液  ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム・フラジオマイシン硫酸塩
眼・耳科用リンデロンA軟膏 軟膏
注射剤 リンデロン注2mg(0.4%) 注射 ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム
リンデロン注4mg(0.4%)
リンデロン注20mg(0.4%)
リンデロン注20mg(2%)
リンデロン注100mg(2%)
リンデロン懸濁注  ベタメタゾン酢酸エステル・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム

リンデロンのステロイドとしての強さ

リンデロンはステロイド(副腎皮質ホルモン)剤の一種であり、外用剤(軟膏、クリーム、ローション、ゾル)や飲み薬では他の薬と効果の強さを比較されます。今回は外用剤と飲み薬に分けて確認していきます。

リンデロンの外用剤(軟膏、クリーム、ローション、ゾル)の強さ

外用剤のリンデロンのうち、リンデロンVとリンデロンVGは中くらいの強さの3群、リンデロンDPはかなり強めの2群に分類されるステロイド剤です。

リンデロンV、VGとリンデロンDPでは使用できる部位なども異なってくるため、同じ感覚で使用すると危険であり注意が必要です。

リンデロンの飲み薬の強さ

飲み薬のリンデロンは成分としてベタメタゾンを含んでおり、これは飲み薬のステロイドの中ではかなり強力な部類になります。

飲み薬のステロイドで最もよく使用されるのがプレドニゾロンですが、リンデロンはこのプレドニゾロンの6〜7倍の抗炎症作用があるとされており、また、作用時間も長いことが特徴です。

リンデロンの顔への使用

ステロイドの外用剤は顔に対して処方されるケースも多くあります。

リンデロンVとリンデロンVGは顔に使用することもあります。一般的に顔は他の皮膚の部分よりも薬をよく吸収されることが知られており、同じ量を使用してもかなり効果が強く出る傾向があります。また、同じ顔でも目の周りは特に吸収されやすく、顔に使用する場合は医師からの指示であっても十分に注意して使用するようにしましょう。

また、子供はより効果が強く出てしまう傾向があります。子供の場合は、リンデロンVやリンデロンVGは顔には基本的には使用しないので、自己判断で子供の顔に使用するのは避けましょう。

リンデロンDPは1段階強いステロイドとなります。大人でも顔にはあまり使用されるケースはなく、取り扱いに注意が必要と言えます。リンデロンVやリンデロンVGと勘違いしたり、自己判断で顔に使用することは危険ですの十分に注意しましょう。

リンデロンの市販薬

リンデロンの点眼や飲み薬は残念ながら市販で買うことはできません。

リンデロンV、リンデロンVGといった外用剤に関しては、その成分であるベタメタゾン吉草酸エステルを主成分とする市販薬として、ベトネベートクリームS、ベトネベートN軟膏ASが市販されています。

ベトネベートクリームSはベタメタゾン吉草酸エステルのみを成分とし、リンデロンVクリームに近い市販薬、ベトネベートN軟膏ASはベタメタゾン吉草酸エステルの他、抗生物質としてフラジオマイシン硫酸塩を含んでおり、リンデロンVG軟膏に近い役割を持った市販薬と言えます。リンデロンVG軟膏とは含まれる抗生物質の種類が違うという点がありますが、効果としては大きくは変わりないと考えられます。

処方薬のリンデロンと異なり、長期連用できない点や粘膜などには使用できないという注意点はありますが、湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、蕁麻疹に適応を持っており、これらの疾患に対して一時的に凌ぐ場合にはベトネベートクリームS、ベトネベートN軟膏ASでも十分代用が可能と言えるでしょう。

なお、残念ながらリンデロンDPの成分であるベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含む市販薬は販売されていません。クリニックにかかり、医師に処方してもらうようにしましょう。

リンデロンの副作用

ステロイドと聞くと副作用が気になるところです。外用剤、点眼、飲み薬に分けて確認していきましょう。

リンデロンの外用剤は副作用が少なく安全

外用剤であるリンデロンV、リンデロンVG、リンデロンDPの軟膏、クリーム、ローションといった外用剤は、正しく使用すればあまり副作用は問題となりません。

頻度が高い副作用として、皮膚の刺激感や皮膚炎、発疹などの過敏症や、魚鱗癬様皮膚変化という皮膚がうろこの様にはがれたり、乾燥する症状、さらには多毛(毛が濃くなること)などがありますが、基本的には使用を中止すれば回復するのもがほとんどです。

ただし、腕や足に対して処方されていたものを自己判断で顔などに使ったりすると、思わぬ副作用が出るケースもあります。必ず指示された用法用量を守って使用しましょう。

リンデロン点眼も副作用はほとんどなし

目薬であるリンデロン点眼液に関してもほとんど副作用はありません。刺激感がでる報告がある程度です。ただし、非常にごく稀に白内障や緑内障の副作用が出るケースが報告されていますので、特に長期で使用する場合は違和感に気付いたら医師に報告するようにしましょう。

リンデロンの飲み薬は満月様顔貌の副作用に注意

リンデロン錠や散剤、シロップ剤などの飲み薬は、外用剤や点眼液に比べ副作用が出る可能性は高いと言えます。また、副作用の種類も多く、注意しながら使用する必要があります。頻度が高いものの一つに満月様顔貌があります。これは顔が満月のように丸くなる状態のことであり、ムーンフェイスとも呼ばれます。ステロイドの使用を減らすことで回復することが期待できますが、ステロイドの量は自己判断で変えずに医師との相談の上、調節するようにしましょう。

薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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