アルメタ軟膏の効果や副作用|ステロイドの強さや赤ちゃんへの使用、市販の購入など

アルメタ軟膏の特徴、効果、使い方、副作用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

アルメタ軟膏の特徴とステロイドの強さ|ロコイド、キンダベートと同等

アルメタ軟膏はアルクロメタゾンプロピオン酸エステルを成分とするステロイドの塗り薬です。湿疹や皮膚炎、かゆみなどの痒疹群、虫刺されなどに効果があり1)アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/、比較的マイルドな作用のため、赤ちゃんや子供から大人まで幅広い年齢層で使用される外用剤です。

アルメタ軟膏はステロイド外用剤の中で強さが下から2番目に弱いとされるⅣ群(Mild)に分類される薬です。ステロイドは効果の強さによって最も強いⅠ群(Strongest)、Ⅱ群(VeryStrong)、Ⅲ群(Strong)、Ⅳ群(Mild)、最も弱いⅤ群(Weak)に分類されます。アルメタ軟膏はⅣ群ですので、効果は比較的穏やかな分、副作用はあまり心配がいらない薬となります。

なお、同じステロイドの強さであるⅣ群にはロコイドやキンダベートがあります。アルメタ軟膏はロコイドやキンダベートとほぼ同じ強さであると言えます。

アルメタ軟膏の効能効果

アルメタ軟膏は湿疹や皮膚炎、かゆみなどの痒疹群、虫刺されなどに効果がある薬です。

アルメタ軟膏の効能効果の詳細は以下の通りです。


湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症を含む),乾癬,痒疹群(ストロフルス,蕁麻疹様苔癬,固定蕁麻疹を含む),虫さされ,掌蹠膿疱症,扁平苔癬,ジベル薔薇色粃糠疹,紅斑症(多形滲出性紅斑,ダリエ遠心性環状紅斑),薬疹・中毒疹,紅皮症,特発性色素性紫斑(シャンバーグ病,マヨッキー紫斑,紫斑性色素性苔癬様皮膚炎),慢性円板状エリテマトーデス

アルメタ軟膏 添付文書


アルメタ軟膏の作用機序

アルメタ軟膏が湿疹、皮膚炎などの皮膚疾患に対して効果を示すのは、ステロイド成分による抗炎症作用が働くためです。

ステロイドの成分は一般的に抗炎症蛋白のリポコルチンを産生を促進させ、ホスホリパーゼA2を阻害し、結果として抗炎症作用を示すとされています。

アルメタ軟膏の効果は56.9〜92.2%の改善率

アルメタ軟膏の実際の患者さんに対する効果として臨床試験の結果が公表されています。

アルメタ軟膏の湿疹や皮膚炎では83.9%、蕁麻疹などの痒疹群でも74.1%の改善率が確認されています2)アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/

疾患名 有効例数/有効
性評価対象例数
密封法
(ODT)例数
有効率(%)
湿疹・皮膚炎群注1 426/508 13 83.9
乾癬 51/81 63.0
痒疹群注2 40/54 74.1
虫さされ 48/56 85.7
掌蹠膿疱症 35/57 18 61.4
扁平苔癬 30/42 4 71.4
ジベル薔薇色粃糠疹 47/51 92.2
紅斑症注3 40/47 85.1
薬疹・中毒疹 48/53 90.6
紅皮症 37/54 68.5
特発性色素性紫斑注4 29/51 56.9
慢性円板状エリテマトーデス 23/36 4 63.9

注1:進行性指掌角皮症を含む集計
注2:ストロフルス,蕁麻疹様苔癬,固定蕁麻疹を含む集計
注3:多形滲出性紅斑,ダリエ遠心性環状紅斑のみ集計
注4:シャンバーグ病,マヨッキー紫斑,紫斑性色素性苔癬様皮膚炎のみ集計

 アルメタ軟膏のあせもへの使用

あせもに関しては厳密には効能効果に記載がありませんが、あせもは汗が皮膚の中にたまってしまい炎症などが起きることがあるため、アルメタ軟膏でも効果が期待できるケースがあります。ただし、自己判断では使用しないようにしましょう。

アルメタ軟膏のやけどへの使用

アルメタ軟膏はやけどに対する効能効果は明記されていません。

炎症を抑えるという意味では効果が期待できる面もあり、同じⅣ群ステロイドのレダコートなどは「熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)」が効能に明記されています。

ただし、第2度深在性以上の熱傷・凍傷に対しては禁忌とされているため、自己判断でやけどに使用するようなことは避けましょう。

アルメタ軟膏のとびひへの使用

アルメタ軟膏はとびひ(伝染性膿痂疹)に対しては使用しないのが一般的です。

アルメタ軟膏などのステロイドは炎症には高い効果が期待できますが、免疫を抑制する作用があるため、感染症には使用しないのが一般的です。抗生物質が入っているステロイドなどは使用されるケースもありますが、アルメタ軟膏はステロイド成分のみの軟膏であり、とびひに対して適しているとは言えない薬です。自己判断でとびひに使用することは避けるようにしましょう。

アルメタ軟膏はニキビには基本的に使用しない

アルメタ軟膏の効能効果としてニキビは含まれず、基本的には使用しません。炎症を鎮める意味では効果があるケースも考えられますが、ステロイド外用剤には一般的に痤瘡様疹(ニキビのような状態)の副作用の可能性が知られており、ニキビが悪化してしまうケースもあります。従って自己判断でニキビに使用するのは避けましょう。

アルメタ軟膏の使い方

アルメタ軟膏は1日1〜数回患部に塗って使用します。

アルメタ軟膏の用法用量の詳細は以下の通りです。


通常,1日1~数回,適量を患部に塗布する。
なお,症状により適宜増減する。

アルメタ軟膏 添付文書


アルメタ軟膏は顔や陰部に使用するケースも|まぶたは注意

アルメタ軟膏は前述の通りステロイドの中でも作用が比較的マイルドな方であり、場合によっては顔や陰部などのデリケートな部分でも使用するケースがあります。ステロイドと聞くと抵抗がある人もいるかと思いますが、先生から顔などのへの使用を指示されている場合はその通り使用しても問題ありません。

ただし、医師からの指示ではなく、顔に湿疹などがある場合には自己判断で使用することはやめましょう。

なお、顔の中でも目の周りや瞼は他の部分より注意が必要です。長期の場合、大量使用の場合に眼圧上昇や緑内障の危険性があるため、医師から指示されている場合を除き、使用するのは控えましょう。

アルメタ軟膏の子供や赤ちゃんの使用|おむつかぶれなどにも

アルメタ軟膏は効果がマイルドであり、子供や赤ちゃんに対しても使用するケースが多い薬です。

注意点として、子供や赤ちゃんは一般的に大人に使用するよりも効果が強く出てしまう傾向があります。子供や赤ちゃんでも医師からの指示であればアルメタ軟膏を使用しても問題ないと考えられますが、大人よりも慎重に使用するようにしましょう。また、必ず医師から指示があった場合のみ使用するようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

おむつかぶれに使用する場合には、基本的に医師や薬局からの指示通りとなりますが、あまり気密性を高めるとステロイドの効果が強くなるケースもあります。おむつかぶれに使用する場合は念のため、患部を密封しすぎないよう少し注意してみましょう。

アルメタ軟膏の副作用

アルメタ軟膏はステロイドの一つであり、副作用が心配という人もいるかと思いますが、正しい使用法で使用する分にはあまり心配は必要ないと言えます。

副作用の頻度として参考になるものとして臨床試験時の副作用頻度は、評価対象例1117例中、副作用は32例(2.86%)、39 件に認められており、主なものは、毛嚢炎・せつ10件、ステロイドざ瘡3件等とされています3)アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/

起こりうる副作用は基本的には塗布した部分におけるものがほとんどであり、塗った部位を様子を見ながら使用すれば副作用が問題になるようなことはあまりないと言えるでしょう。

なお、頻度はまれですが、報告されている重大な副作用として目に関わる副作用もあり、眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障が報告されています。これらは目の周辺に使用した場合や、特に長期にステロイドを使用している際に可能性があるため、目の周辺や長期で使用しているような場合は念のため、定期的に目にも異常がないか確認するようにしましょう。

その他、ステロイドは免疫を弱めてしまう傾向があるため、皮膚の感染症を起こしてしまうリスクが共通してあることも念のため覚えておきましょう。

アルメタ軟膏の薬価、ジェネリック

アルメタ軟膏の薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で1gあたり36.4円とされています。1本5gのものでは182円、1本10gのものでは364円となります。

なお、アルメタ軟膏にはジェネリック医薬品があり、ビトラ軟膏0.1%、タルメア軟膏0.1%という製品名で販売されています。薬価はビトラ軟膏が1gあたり16.4円、タルメア軟膏が1gあたり22.2円、アルメタ軟膏よりもジェネリック医薬品の方が経済的と言えます。

アルメタ軟膏の市販での購入

アルメタ軟膏の成分であるアルクロメタゾンプロピオン酸エステルを含む塗り薬は市販薬としては販売されておらず、市販で買うことはできません。

ただし、アルメタ軟膏と同じ強さのⅣ群に分類されるステロイドの外用剤は販売されているものがあり、代表的なものは、処方薬リドメックスコーワと同じ成分を含む市販薬のリビメックスコーワ、処方薬ロコイドと同じ成分を含むロコイダンなどが挙げられます。

アルメタ軟膏と強さが近い成分の外用剤を市販で買いたい場合はこれらが適していると言えます。ただし、これらの薬も処方薬と比較し有効成分量が半分になっているため、その分効果が抑えられている点はご注意ください。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

出典・引用・参考文献   [ + ]

1. アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/
2. アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/
3. アルメタ軟膏 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2646727M1022_1_10/
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