レダコートの強さや市販での購入は?赤ちゃんの使用やあせも、かゆみ、ヘルペスに対する使用も

レダコートの特徴、効果、使い方、副作用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

レダコートの特徴とステロイド薬の強さ

レダコートはトリアムシノロンアセトニドを成分とするステロイドの塗り薬であり、湿疹や皮膚炎、かゆみなどの痒疹群、虫刺されなどに効果が認められています1)レダコート軟膏0.1%/レダコートクリーム0.1% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/530258_2646705M1107_2_08.pdf

比較的マイルドな作用のため、赤ちゃんや子供から大人まで幅広い年齢層で使用される外用剤です。

レダコートはステロイド外用剤の中で強さが下から2番目に弱いとされるⅣ群(Mild)に分類される薬です。ステロイドは効果の強さによって最も強いⅠ群(Strongest)、Ⅱ群(VeryStrong)、Ⅲ群(Strong)、Ⅳ群(Mild)、最も弱いⅤ群(Weak)に分類されます。レダコートはⅣ群ですので、効果は比較的穏やかな分、副作用はあまり心配がいらない薬となります。

なお、同じステロイドの強さであるⅣ群にはロコイドやキンダベートがあります。レダコートはロコイドやキンダベートとほぼ同じ強さであると言えます。

レダコートの効能効果

レダコートは湿疹や皮膚炎、かゆみなどの痒疹群、虫刺されなどに効果がある薬です。

レダコートの効能効果の詳細は以下の通りです。

◇湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)
◇皮膚そう痒症
◇痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)
◇虫さされ
◇乾癬
◇掌蹠膿疱症
◇紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)
◇紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)
◇皮膚粘膜症候群(ベーチェット病を含む)
◇薬疹・中毒疹
◇円形脱毛症(悪性を含む)
◇熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)
◇凍瘡
◇天疱瘡群
◇ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)
◇扁平苔癬
◇毛孔性紅色粃糠疹

レダコート軟膏0.1%/レダコートクリーム0.1% 添付文書

レダコートの作用機序

レダコートが湿疹、皮膚炎などの皮膚疾患に対して効果を示すのは、ステロイド成分による抗炎症作用が働くためです。

ステロイドの成分は一般的に抗炎症蛋白のリポコルチンを産生を促進させ、ホスホリパーゼA2を阻害し、結果として抗炎症作用を示すとされています。

 レダコートのあせもへの使用

レダコートのあせもに関しては厳密には効能効果に記載がありませんが、あせもは汗が皮膚の中にたまってしまい炎症などが起きることがあるため、レダコートでも効果が期待できるケースがあります。ただし、自己判断では使用しないようにしましょう。

レダコートのやけどへの使用

レダコートの効能効果として「熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)」が含まれており、やげとに使用されるケースもあります。

ただし、第2度深在性以上の熱傷・凍傷に対しては禁忌とされているため、自己判断でやけどに使用するようなことは避けましょう。

レダコートのとびひやヘルペスへの使用

レダコートはとびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペスに対しては使用しないのが一般的です。

レダコートなどのステロイドは炎症には高い効果が期待できますが、免疫を抑制する作用があるため、感染症には使用しないのが一般的です。とびひに関しては抗生物質が入っているステロイドなどは使用されるケースもありますが、レダコートはステロイド成分のみの軟膏であり、とびひに対して適しているとは言えない薬です。またウイルスに対しても効果がないため、ヘルペスにも適している薬とは言えません。自己判断でとびひやヘルペスに使用することは避けるようにしましょう。

レダコートはニキビには基本的に使用しない

レダコートの効能効果としてニキビは含まれず、基本的には使用しません。炎症を鎮める意味では効果があるケースも考えられますが、ステロイド外用剤には一般的に痤瘡様疹(ニキビのような状態)の副作用の可能性が知られており、ニキビが悪化してしまうケースもあります。従って自己判断でニキビに使用するのは避けましょう。

レダコートの使い方

レダコートは1日2〜3回患部に塗って使用します。

レダコートの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常1日2~3回適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。

レダコート軟膏0.1%/レダコートクリーム0.1% 添付文書

レダコートは顔や陰部に使用するケースも|まぶたは注意

レダコートは前述の通りステロイドの中でも作用が比較的マイルドな方であり、場合によっては顔や陰部などのデリケートな部分でも使用するケースがあります。ステロイドと聞くと抵抗がある人もいるかと思いますが、先生から顔などのへの使用を指示されている場合はその通り使用しても問題ありません。

ただし、医師からの指示ではなく、顔に湿疹などがある場合には自己判断で使用することはやめましょう。

なお、顔の中でも目の周りや瞼は他の部分より注意が必要です。長期の場合、大量使用の場合に眼圧上昇や緑内障の危険性があるため、医師から指示されている場合を除き、使用するのは控えましょう。

レダコートの子供や赤ちゃんの使用|おむつかぶれなどにも

レダコートは効果がマイルドであり、子供や赤ちゃんに対しても使用するケースが多い薬です。

注意点として、子供や赤ちゃんは一般的に大人に使用するよりも効果が強く出てしまう傾向があります。子供や赤ちゃんでも医師からの指示であればレダコートを使用しても問題ないと考えられますが、大人よりも慎重に使用するようにしましょう。また、必ず医師から指示があった場合のみ使用するようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

おむつかぶれに使用する場合には、基本的に医師や薬局からの指示通りとなりますが、あまり気密性を高めるとステロイドの効果が強くなるケースもあります。おむつかぶれに使用する場合は念のため、患部を密封しすぎないよう少し注意してみましょう。

レダコートの副作用

レダコートはステロイドの一つであり、副作用が心配という人もいるかと思いますが、正しい使用法で使用する分にはあまり心配は必要ないと言えます。

報告されている副作用は刺激感や発疹、紫斑など基本的には塗布した部分におけるものがほとんどであり、塗った部位を様子を見ながら使用すれば副作用が問題になるようなことはあまりないと言えるでしょう。

なお、頻度はまれですが、報告されている重大な副作用として目に関わる副作用もあり、眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障が報告されています。これらは目の周辺に使用した場合や、特に長期にステロイドを使用している際に可能性があるため、目の周辺や長期で使用しているような場合は念のため、定期的に目にも異常がないか確認するようにしましょう。

その他、ステロイドは免疫を弱めてしまう傾向があるため、皮膚の感染症を起こしてしまうリスクが共通してあることも念のため覚えておきましょう。

レダコートの薬価、ジェネリック

レダコートの薬価は、2018年4月の改定時点で1gあたり23.9円とされています。

なお、レダコートにはジェネリック医薬品が販売されており、トリシノロン、ノギロンの名称で販売されています。トリシノロンは1gあたり25.0円であり、レダコートより高い薬価となります。ノギロンは1gあたり4.7円でありより経済的と言えます。

レダコートの市販での購入

レダコートの成分であるトリアムシノロンアセトニドは、口内炎の薬としては市販でも販売されていますが、湿疹等の皮膚用薬剤として販売されていません。

ただし、レダコートと同じ強さのⅣ群に分類されるステロイドの外用剤は市販で販売されているものがあり、代表的なものは、処方薬リドメックスコーワと同じ成分を含む市販薬のリビメックスコーワ、処方薬ロコイドと同じ成分を含むロコイダンなどが挙げられます。

レダコートと強さが近い成分の外用剤を市販で買いたい場合はこれらが適していると言えます。ただし、これらの薬も処方薬と比較し有効成分量が半分になっているため、その分効果が抑えられている点はご注意ください。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

出典・引用・参考文献   [ + ]

1. レダコート軟膏0.1%/レダコートクリーム0.1% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/530258_2646705M1107_2_08.pdf
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