デキサメサゾンの特徴や強さは|軟膏、クリームなどの塗り薬について、顔や陰部の使用、赤ちゃんの使用も

デキサメサゾンの塗り薬についてその特徴、効果、使い方、副作用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

デキサメサゾンの特徴とステロイド薬の強さ|成分はデキサメタゾン

デキサメサゾンの外用剤はデキサメタゾンを成分とするステロイドの塗り薬であり、湿疹や皮膚炎、かゆみなどの皮膚そう痒症、虫刺されなどに効果が認められています1)デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/130202_2646704M2222_1_04.pdf

比較的マイルドな作用のため、赤ちゃんや子供から大人まで幅広い年齢層で使用される外用剤です。

デキサメサゾンの外用剤は岩城製薬株式会社が製造販売しているデキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」/デキサメサゾンクリーム0.1%「イワキ」/デキサメサゾンローション0.1%「イワキ」、佐藤製薬株式会社が製造販売しているデキサメサゾン軟膏0.1%「サトウ」の種類があります。

デキサメサゾンはステロイド外用剤の中で強さが下から2番目に弱いとされるⅣ群(Mild)に分類される薬です。ステロイドは効果の強さによって最も強いⅠ群(Strongest)、Ⅱ群(VeryStrong)、Ⅲ群(Strong)、Ⅳ群(Mild)、最も弱いⅤ群(Weak)に分類されます。デキサメサゾンはⅣ群ですので、効果は比較的穏やかな分、副作用はあまり心配がいらない薬となります。

なお、同じステロイドの強さであるⅣ群にはロコイドやキンダベートがあります。デキサメサゾンの外用剤はロコイドやキンダベートとほぼ同じ強さであると言えます。

デキサメサゾン外用剤はジェネリック|先発医薬品は?

デキサメサゾンの外用剤はジェネリック医薬品に分類される薬です。同じデキサメタゾンの成分を含む医薬品としてオイラゾンクリームもありますが、こちらもジェネリック医薬品に該当する医薬品であり、デキサメサゾン外用剤の先発に当たる医薬品は現在ありません。

デキサメサゾンの効能効果

デキサメサゾン外用剤は湿疹や皮膚炎、かゆみなどの皮膚そう痒症、虫さされなどに効果がある薬です。

デキサメサゾンの効能効果の詳細は以下の通りです。

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、虫さされ、乾癬

デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」 添付文書

デキサメサゾンの作用機序

デキサメサゾン外用剤が湿疹、皮膚炎などの皮膚疾患に対して効果を示すのは、ステロイド成分による抗炎症作用が働くためです。

ステロイドの成分は一般的に抗炎症蛋白のリポコルチンを産生を促進させ、ホスホリパーゼA2を阻害し、結果として抗炎症作用を示すとされています。

デキサメサゾンのあせもへの使用

デキサメサゾン外用剤のあせもに関しては厳密には効能効果に記載がありませんが、あせもは汗が皮膚の中にたまってしまい炎症などが起きることがあるため、デキサメサゾンでも効果が期待できるケースがあります。ただし、自己判断では使用しないようにしましょう。

デキサメサゾンのやけどへの使用

デキサメサゾン外用剤はやけどに対する効能効果は明記されていません。

炎症を抑えるという意味では効果が期待できる面もあり、同じⅣ群ステロイドのレダコートなどは「熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)」が効能に明記されています。

ただし、第2度深在性以上の熱傷・凍傷に対しては禁忌とされているため、自己判断でやけどに使用するようなことは避けましょう。

デキサメサゾンのとびひやヘルペスへの使用

デキサメサゾン外用剤はとびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペスに対しては使用しないのが一般的です。

デキサメサゾン外用剤などのステロイドは炎症には高い効果が期待できますが、免疫を抑制する作用があるため、感染症には使用しないのが一般的です。とびひに関しては抗生物質が入っているステロイドなどは使用されるケースもありますが、デキサメサゾン外用剤はステロイド成分のみの軟膏であり、とびひに対して適しているとは言えない薬です。またウイルスに対しても効果がないため、ヘルペスにも適している薬とは言えません。自己判断でとびひやヘルペスに使用することは避けるようにしましょう。

デキサメサゾンはニキビには基本的に使用しない

デキサメサゾン外用剤の効能効果としてニキビは含まれず、基本的には使用しません。炎症を鎮める意味では効果があるケースも考えられますが、ステロイド外用剤には一般的に痤瘡様疹(ニキビのような状態)の副作用の可能性が知られており、ニキビが悪化してしまうケースもあります。従って自己判断でニキビに使用するのは避けましょう。

デキサメサゾンの使い方

デキサメサゾン外用剤は1日2〜3回患部に塗って使用します。

デキサメサゾンの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常1日2~3回適量を患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。

デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」 添付文書

デキサメサゾンは顔や陰部に使用するケースも|まぶたは注意

デキサメサゾン外用剤は前述の通りステロイドの中でも作用が比較的マイルドな方であり、場合によっては顔や陰部などのデリケートな部分でも使用するケースがあります。ステロイドと聞くと抵抗がある人もいるかと思いますが、先生から顔などのへの使用を指示されている場合はその通り使用しても問題ありません。

ただし、医師からの指示ではなく、顔に湿疹などがある場合には自己判断で使用することはやめましょう。

なお、顔の中でも目の周りや瞼は他の部分より注意が必要です。長期の場合、大量使用の場合に眼圧上昇や緑内障の危険性があるため、医師から指示されている場合を除き、使用するのは控えましょう。

デキサメサゾンの子供や赤ちゃんの使用|おむつかぶれなどにも

デキサメサゾン外用剤は効果がマイルドであり、子供や赤ちゃんに対しても使用するケースが多い薬です。

注意点として、子供や赤ちゃんは一般的に大人に使用するよりも効果が強く出てしまう傾向があります。子供や赤ちゃんでも医師からの指示であればデキサメサゾン外用剤を使用しても問題ないと考えられますが、大人よりも慎重に使用するようにしましょう。また、必ず医師から指示があった場合のみ使用するようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

おむつかぶれに使用する場合には、基本的に医師や薬局からの指示通りとなりますが、あまり気密性を高めるとステロイドの効果が強くなるケースもあります。おむつかぶれに使用する場合は念のため、患部を密封しすぎないよう少し注意してみましょう。

デキサメサゾンの副作用

デキサメサゾン外用剤はステロイドの一つであり、副作用が心配という人もいるかと思いますが、正しい使用法で使用する分にはあまり心配は必要ないと言えます。

報告されている副作用は刺激感や発疹、紫斑など基本的には塗布した部分におけるものがほとんどであり、塗った部位を様子を見ながら使用すれば副作用が問題になるようなことはあまりないと言えるでしょう。

なお、頻度はまれですが、目に関わる副作用もあり、後のう白内障、緑内障が報告されています。これらは特に大量・長期にステロイドを使用している際に可能性があるため、大量・長期で使用しているような場合は念のため、定期的に目にも異常がないか確認するようにしましょう。

その他、ステロイドは免疫を弱めてしまう傾向があるため、皮膚の感染症を起こしてしまうリスクが共通してあることも念のため覚えておきましょう。

デキサメサゾンの薬価

デキサメサゾン外用剤の薬価は、2018年4月の改定時点で1gあたり8.2円とされています。

なお、デキサメサゾン外用剤と同じジェネリック医薬品に該当するにはオイラゾンクリーム0.1%は1gあたり36.5円であり、デキサメサゾン外用剤より高い薬価となります。オイラゾンクリームには濃度が低い0.05%製剤もあり、オイラゾンクリーム0.05%は1gあたり32.3円となります。

デキサメサゾンの市販での購入

デキサメサゾン外用剤の成分であるデキサメタゾンは、市販の皮膚用薬でも販売されています。

代表的な製品として、オイチミンD、ギルメサゾンS、ラリーエイなどがあります。

オイチミンD、ギルメサゾンSはデキサメタゾンを1g中0.25mg、ラリーエイはデキサメタゾンを1g中0.5mg含みます。いずれもデキサメサゾン外用剤の処方薬と比較し有効成分の濃度が少なくになっているため、その分効果が抑えられている点はご注意ください。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

出典・引用・参考文献   [ + ]

1. デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/130202_2646704M2222_1_04.pdf
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