カロナール500の頭痛や生理痛への効果や副作用、授乳中・妊娠中やインフルエンザでの使用、効かないときの対処法など

カロナール500についてその頭痛や生理痛などに対する効果や副作用、インフルエンザや授乳中・妊娠中での使用、薬価や効かないと思ったときの対処法、劇薬である点などについて添付文書等から解説します。

カロナール500の効果|頭痛、生理痛、歯痛、解熱

カロナール500の効果頭痛生理痛歯痛などの痛みや、風邪による解熱鎮痛目的がメインとなります。

効能効果の詳細は以下の通りです。

1.下記の疾患並びに症状の鎮痛
頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛,変形性関節症
2.下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
3.小児科領域における解熱・鎮痛

カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書

上記の通り、様々な疾患に対してカロナール500は用いられます。

カロナールが痛みに効果がある理由は様々な報告がありますが、その一例として脳において痛覚閾値を高め、痛みを感じにくくする作用などが報告されています。また、熱に対しては、脳の体温中枢に直接作用し、熱放散を造替させるために解熱効果があるとされています。

カロナールの熱や痛みに対する効果は、内科領域においては、解熱で71.4%の有効率、頭痛、耳痛、咽頭痛などの鎮痛で70.6%の有効率という臨床成績が得られています。また、歯科領域では歯痛,抜歯後疼痛において、有効以上が59.4%、やや有効以上が90.6%という有効率とされており、カロナールの使用により、比較的高い効果が得られることが窺えます。

カロナール500の頭痛や生理痛に対する効果の強さは

1回に2錠(1回1000mg)使用した場合、カロナール500の頭痛生理痛などの痛みに対する効果の強さは、ロキソニンにも匹敵する強さであることが想定されます。

その理由は、カロナール1回1000mgの埋伏智歯抜歯後の疼痛に対する臨床効果をみた調査で、ロキソニンの成分であるロキソプロフェンの60mgよりも強い鎮痛効果がもたらされた結果が得られています1)

この点からカロナール500を1回で2錠使用すると、解熱鎮痛剤の中でも効果が強いロキソニンと同程度の効果が得られ、歯痛以外にも、頭痛生理痛に対して高い効果が得られると考えられます。

1) 中野みゆき,他:日口診誌 2004 17:205-210.

カロナール500の効果時間と使用する間隔

カロナールは効果が出るまでの時間がおよそ30分、効果が持続する時間が2〜6時間とされています。
カロナールの効果発現時間、持続時間の詳細は以下の記事をご参照ください。

カロナールの効果や効き目の強さ、時間、間隔など

また、カロナールを使用する際の使用間隔は、4〜6時間以上空けることと定められています。痛みが続く場合でも、副作用などのリスクの観点から必ず4時間以上の間隔を空けて使用するようにしましょう。

カロナール500と200と300の違い|カロナール500は劇薬

カロナールの錠剤には500の他、200と300があります。名称の通り、カロナール500には成分のアセトアミノフェンの量が500mg、カロナール200は200mg、カロナール300は300mg含む点が違いといえますが、効能効果は全く同じであり、薬の作用の違いはありません。

その他の違いとして、カロナール500は1錠中に含まれる成分量が多いため、劇薬の扱いとなります。

カロナール500の副作用|眠気の有無は?

カロナール500は安全性の高い薬であり、あまり副作用の心配は要りません

強いて挙げると吐き気や、食欲がなくなるなどの消化器症状、過敏症(アレルギー)などとなりますが、いずれも頻度は高くないと考えられます。

解熱鎮痛剤でよく見られる胃痛や胃が荒れるといった副作用もカロナールではほとんど見られません。

薬の副作用の定番である眠気に関してもカロナールには基本的に起こらないと言えます。

ただし、カロナールを大量に使用し続けると肝臓の障害が起きる可能性があることがわかっています。痛みが続くからといって、カロナールを指示された以上の量を使用することは絶対にやめましょう。

また、カロナールに限らず、市販薬でカロナールと同じ成分のアセトアミノフェンを使用している場合や、処方薬のカロナール以外のアセトアミノフェン製剤であるコカールやアンヒバなどを使用している場合は、意図せずアセトアミノフェンを過剰に摂取してしまう可能性もあるため、自分がどのような成分の薬を使用しているか確認しておくと安心と言えるでしょう。

カロナール500の授乳中、妊娠中の使用|妊娠初期、妊娠後期では?

カロナール500は授乳している場合でも比較的安全に使用出来る薬の一つです。製薬会社からの公式の添付文書でも授乳中の注意喚起は記載されておらず、大きな問題はなく使用出来ると考えられます。

カロナールの成分であるアセトアミノフェンは小児でも非常いよく使われる成分であり、医師に授乳中であることを伝えた上で、カロナール500を処方された場合は、安心して使用しましょう。

ただし、手元にカロナールが残っているケースで授乳中に使用して問題ないかは、自己判断せずに念のため医師の判断を仰ぐようにしましょう。

妊娠中の使用に関しては基本的には推奨されておらず、有益性があると判断されたときのみ使用されるとされています。

特に妊娠後期(妊娠28週以降)に関しては胎児の動脈管収縮を起こすリスクが指摘されており、特に注意が必要となります。妊娠初期妊娠中期では特別なリスクは指摘されていませんが、実際に使用するかは医師の判断となるため、授乳中と同様、妊娠中においても自己判断では使用しないようにしましょう。

カロナール500のインフルエンザでの使用

カロナール500はインフルエンザにかかったときの解熱目的でも使用できます。

カロナール500の成分であるアセトアミノフェンは、インフルエンザの時でも安全に使用できる解熱鎮痛成分として知られており、日本小児科学会においても、インフルエンザ時に使用する解熱鎮痛剤はカロナール500などのアセトアミノフェン製剤が推奨されます。

一般的に頻用されているアセトアミノフェンによる本症の致命率の上昇はなく、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればアセトアミノフェンがよいと考える。

平成12年11月12日 日本小児科学会理事会

インフルエンザの時に解熱鎮痛剤を使う場合、特に子供においてインフルエンザ脳症やライ症候群などでリスクが指摘されており、解熱鎮痛剤の使用に注意が必要です。

その理由として、ジクロフェナクやメフェナム酸を含む解熱鎮痛剤はインフルエンザ脳症での使用にて死亡率を上昇させたという報告があり2)、この報告からもインフルエンザの際はカロナールなどの成分であるアセトアミノフェンを使用することが安全と言えます。

インフルエンザの臨床経過中に発症した脳炎・脳症の重症化と解熱剤の使用

全症
例数
死亡
者数
死亡率
解熱剤を使用せず 63 16 25.4
アセトアミノフェン 78 23 29.5
ジクロフェナク 25 13 52.0
メフェナム酸 9 6 66.7
その他の解熱剤 22 5 22.7

2) 平成11年度厚生科学研究「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」

また、アスピリンなどのサリチル酸製剤の解熱鎮痛剤はライ症候群のリスクがあり、添付文書などでも注意喚起されています。

サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15才未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。
[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]

アスピリン原末「マルイシ」 添付文書

このような理由から、インフルエンザの時は解熱鎮痛剤の使用に注意が必要となりますが、カロナール500は比較的安全に使用できる解熱剤の一つであるため、処方された場合には安心して服用するようにしましょう。

カロナール500の薬価とジェネリック|安い薬は存在する?

カロナール500の薬価は1錠あたり9.80円であり、用量換算すると、カロナール200の1錠7.60円やカロナール300の1錠8.50円よりも経済的と言えます。

なお、カロナール500はジェネリック医薬品に分類される薬ですが、アセトアミノフェンを500mg含んだ先発医薬品に該当するものや、カロナール500以外のジェネリック医薬品に該当するアセトアミノフェン製剤は販売されていません。

したがって、カロナール500より安い薬はなく、アセトアミノフェンを500mg含む唯一の錠剤薬となります。

カロナール500が効かないと思ったら

カロナール500が効かないと思った場合は、まずは正しい用法用量で使用出来るかを確認しましょう。カロナール500の場合は、1回で最大2錠使用出来るケースがあります。指示された量が2錠のところを1錠しか使用していないなどの間違いがないか確認しましょう。

また、効果を実感するまでに時間がかかっている可能性もあります。前述の通り、カロナールの効果は早ければ30分程度で感じることができますが、場合によっては1時間程度はかかる可能性もあるため、少し時間を見てみましょう。

正しい用法用量で使用しており、ある程度の時間が経ってもカロナールが効かないと感じる場合は、痛みに対して薬が合っていない可能性も否定できませんので、様子を見て処方医の先生に相談することも検討しましょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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