アスタットクリームの特徴|水虫、いんきんたむしの薬|塗り方やかぶれの副作用、ヘルペスへの効果についても

アスタットクリームについてその特徴、効果、塗り方、副作用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

アスタットクリームの特徴

アスタットクリームはラノコナゾールを成分し、水虫やいんきんたむしなどの白癬に対して効果がある薬です((アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/アスタット軟膏1% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/730155_2655710M1034_1_05.pdf))。
アスタットクリームの特徴は角質増殖傾向の強い足白癬、カンジダ性爪囲炎にも優れた臨床効果が確認されており((アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/アスタット軟膏1% インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/730155_2655710M1034_1_004_1F))、よく使われる抗真菌剤のひとつです。
アスタットにはクリームの他、液体のアスタット外用液1%、軟膏タイプのアスタット軟膏1%の種類があります。

アスタットクリームの効果

アスタットクリームは水虫やいんきんたむしなどの白癬や爪囲炎のカンジダ症に効果がある薬です。
アスタットクリームの効能効果の詳細は以下の通りです。

下記の皮膚真菌症の治療
白癬: 足白癬、体部白癬、股部白癬
カンジダ症: 間擦疹、指間びらん症、爪囲炎
癜風

アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/
アスタット軟膏1% 添付文書

アスタットクリームはヘルペスには効かない

アスタットクリームは皮膚疾患のうち、ヘルペスには効果がありません。
アスタットは真菌(カビ)に対して効果がある薬であるため、ウイルスが原因となるヘルペスには効果が期待できません。自己判断でヘルペスに使用するのは避けましょう。

アスタットクリームはステロイドではない

アスタットクリームはいわゆるステロイドの薬ではなく、単純な皮膚炎などには効果がありません。
自己判断で皮膚炎やじんましんなどに使用するのは避けましょう。

アスタットクリームの使い方・塗り方

アスタットクリームの使い方は、1日1回患部の部分に塗ります。
アスタットクリームの用法用量は以下の通りです。

1日1回患部に塗布する。

アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/
アスタット軟膏1% 添付文書

アスタットクリームの塗り方として、白癬菌は症状の出ていないところにも潜んでいるため、症状の認められる場所の周りも塗るようにしましょう。薬をチューブから出したときに手の指先から第一関節まで薬を出した量を塗ると良いとされています。また、塗るタイミングは薬が透過しやすい状態になっており、皮膚が清潔な状態であるお風呂上がりがより効果的とされています((薬局新聞 2013 6月号 pharmarise holdings))。

アスタットクリームの副作用|かぶれや赤みは

アスタットクリームの主な副作用は接触性皮膚炎(いわゆるかぶれ)や発赤(あかみ)です。
市販後の使用成績調査での頻度は全体の副作用頻度は1.3%、主な副作用として
皮膚炎・接触性皮膚炎が0.8%、発赤が0.1%とされています((アスタットクリーム1%/アスタット外用液1%/アスタット軟膏1% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/730155_2655710M1034_1_05.pdf))。
頻度として高くないもののかぶれや発赤に注意し、日常生活に影響がようなケースでは一度中止し、処方医師の医師の判断を仰ぐようにしましょう。

アスタットクリームの薬価、ジェネリック

アスタットクリームの2018年4月改定時点の薬価は1gあたり34.0円です。1本あたりが10gのチューブの場合は340円の計算となります。
アスタットクリームにはジェネリック医薬品があり、ラノコナゾールクリーム1%「イワキ」の販売名で販売されています。薬価は1gあたり22.1円であり、アスタットクリームよりも安価な設定となっています。

アスタットクリームの市販での購入

アスタットクリームの成分であるラノコナゾールは市販薬としても販売されている成分であり、市販で購入することができます。
代表的な製品はピロエースシリーズであり、アスタットクリームと同じクリーム剤であれば、ピロエースEXクリーム、ピロエースZクリームが代替の候補となります。これらの製品は成分の濃度もアスタットクリームと同じであり、同程度の効果が期待できると言える市販薬です。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
 

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