エバステルの蕁麻疹や花粉症に対する効果の強さや効果時間、眠気などの副作用|ジェネリックや薬価、市販の販売有無、アレグラやクラリチンとの違い

エバステルについて、蕁麻疹や花粉症、鼻炎に対する効果や効果の強さ、効果が出るまでの時間と効果が持続する時間、眠気などの副作用、アレグラやクラリチンとの違い、薬価とジェネリック、市販での販売の有無などについて解説していきます。

エバステルの効果|蕁麻疹や花粉症に対する効果

エバステルはエバスチンを成分して含み、蕁麻疹や花粉症などのアレルギー性鼻炎に使用する抗ヒスタミン薬の一種です。

エバステルの効能効果の詳細は以下の通りです。

蕁麻疹
湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
アレルギー性鼻炎

エバステル錠/OD錠 添付文書

エバステルなどの抗ヒスタミン薬が花粉症などのアレルギー性鼻炎やアトピーなどの皮膚炎に効果がある理由は、これらのアレルギーを引き起こす原因物質であるヒスタミンの作用をブロックするためです。

花粉などのアレルギー原因物質が体内に取り込まれると、体の防御反応が働き体内で免疫反応が起こりますが、この反応が過剰になってしまっているのがアレルギーであり、この際にヒスタミンが過剰に放出されることが知られています。

エバステルなどの抗ヒスタミン薬はこれらのヒスタミンの受容体(ヒスタミンが作用する部分)を阻害することによってヒスタミンの作用を抑制します。これによりアレルギー性の鼻炎などの症状が和らぎます。

エバステルの効果の強さ

エバステルは近年使用される抗ヒスタミン薬の中では中程度の強さがあるとされています。

エバステルはジルテック、アレロック、ザイザルほどは効果が強くないとされているものの、アレグラやクラリチンよりは効果が強いとされており、アレジオンやタリオンなどと同程度の強さに分類されることが一般的です。

エバステルを実際の患者さんに使用した時の効果は臨床試験によって確認されています1)

それぞれの疾患に対する改善率は、慢性蕁麻疹に対しては75%、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症に対しては71%、アレルギー性鼻炎のうち通年性アレルギー性鼻炎に対しては54%、スギ花粉症に対しては50%という結果でした。

1) エバステル錠/OD錠 添付文書

エバステルの効果時間|効果が出るまでの時間と持続する時間

エバステルの効果時間に関しては、効果が出るまでの時間(効果発現時間)が4時間後、効果が持続する時間(効果持続時間)は24時間とされています2)

効果が出るまでの時間が4時間というのは、他の抗ヒスタミン薬と比較すると少し遅効性と言えますが、その分持続時間も長いといった位置付けになります。24時間持続するため、1日1回の使用で済む点もエバステルの特徴の一つです。

通常、成人には、エバスチンとして1回5~10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

エバステル錠/OD錠 添付文書

2) 久木田 淳, ほか:臨床医薬, 10 (Suppl.1) : 103, 1994

エバステルの副作用|眠気の出やすさは

エバステルは眠気などの副作用が比較的出にくい部類に入ります。

一般的にエバステルなどの抗ヒスタミン薬は効果が強いほど眠気も出やすい傾向がありますが、エバステルは効果もそこそこ強く、眠気も比較的抑えられているという効果と眠気の出やすさのバランスが良い薬です。

エバステルの臨床試験と市販後の調査で得られた副作用の頻度は全体で3.1%の患者に副作用がみられたとされており、そのうち主な副作用は眠気は1.7%、口渇(口の渇き)が0.4%、倦怠感(疲れた感じ、だるい感じ)が0.3%、胃部不快感が0.2%とされています。

エバステルなどの抗ヒスタミン薬で眠い状態になっていまう理由は、ヒスタミンが脳の覚醒に影響する作用をもっており、そのヒスタミンの作用を阻害してしまうためとされています。

エバステルとアレグラ、クラリチンの違い

エバステルと同じ抗ヒスタミン薬に、よく使われるものとしてアレグラクラリチンがあります。

エバステルとアレグラ、クラリチンの違いは効果の強さと眠気の出やすさにあります。

アレグラとクラリチンは抗ヒスタミン薬の中でも最も眠気が出にくいとされており、服用後の自動車運転なども制限されていない薬剤です。ただし、その分効果も弱いとされており、アレグラとクラリチンは、エバステルよりも眠気が出にくいものの効果も弱いという位置付けになります。

その他の違いとして、エバスチンは1日1回の使用であるの対し、アレグラは1日2回使用する必要がある点などに違いがあります。

エバステルの薬価とジェネリック

エバステルの薬価はエバステル錠5mgとエバステルOD錠5mgが69.5円、エバステル錠10mgとエバステルOD錠10mgが91.7円とされています。

エバステルにはジェネリック医薬品が販売されており、成分名であるエバスチンという名称で販売されています。ジェネリックであるエバスチンの5mg錠と5mgOD錠の薬価は26.8〜41.1円、10mg錠と10mgOD錠の薬価は41.6〜54.2円とされており、ジェネリックに変更することで半分程度の薬価になることがあります。

より安価なジェネリックを希望する場合は薬局でその旨を申し出るようにしましょう。

先発名 薬価 ジェネリック ジェネリック
薬価
エバステル錠5mg 69.5円 エバスチン錠5mg 26.8〜41.1円
エバステル錠10mg 91.7円 エバスチン錠10mg 41.6〜54.2円
エバステルOD錠5mg 69.5円 エバスチンOD錠5mg 26.8〜41.1円
エバステルOD錠10mg 91.7円 エバスチンOD錠10mg 41.6〜54.2円

エバステルの市販での販売

エバステルはOTC薬として市販でも買える薬です

市販薬ではエバステルALとして販売されています。

処方薬のエバステルと市販薬のエバステルALの違いとして、市販薬のエバステルALでは鼻炎症状のみに適応があり、蕁麻疹などの皮膚の症状に対しては効能効果がありません。

エバステルAL 効能・効果

花粉,ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻水,鼻づまり,くしゃみ

エバステルAL 添付文書

市販薬のエバステルALも処方薬のエバステルと全く同じ成分が含まれているため、実際には蕁麻疹などのへの効果も期待できますが、基本的には蕁麻疹や皮膚のかゆみについては、医師の診断を受けて処方薬を処方してもらうようにしましょう。

また、市販のエバステルALの成分量は、1錠あたりエバスチンを5mg含んでいます。処方薬のエバステルではエバスチンを5mg含んだものの他に10mg含んだ錠剤もあり、1日10mgを使用するケースも多いですが、市販のエバステルALはあくまで1日5mgまでです。このように市販のエバステルALには用量の違いもあり、高用量を使用できるのは医師の診断の基づいて処方される処方薬のみとなっています。

価格に関しては、エバステルALの6錠入りがメーカー希望小売価格で1400円、12錠入りが2000円とされています。

診察料や調剤料がかかるため、単純に処方薬とは比較できませんが、処方薬のエバステル錠5mgの薬価が69.5円であり、6錠だと 69.5 × 6 = 417 円であり、さらにここから3割負担となるため、市販薬のはかなり割高という印象になります。

市販のエバステルALを使用するのはあくまで一時的な位置付けとし、慢性的な鼻炎などで使用する場合には定期的に医師の診断を受けながら処方薬を処方してもらうのが、安全面でも経済面でも合理的と言えそうです。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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