クラリチンの蕁麻疹や花粉症などに対する効果と効果時間、眠気などの副作用|ジェネリックや市販の販売有無、アレグラとの違いについても

クラリチン錠、クラリチンレディタブ、クラリチンドライシロップについて、蕁麻疹や花粉症などへの効果と効果時間、眠気などの副作用、アレグラとの違い、ジェネリック、市販での販売有無などについて、添付文書等から解説していきます。

クラリチンの効果|蕁麻疹や花粉症などへの使用

クラリチンはロラタジンを成分として含み、花粉症蕁麻疹アレルギー症状などに対して使用される抗ヒスタミン薬の一つです。

クラリチンには通常の錠剤であるクラリチン錠、水なしでも使用出来るクラリチンレディタブ錠、主に小児で使用される粉薬のクラリチンドライシロップ1%があります。

クラリチンの効能効果の詳細は以下の通りです。

アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症)に伴うそう痒

クラリチン錠10mg/ クラリチンレディタブ錠10mg 添付文書

クラリチンなどの抗ヒスタミン薬が花粉症などのアレルギー性鼻炎やアトピーなどの皮膚炎に効果がある理由は、これらのアレルギーを引き起こす原因物質であるヒスタミンの作用をブロックするためです。

花粉などのアレルギー原因物質が体内に取り込まれると、体の防御反応が働き体内で免疫反応が起こりますが、この反応が過剰になってしまっているのがアレルギーであり、この際にヒスタミンが過剰に放出されることが知られています。

クラリチンなどの抗ヒスタミン薬はこれらのヒスタミンの受容体(ヒスタミンが作用する部分)を阻害することによってヒスタミンの作用を抑制します。これによりアレルギー性の鼻炎などの症状が和らぎます。

クラリチンの疾患に対する効果は

クラリチンの疾患に対する実際の効果は、実際の患者さんに対して薬を投与した臨床試験において確認されています。

臨床試験における全般的な改善率は、花粉症などの通年性アレルギー性鼻炎に対しては52.7%、慢性蕁麻疹に対しては77.7%、湿疹・皮膚炎に対しては60.7%、皮膚そう痒症(かゆみ)に対しては61.5%という結果が得られています1)

1) クラリチン インタビューフォーム

クラリチンの効果時間|効果が出るまでの時間と効果が持続する時間

クラリチンの効果時間に関しては、効果が出るまでの時間(効果発現時間)は2時間後効果が持続する時間(効果持続時間)は14時間と確認されています。

①ヒスタミン誘発皮内反応に対する作用
健康成人男性 6 例においてヒスタミン誘発皮内反応に対する錠 10mg 単回投与時の抑制効果を、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩及びプラセボを対照に二重盲検クロスオーバー法により検討した。経時的に投与 1~14 時間後及び 24 時間後の膨疹及び紅斑に対する効果をみると、錠 10mg 投与の 2~14 時間後で、プラセボ投与に比していずれの皮膚症状(膨疹に対しては 1 時間後から)にも有意な抑制がみられた(p<0.05)。また、紅斑に対しては、錠 10mg は d-クロルフェニラミンマレイン酸塩に比べ 3~14 時間後で有意に強い抑制を示した(p<0.05)。この結果、クラリチン製剤は、10mg で強力かつ持続性のある抗ヒスタミン作用を有することが確認された。

中島光好ほか:臨床医薬,1990, 6 (8), 1537

クラリチンの副作用|眠気の出やすさは

クラリチンは眠気などの副作用が非常に出にくい抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬と言えます。

実際の副作用が出る頻度は臨床試験で確認されており、眠気が6.4%、倦怠感(疲れた感じ、だるい感じ)が1.4%、腹痛が0.9%、口渇(口の渇き)が0.9%、吐き気・嘔吐が0.5%という結果でした3)

クラリチンは花粉症や蕁麻疹に使われる抗ヒスタミン薬の中では、アレグラと並んで非常に眠気が出にくいとされており、花粉症シーズンなどで眠気が出てほしくない場合に重用される薬です。

一般的に抗ヒスタミン薬で眠い状態になっていまう理由は、ヒスタミンが脳の覚醒に影響する作用をもっており、そのヒスタミンの作用を阻害してしまうためとされています。

しかし、クラリチンやアレグラは薬の成分が脳内に移行しにくいことが各種実験で確認されています。このため、他の抗ヒスタミン薬では、薬の服用中の車などの危険を伴う機械の操作に対して注意喚起がされていますが、クラリチンやアレグラに関してはこの注意喚起がありません。また、外国でのデータでは、クラリチン使用時の自動車運転能力に及ぼす影響を検討したとき、運転能力に影響を与えなかったという確認もされています2)

花粉症や蕁麻疹などに対して、抗ヒスタミン薬を使用したいときに、日常的に車の運転などをしたり、仕事で機械の操作などをする場合には、眠気がでにくいクラリチンがおすすめの薬の一つとなります。

2) クラリチン 添付文書

クラリチンとアレグラの違い

クラリチンはアレグラと非常に似ている薬と言え、特に効果や副作用に関してはあまり違いはありません

数ある抗ヒスタミン薬の中でもクラリチンとアレグラは作用は強くはないが眠気が非常にでにくい、という位置付けに分類されるのが一般的です。

どちらがより効き目や眠気を感じるかは個人差によるくらいの差であると考えられます。

効果や副作用以外の違いでは、アレグラは1日2回、クラリチンは1日1回の使用となっている点が異なります。飲み忘れ防止などの観点からはクラリチンの方が優れていると言えるでしょう。ただし、即効性という点を考えた場合は、アレグラは1時間程度で効果が現れるという見解が一般的であるため、ややアレグラの方が早く効果を感じられるという可能性があります。

その他にもアレグラは市販薬でも販売されており、クラリチンは市販では買えないという違いもあります。

クラリチンのジェネリックと薬価

クラリチンにはロラタジンという成分の名称でジェネリックが販売されています。

基本的にはクラリチンよりもジェネリックの方が薬価が安く、安価に入手することができます。

クラリチンとそのジェネリックの薬価は以下の通りです。

先発名 薬価 ジェネリック ジェネリック薬価
クラリチン錠 86.7円 ロラタジン錠 40.2〜
44.7円
クラリチン
レディタブ
86.7円 ロラタジンOD錠、フィルム 40.2〜
44.7円
クラリチン
ドライシロップ
182.8円/g ロラタジンDS  86.2〜
100.0円

クラリチンの市販での販売は

クラリチンは現時点では市販で買うことができません

クラリチンの成分であるロラタジンが、現時点では市販薬として販売することが許可されていない成分であるからです。

ただし、他の抗ヒスタミン薬では市販薬として販売されていもののあるため(アレグラ、アレジオンなど)、将来的にはクラリチンも市販薬で買えるようになる可能性はあります。

クラリチンと同じような効果を期待する場合にお勧めとなるのが市販のアレグラです。

アレグラはクラリチンと効果の強さと眠気の副作用の出やすさがおおよそ同程度とされており、似たような作用が期待できます。

ただし、1日2回使用する用法がクラリチンとは異なるため、その点は注意しましょう。

クラリチンの成分は市販薬として購入できるようになりました。

代表的な製品がクラリチンEXです。

処方薬のクラリチンと基本的には同じ効果が得られますが、注意点として市販薬は蕁麻疹などの皮膚疾患への適応はなく、効能効果は「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻水、鼻づまり、くしゃみ」に限定されています。自己判断で蕁麻疹や皮膚疾患に使うのは避けましょう。

また、保険適応となる処方薬と比べ、市販薬はやや値段が割高になる傾向がります。市販薬のクラリチンは、一時的な使用に止め、長期で使用するような場合は、安全面・経済面からも医師の診察を受け処方してもらうのが合理的と言えます。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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コメント

  1. はやし より:

    クラリチン、市販されるようになってますね。

    • sicklepod より:

      ご指摘ありがとうござます。
      修正いたしました。
      今後ともよろしくお願いします。

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