トレシーバの特徴と使い方|一般名や持続時間、打つ時間など

トレシーバの特徴について確認していきます。

トレシーバの特徴と一般名

トレシーバは1日1回投与の持効型溶解インスリンアナログ製剤であり、糖尿病の治療に使われます((トレシーバ注 フレックスタッチ インタビューフォーム))。
とレシーバの特徴として、持続性と明確なピークのなさがあり、1日1回の使用ですみ、低血糖のリスクが少ないメリットがあります。
トレシーバの一般名はインスリンデグルデクであり、現時点ではジェネリック医薬品、バイオシミラーに該当するものはありません。

トレシーバの効果と用法用量、打つ時間、持続時間

トレシーバは糖尿病に効果がある薬であり、正式な効能効果は「インスリン療法が適応となる糖尿病」です((トレシーバ注 フレックスタッチ 添付文書))。
用法用量は通常は1日1回、4〜20単位を使用します。

通常、成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射する。投与量は患者の状態に応じて適宜増減する。他のインスリン製剤を併用することがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。注射時刻は原則として毎日一定とするが、必要な場合は注射時刻を変更できる。
通常、小児では、1日1回皮下注射する。注射時刻は毎日一定とする。投与量は患者の状態に応じて適宜増減する。他のインスリン製剤を併用することがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日0.5~1.5単位/kgである。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。

トレシーバ注 フレックスタッチ 添付文書

食前、食後、就寝前、などの打つ時間は製剤として決まりはありません。医師から指示された時間帯で使用するようにします。また、毎日自己判断で使用する時間を変えてはいけませんが、使うのを忘れた場合は、気づいた時点で使用し、その次の使用は8時間以上あけてから行います。その後は通常の注射時刻に注射するようにします((トレシーバ注 フレックスタッチ くすりのしおり))。
トレシーバは持効型のインスリン製剤であり持続時間が長いのが特徴です。臨床試験では26時間を超える時間持続することが確認されており((トレシーバ注 フレックスタッチ インタビューフォーム))、1日1回の使用で効果が持続します。

トレシーバの使い方の注意点

トレシーバ注のフレックスタッチについて、使い方の主な注意点を確認していきます。

1本あたり300単位

注射1本あたり300単位含まれています。自分の使用単位を確認して使いましょう。

1単位刻みで設定できる

トレシーバフレックスタッチは1単位ずつせっていできるため、どのような単位数でも正確に使えます。

注射ボタンの色は若草色

トレシーバフレックスタッチの注射ボタンは緑の若草色です。異なる色の場合は違う注射の可能性があるため、注意しましょう。

針の取り付けはまっすぐに、毎回付け替える

針を取り付けるときはまっすぐに刺すようにしましょう。斜めだと不具合の原因になります。また、注射針は毎回必ず付け替えましょう。

空打ちを毎回する

注射する前には毎回必ず空打ちをするようにしましょう。空打ちの際は2単位に合わせて液が出るか確認します。

自分の単位数にダイヤルを合わせる

実際に注射する単位をダイヤルで正確に合わせましょう。残量が必要な単位数より少ない場合は、残量分を注射し残りの単位を新しいもので打つか、不安な場合は残量分は捨て、最初から新しいものに切り替えましょう。
なお、残量以上の単位数にはダイヤルが合わせられないようになります。

針は6秒以上刺したままで

インスリンを注射した際は6秒以上針を刺したままとし、その後抜くようにしましょう。

使った後は注射針を抜いて保存

注射針は使いまわさず、必ず毎回付け替えましょう。注射した後は毎回外して、廃棄します。

未使用は冷蔵庫で|開始後は室温で

トレシーバフレックスタッチを未使用の場合は冷蔵庫で保存します。使用を開始したものは冷蔵庫に入れず、室温で保存し、8週以内に使用しましょう。

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