スーグラの効果や副作用|薬価や作用機序、個人輸入についても

スーグラの特徴、効果、作用機序、副作用、飲み合わせ、薬価、個人輸入などについて添付文書等から解説していきます。

スーグラの特徴

スーグラはイプラグリフロジンを成分として含む糖尿病の治療薬です。

選択的SGLT2阻害剤という比較的新しい作用機序を持つ薬です。スーグラは選択的SGLT2阻害剤の日本初の薬であり、発売日は2014年4月17日、アステラス製薬が製造販売をしています。

スーグラは腎臓に作用する薬であるため、インスリンに影響を与える従来の糖尿病治療薬と異なり、低血糖などの副作用のリスクが少ないと考えられます。

スーグラの効果

スーグラは2型糖尿病に対して効果があります。1型糖尿病では使用できません。

また、腎臓に作用する薬であるため、重度の腎機能障害のある患者や透析中の末期腎不全患者では効果が期待できません。中等度の腎機能障害のある患者において使用するかは、医師の判断となります1)

スーグラの効能又は効果、効能又は効果に関連する使用上の注意の詳細は以下のとおりです。

【効能又は効果】

2型糖尿病

<効能又は効果に関連する使用上の注意>

(1)本剤は 2 型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し、 1 型糖尿病の患者には投与をしないこと。
(2)重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不
全患者では本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。
(3)中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること。

スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

1) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの作用機序

スーグラは腎臓の近位尿細管においてナトリウム・グルコース共輸送担体(sodium glucose cotransporter;SGLT)のうちSGLT2を阻害します。

SGLTは、糖分であるグルコースを再吸収して体内に再取り込みする役割を果たしますが、スーグラはSGLT2を阻害することで、血液中の過剰なグルコースを体外に排出し、血糖降下作用を発揮します1)

1) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの効果時間

スーグラの効果持続時間の参考になるデータとして、動物実験の結果が示されています。

スーグラの成分を投与したマウスに対して、0.5、6及び12時間後に栄養剤を与え、血糖値の上昇を確認した結果、0.5、6及び12時間における液体栄養剤負荷後の血糖値 AUC(増加分)を、統計学的に有意に低下されたとされています2)。この結果からスーグラの薬効が少なくとも12時間は持続することが想定されます。

2) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg インタビューフォーム

スーグラはHbA1cと血糖値を下げることが確認されている

スーグラの効果は実際の糖尿病患者さんに対する臨床試験で有効性が確認されています。

代表的な臨床試験の一つである第Ⅲ相二重盲検比較試験では、食事療法、運動療法のみで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、スーグラ50mg又はプラセボ(偽薬)を1日1回16週間投与しています。その結果、HbA1c(%)がベースラインから-0.76%、空腹時血糖(mg/dL)はベースラインから-40.2、プラセボとの比較はそれぞれ-1.24%と-45.8となりいずれも統計学的に有意(P<0.001)であっとされています1)

1) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの使い方

スーグラ一般的に50mgを1日1回1錠、朝食に合わせて使用するのが一般的な使い方です。

食前と食後、どちらでも可能ですが、基本的には医師から指示されている通り飲むようにしましょう。

スーグラの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。

スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの副作用

スーグラの主な副作用として、頻尿8.9%、口渇4.3%、便秘3.2%、尿中β2ミクログロブリン増加41例2.5%、体重減少39例2.3%が挙げられています1)

また、頻度は非常に稀であるものの、重大な副作用として、低血糖、腎盂腎炎、脱水、ケトアシドーシスの副作用も報告されています1)。低血糖に関しては特に糖尿病治療薬であるスルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤との併用で起こる可能性があるとさているため、これらの薬を併用している場合は注意が必要となります。

1) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの飲み合わせ

スーグラは他の薬との飲み合わせに関して、絶対に併用できない(併用禁忌)薬はありません。飲み合わせに少し注意が必要(併用注意)という薬が数種類あります1)

併用注意薬剤の中で、特に併用する頻度が高いものとして考えられるのは、他の糖尿病薬です。

他の糖尿病薬と飲み合わせが注意が必要な理由として、低血糖のリスクが高まるためです。インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬と併用する場合にはこれらの用量を調節するケースもあります。ただし、他の糖尿病薬との併用は決して珍しいことではなく、糖尿病の処方医の先生では多くの経験があるのが通常であり、基本的には処方通りに使用すればあまり問題になることは多くありません。まずは、正しい用法用量で使用することを心がけましょう。

その他の注意が必要な薬剤として、血圧を下げるβ‒遮断薬、高脂血症で使用するフィブラート系薬剤、ステロイド、利尿薬などがあります。これらの薬を使用している場合は必ず医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。

成分名等 代表的な薬剤等
糖尿病用薬:
インスリン製剤
スルホニルウレア剤
チアゾリジン系薬剤
ビグアナイド系薬剤
α-グルコシダーゼ阻害剤
速効型インスリン分泌促進薬
GLP-1 受容体作動薬
DPP-4阻害剤 等
アマリール、シュアポスト、ノボラピッド、ランタス
血糖降下作用を増強する薬剤:
β‒遮断薬
サリチル酸剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
フィブラート系薬剤 等
アーチスト錠、アスピリン、エフピーOD錠、ベザトール
血糖降下作用を減弱する薬剤:
副腎皮質ホルモン
甲状腺ホルモン 等
プレドニゾロン錠、チラーヂン
利尿作用を有する薬剤:
ループ利尿薬
サイアザイド系利尿薬 等
フロセミド、フルイトラン

1) スーグラ錠25mg/ スーグラ錠50mg 添付文書

スーグラの薬価やジェネリック

スーグラの2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価は、スーグラ錠25mgが1錠あたり135.0円、スーグラ錠50mgが202.8円となっています。

なお、スーグラは2017年1月現在、ジェネリック医薬品は販売されていません。

スーグラの市販での購入や個人輸入

スーグラは市販で買うことができない薬剤です。市販薬にスーグラと同じ成分が含まれているものはなく、スーグラは処方薬のみの成分となります。

また、スーグラは処方薬の中でも「処方箋医薬品」に分類され必ず医師の処方箋が必要な薬です。処方薬の中には「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医薬品」があり、「処方箋医薬品以外の医薬品」に該当する場合は、厳密には処方箋がなくても薬局で購入出来るケースがあります。しかし、「処方箋医薬品」の場合は必ず処方箋が必要となり、処方箋がない場合は薬局でも絶対に買うことができません。

なお、スーグラを海外から通販などで個人輸入することも法律上は可能です。

厚生労働省のサイトにおいても、一部の医薬品を除き、海外から個人輸入で医薬品を買うことは認められています3)。スーグラは個人輸入することが可能な医薬品に該当し実際に個人輸入すること可能です。

しかし、この方法にもいくつかのリスクがあります。

リスクの一つとして、海外の医薬品であるため、品質が粗悪な可能性があります。もっとも極端な例ではスーグラの成分とは異なる成分が含まれている、といった可能性もゼロではありません。

また、価格についても適正価格でない可能性があるというリスクがあります。

そして、万が一重い副作用などが出てしまうケースの場合、国から受けれられる救済が受けられいない可能性があるというリスクもあります。

このように通販の個人輸入でもスーグラは入手できるものの、いくつかのリスクが伴うことを理解しておきましょう。

3) 厚生労働省ホームページ

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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