イリボーの効果や副作用|便秘の症状や腹痛にへの効果、即効性、薬価についても

イリボーの特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

イリボーの特徴

イリボーはラモセトロンを成分とし、下痢型の過敏性腸症候群(下痢型IBS)に対して効果がある薬です((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書))。
イリボーの特徴として、下痢、腹痛・腹部不快感などの下痢型 IBS に伴う諸症状に対して、1日1回投与で早期から優れた改善効果を示す点が挙げられ、比較的高い即効性のある薬です((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg インタビューフォーム))。
また、イリボーの承認の経緯から男性と女性とで使用する量が異なる点も特徴の一つです((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書))。
イリボーは国内で初めて承認された2008年7月時点では効能効果が「男性における下痢型過敏性腸症候群」とされており、男性の飲みに用いられる薬でしたが、その後追加の臨床試験で、女性に対しても有効性・安全性が確認されたことから、2015年5月の承認により女性に対しても使用されることになりました。

イリボーの効果

イリボーは過敏性腸症候群のうち下痢型に対して効果が認められており、下痢、腹痛・腹部不快感などの諸症状に効果が期待できます。
イリボーの効能効果の詳細は以下の通りです。


下痢型過敏性腸症候群

イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書


イリボーの作用機序

イリボーの作用機序はセロトニン受容体阻害によるセロトニン作用の抑制です((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg インタビューフォーム))。
セロトニンはストレスなどによって放出され、遠心性神経(中枢からの興奮を末梢へ伝導する神経)に作用することにより、排便を促したり、下痢をもたらしたりします。また、求心性神経(末梢からの刺激や興奮を中枢へ伝導する神経)に作用し、腹痛などの症状をもたらします。
イリボーは遠心性神経と求心性神経におけるセロトニン受容体を遮断することによりセロトニンの作用を抑制し、結果として、下痢や腹痛の症状を抑えます。

イリボーの効果時間と即効性

イリボーは比較的高い即効性があり、一定の持続性も認められている薬剤です。
イリボーの効果発現時間はラットにおける動物実験結果が参考となり、この実験ではストレス負荷を与える10分前、1時間前、4時間前及び8時間前のイリボー投与により排便亢進を統計学的に有意に抑制することが確認されています。この点から、イリボーは最短で10分程度で効果が現れていると考えられ、高い即効性が期待できます((Hirata T et al.:J Pharmacol Sci 2008;106(2):264(NA-00388) ))。
イリボーの効果持続時間についても動物実験が参考となり、イリボーのセロトニン受容体阻害率を経時的に測定した結果は、阻害率が半減するのが使用後560分後であることが確認されており、比較的長い時間受容体を阻害し一定の持続性があることが想定されます((Hirata T et al.:J Pharmacol Sci 2007;104(3):263(NA-00380) ))。

イリボーの実際の患者への効果

イリボーの実際の患者さんに対する効果は臨床試験にて確認されています。
臨床試験の結果では、症状が無くなった、かなり改善したというレスポンダー率は男性では46.9%、50.7%であり、いずれもプラセボの使用に対して統計学的に有意に効果が認められています((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書))。
過敏性腸症候群症状の全般改善効果の最終時点における月間レスポンダー率(男性)

投与群 症例数 レスポンダー率 両側95%信頼区間:下限 両側95%信頼区間:上限 P値 プラセボとの差
プラセボ 223 24.2% 18.7 30.4 <0.001 22.7%
イリボー錠5μg 211 46.9% 40.0 53.9

※:χ2検定(有意水準:両側0.05)
 
過敏性腸症候群症状の全般改善効果の最終時点における月間レスポンダー率(女性)

 
投与群 症例数 レスポンダー率 両側95%信頼区間:下限 両側95%信頼区間:上限 P値 プラセボとの差
プラセボ 284 32.0% 26.7 37.8 <0.001 18.6%
イリボー錠2.5μg 292 50.7% 44.8 56.6

※:χ2検定(有意水準:両側0.05)

イリボーの使い方

イリボーは性別によって使用する量が異なるため、注意が必要となります。
男性においてはイリボー5μgを1日1回1錠、女性においてはイリボー錠2.5μgを1日1回1錠使用するのが一般的な使い方です。
イリボーの用法用量の詳細は以下の通りです。


男性における下痢型過敏性腸症候群
通常、成人男性にはラモセトロン塩酸塩として5μgを1日1回経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10μgまでとする。
女性における下痢型過敏性腸症候群
通常、成人女性にはラモセトロン塩酸塩として2.5μgを1日1回経口投与する。
なお、効果不十分の場合には増量することができるが、1日最高投与量は5μgまでとする。

イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書


なお、イリボー錠は症状においじて頻繁に用量を変更するようなことはしません。用量調節を行う場合は、1カ月程度の症状推移を確認してから実施することとされています。

イリボーの副作用|便秘に注意

イリボーの副作用は臨床試験などで確認されており、臨床試験での主な副作用は便秘(10.3%)、硬便(便が硬くなる;14.8%)であったとされています。
また、男女別では男性で便秘が5.0%、硬便が5.4%、女性では便秘が14.3%、硬便が22.0%であったとされています((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書))。
上記の通り、イリボーで最も注意するべきは便秘、硬便の副作用です。下痢を抑える作用のため、その作用により便秘、硬便になるのは薬が効いているためですが、症状がひどい場合には中止するのが適切なケースもあるため、処方医の先生に相談しましょう。

イリボーの飲み合わせ

イリボーには併用禁忌でないものの、飲み合わせに注意が必要なものがいくつかあります((イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg 添付文書))。
イリボーとの飲み合わせに注意が必要な薬(併用注意薬)は以下の通りです。

成分名等 代表的な薬剤
フルボキサミン デプロメール、ルボックス
抗コリン作用を有する薬剤 アキネトン、ウリトス、トビエース
止しゃ剤
アヘンアルカロイド系麻薬
ロペミン

いずれも服用している場合は医師、薬剤師に伝えておくようにしましょう。

イリボーの薬価、ジェネリック

イリボーの2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価は2.5μg錠で1錠あたり88.3円、5μg錠で144.2円となっています。
なお、イリボーには現時点でジェネリック医薬品は販売されていません。
通常新薬は承認されてから一定の年数がたった後に再度審査を受ける必要があり、この期間を終えるまではジェネリック医薬品は販売されません。また、特許期間に該当する場合はその期間もジェネリック医薬品は販売できません。
イリボーの再審査期間は女性における下痢型過敏性腸症候群に対しては2019年5月25日までとされており、これまでの期間はジェネリック医薬品は販売されません。

イリボーの市販ので購入

イリボーの成分は現在は市販薬としては販売されていません。
イリボーは必ず医師の処方箋が必要な医薬品となるため、薬が無くなった場合や、以前使用して再度使いたい場合などは必ず医師の診察を受けて処方箋をもらうようにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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