ガスモチンの吐き気などへの効果や下痢などの副作用|食前の使用や効かない場合の対処、薬価も

ガスモチンの吐き気などへの効果、効かない場合の対処法、食前や食後に服用などの使い方、下痢などの副作用、薬価、市販薬や通販での購入可否などのついて添付文書等から解説していきます。

ガスモチンの吐き気などへの効果と使い方、効かないときの対処法|ガスモチンは食前か食後いずれかに使用

ガスモチンはモサプリドクエン酸塩を成分とし、胸やけ吐き気などの消化器症状に効果があるとされています。

ガスモチンの効能効果の詳細は以下の通りです。

○慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
○経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助

ガスモチン錠5mg/ガスモチン錠2.5mg/ガスモチン散1% 添付文書

ガスモチンの作用はセロトニン5-HT4受容体に作用し、アセチルコリン遊離の増大を介して上部及び下部消化管運動促進作用を示すと考えられています。

ガスモチンの実際の効果は臨床試験で確認されており、胸やけに対しては74%、悪心・嘔吐(吐き気)に対しては77%という結果が得られており1)、比較的高い効果が期待できます。

1) ガスモチン錠5mg/ガスモチン錠2.5mg/ガスモチン散1% 添付文書

ガスモチンが効かないと感じるときは?使い方を確認|食前と食後いずれの場合も

ガスモチンが効かないと感じるときは、まずは正しい用法で使用できているか確認する必要があります。

ガスモチンは基本的に1日3回使用する薬です。1日の服用回数が少ない場合は十分な効果が得られない可能性があるため、指示された用法を再度確認しましょう。

ガスモチンの用法用量は以下の通りです。

○慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
通常、成人には、モサプリドクエン酸塩として1日15mgを3回に分けて食前または食後に経口投与する。

○経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助
通常、成人には、経口腸管洗浄剤の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを経口腸管洗浄剤(約180mL)で経口投与する。また、経口腸管洗浄剤投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。

ガスモチン錠5mg/ガスモチン錠2.5mg/ガスモチン散1% 添付文書

なお、ガスモチンは食前でも食後でも使用することが可能とされています。

その根拠として食前と食後で有効性と安全性を確認する臨床試験の結果があり、その結果では食前投与又は食後投与のいずれの用法でもよいと判断された、としています2)

正しい用法用量で使用しているにもかかわらず、ガスモチンでは効果が得られにくい症状の可能性もあります。吐き気止めの目的で使用している場合は、ナウゼリンなどの吐き気止めを使用するなどの対処法もあり、処方医の先生に相談してみましょう。

2) ガスモチン錠5mg/ガスモチン錠2.5mg/ガスモチン散1% インタビューフォーム

ガスモチンの副作用|下痢などに注意

ガスモチンは副作用が少ない薬です。

消化器症状に対してガスモチンを使用した臨床試験では、副作用の発現頻度は全体で4.0%であり、最も頻度が高いものでも下痢軟便が1.8%という結果でした。

比較的頻度が高いと言える下痢や軟便は注意が必要な他、その他は口渇(口の渇き:0.5%)、倦怠感(だるい感じ:0.3%)などがありますが、いずれも頻度は高いものではなく、実際に経験する人は多くないと考えられます。

なお、ガスモチンで報告されている重大な副作用として、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸がありますが、いずれも頻度は0.1%と報告されており、めったに起こることはありません。

念のため以下のような初期症状に注意しましょう。

<劇症肝炎、肝機能障害、黄疸の初期症状>
発熱、意識がなくなる、意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下、頭痛、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、羽ばたくような手のふるえ、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる、かゆみ、からだがだるい、尿が褐色になる

ガスモチンの薬価は10.2〜16.9円|ジェネリックの薬価は9.6〜9.9円

ガスモチンの薬価は、ガスモチン錠2.5mgは1錠あたり10.2円、ガスモチン錠5mgは16.9円となります。また、粉薬のガスモチン散1%は1gあたり34.5円となっています。

ガスモチンはジェネリック医薬品も販売されており、モサプリドクエン酸塩という成分名の名称で販売されています。モサプリドクエン酸塩錠2.5mgの薬価は9.6円、モサプリドクエン酸塩錠5mgの薬価は9.9円となっています。モサプリドクエン酸塩散1%はメーカー毎に薬価が異なり、1gあたり16.8〜19.9円となっています。

ガスモチンの市販薬や通販での購入可否

ガスモチンを市販や通販で入手するには、①市販薬で同じ成分を含む薬を探す、②処方箋なしで薬局で購入する、③通販などで個人輸入を行う、といった手段が考えられます。

それぞれ確認していきたいと思います。

ガスモチンは市販薬としては販売されていない|代わりになる薬は?

ガスモチンの成分であるモサプリドは市販薬としては販売されていません。

また、ガスモチンは消化管運動機能改善剤という分類になりますが、このグループに分類される成分は基本的には市販されておらず、系統が近い類似薬も市販薬としてはありません。

ただし、胃腸薬という広い括りでみると市販薬でも多くの種類が販売されており、目的によっては市販薬で代替できるケースがあります。

胃の機能を調節したい場合は生薬の配合薬や漢方薬

胃の機能を調節する目的でガスモチンの代わりの市販薬を探す場合は、生薬の成分が中心の市販薬や漢方薬がおすすめとなります。

具体的には太田胃散大正漢方胃腸薬などが該当します。

胃の粘膜を保護したい場合はセルベールやスクラート

胃粘膜を保護するテプレノンやスクラルファートの成分が含まれている市販薬としてセルベールやスクラートがあります。

胃酸を中和したい場合は制酸剤、胃酸自体を抑えたい場合はガスターなど

胃酸を中和したい目的の場合は制酸剤のサクロン、ガストールなどが適してます。胃酸そのものを抑えるにはガスターなどのいわゆるH2ブロッカーが適しており、市販薬でも高い効果が望めます。

ガスモチンを処方箋なしで薬局で購入する

ガスモチンは法律上は処方箋なしで調剤薬局で購入することが可能です。

ガスモチンなどの処方薬は正式には医療用医薬品に分類されますが、医療用医薬品は、さらに「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医薬品」に分類されます。ガスモチンはこのうちの「処方箋医薬品以外の医薬品」に該当します。

処方箋医薬品以外の医薬品は、厳密には処方箋がなくても販売することが可能であり、法律上は処方箋なしで購入することが可能です。

ただし、薬局側には処方箋なしでの販売に関して、応需義務がないため、実際に処方箋なしでガスモチンを販売してくれる薬局はあまり多くはないと考えられます。日常的に利用している調剤薬局があり、かかりつけの薬剤師などがいる場合は、相談してみる価値があると言えます。

ただし、自己判断で使用すると思わぬ副作用が出るなどのリスクも考えられるため、基本的には処方箋にもとづいて薬局でもらうことが望ましいと言えます。また、処方箋なしで購入する場合は、保険適用にならないため、100%自費となる点に注意が必要です。

ガスモチンを通販などで個人輸入する

ガスモチンを海外から通販などで個人輸入することも法律上は可能です。

厚生労働省のサイトにおいても、一部の医薬品を除き、海外から個人輸入で医薬品を買うことが認められていることが明記されています。ガスモチンは個人輸入することが可能な医薬品に該当し、インターネット上でも通販として個人輸入を実施してくれるサイトがあったります。

しかし、この方法にもいくつかのリスクがあります。

リスクの一つとして、海外の医薬品であるため、品質が粗悪な可能性があります。もっとも極端な例ではガスモチンの成分とは全く別の成分が含まれている、といった可能性もゼロではありません。

また、価格についても適正価格でない可能性があるというリスクがあります。

そして、万が一重い副作用などが出てしまうケースの場合、国から受けれられる救済が受けられいない可能性があるというリスクもあります。

このように通販の個人輸入でもガスモチンは入手できるものの、いくつかのリスクが伴うことを理解しておきましょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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