カロナールは喉の痛みに効く?効かない場合の確認点、授乳中や子供の使用も

カロナールについて喉の痛みへの効果や効かない場合の確認点、授乳中や子供の使用に関しても確認していきます。

カロナールの特徴と効果

カロナールはアセトアミノフェンの成分を含む解熱鎮痛剤であり、頭痛や歯痛、風邪などに使用される薬です((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書))。
カロナールの特徴として、解熱鎮痛剤の中でも特に安全性が高く、子供から高齢者でも安全に使用できる薬です。また、授乳中でも安心して使用できる薬の一つです。ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と比較し、消化性潰瘍の発生が少なく((Pocket Drugs 2017, 医学書院))、胃に負担がかかりにくい特徴もあります。
喉の痛み(咽頭痛)に対してもカロナールは使用される薬であり、比較的多くの人が使用した経験がある薬の一つです。

カロナールは喉の痛みにも効く

カロナールは喉の痛み(咽頭痛)にも効く薬であり、その効果は実際の患者さんに対しても確認されています。
2種類の文献に基づく結果では、咽頭痛を含む痛みや発熱がある患者(発熱及び頭痛,耳痛,咽頭痛等)に対してカロナールの成分を使用した結果、70.6%(24/34例)で鎮痛の効果が認められたことが確認されています((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書))。

カロナールが喉の痛みに効かない場合は

カロナールは喉の痛み(咽頭痛)に対しても実際によく使用される薬ですが、効かないと感じた場合、まずは正しい用法用量で使用できているか確認しましょう。
カロナールを風邪などに伴う喉の痛みに使用する場合、1回300〜500mgを頓服で使用(症状がある時だけ使用)するのが一般的な使い方です。
カロナールの用法用量の詳細は以下の通りです。

下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1回300~500mgを頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1日最大1500mgを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書

上記のように1回300〜500mgで使用するケースがあり、カロナール200の場合は1回2錠使うこともあります。カロナールはカロナール200、カロナール300、カロナール500など多くの種類があるため、自分が処方されたのがカロナールの何mgのものかを確認し、正しい量で使用できているか確認しましょう。
また、頓服で使用した場合、カロナールの1回目の服用から時間が空いているために効かないと感じるケースもあります。前回の使用から投与間隔を4〜6時間程度空ければ再度頓服で使用できるため、この場合は2回目の服用をしましょう。
他にもカロナール以外の薬のついても服用忘れがないか確認しましょう。トランサミンやトラネキサム酸は喉の炎症を和らげる作用があり、喉のが痛い場合にカロナールと一緒に処方されるケースが多い薬です。さらに、必要に応じて抗生剤も使用されることがあり、これらも飲み忘れないことが重要となります。
上記の点を確認の上、それでも効かない場合は、カロナールの量を増やす、もしくは別の薬剤に変えることも考える必要がありますが、いずれも自己判断ではなく、医師の判断が必要となります。カロナールの効果をどうしても感じない場合は再度医師の診察を受け、効かない旨を相談しましょう。

カロナールを喉の痛みに使用|授乳中の場合は

カロナールを喉の痛み使用する場合に、授乳中でも特別に注意する必要はありません
カロナールを授乳中に使用する量や錠数は通常の使用と変わらず、風邪などの上気道炎における熱や痛みに使用する量は1回300~500mgを症状に応じて使用し、原則1日2回までとなります。カロナール200であれば1回に1〜2錠まで、カロナール300やカロナール500であれば1回に1錠が一般的な使い方となります。
ただし、医師によっては、やや使用する量を減らすケースもあるため、自分に処方されいる量を確認し、その通りに使用するようにしましょう。
カロナールの授乳中の使用する量は?|生理痛・頭痛・歯痛・熱に何錠使用するかや間隔も

カロナールを喉の痛みに使用|子供の場合は

カロナールを子供の喉の痛みに使用する場合は、子供の用法用量で使用します。
使用する量はアセトアミノフェンの成分として、体重1kgあたり1回10~15mgを使用するとされています((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書))。
これを錠剤では何錠使用するか、細粒剤やシロップ剤ではどの程度の量を使用するかをまとめると以下の通りとなります。
錠剤の使用量

体重 1回用量
成分 錠200 錠300 錠500
10kg 100-150mg 0.5錠
20kg 200-300mg 1-1.5錠 1錠
30kg 300-450mg 1.5-2錠 1錠

 
細粒剤、シロップ剤の使用量

体重 1回用量
成分 細粒20% 細粒50% シロップ2%
5kg 50-
75mg
0.35-
0.375g
0.1-
0.15g
2.5-
3.75mL
10kg 100-
150mg
0.5-
0.75g
0.2-
0.3g
5.0-
7.5mL
20kg 200-
300mg
1.0-
1.5g
0.4-
0.6g
10.0-
15.0mL
30kg 300-
450mg
1.5-
2.25g
0.6-
0.9g
15.0-
22.5mL

<カロナールの小児の用法用量>
通常,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として60mg/kgを限度とする。ただし,成人の用量を超えない。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書

錠剤は10kg以下の子供ではあまり使用するケースがありません。10kgでは1回あたりカロナール錠200を半錠、20kgではカロナール錠200を1〜1.5錠、もしくはカロナール錠300を1錠、30kgではカロナール錠200を1.5〜2錠、カロナール錠300では1錠使用するのが一般的な使い方です。
細粒剤は20%細粒と50%細粒で用量が異なってくるため注意が必要です。細粒剤とシロップ剤も体重によって量が決められるため、医師から処方された通りの量を使用するようにしましょう。
カロナールの子供の使用|飲み合わせや何時間あけるか、何錠使用するか、空腹時の使用、副作用も
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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