カロナールの授乳中の使用する量は?|生理痛・頭痛・歯痛・熱に何錠使用するかや間隔も

 
カロナールの授乳中の使用に関して、使用する量、何錠使用するか、生理痛、頭痛、歯痛、熱への効果、使用する間隔などについて確認していきます。

カロナールは授乳中でも使用できる薬

カロナールはアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛剤です。
カロナールは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされおらず((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書))、基本的には授乳中でも使用可能な薬です。
専門家による見解の例として、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでも、授乳婦に対して使用可能と考えられるという内容です((愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)))。
大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでも、母乳育児に適しているという内容であり、「多くの授乳婦で研究した結果、安全性が示された薬剤 / 母乳への移行がないか少量と考えられ乳児に有害作用を及ぼさない」という見解です((大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)))。

授乳婦に使用可能と考えられる。
「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

母乳中への移行は極少量で、母乳育児に適している。
母乳とくすりハンドブック

カロナールの成分であるアセトアミノフェンは幼い子供でも使用されるような安全な成分です。もし母乳経由で子供が飲んでしまったとしてもあまり影響はないと考えられます。
実際の授乳中の母親にカロナールの成分であるアセトアミノフェンを使用し、その母乳を飲んだ乳児についても確認した結果が報告されており、母親にアセトアミノフェン650mgを1回投与すると、1~2時間後に最高母乳中濃度が観察され、半減期は1.35~3.5時間、乳児の尿中にはアセトアミノフェンそのものも代謝物も検出されなかった、という内容でした((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 インタビューフォーム))。
この結果からも子供が実際にカロナールを使用している母親から授乳しても、子供の尿中には成分は見られず、ほとんど影響がないことが想定されます。
医師が授乳中を承知の上でカロナール錠を処方している場合は、安全面で問題ないと判断しての処方と考えられますので、指示された通りに使用すれば問題ないでしょう。
 
ただし、実際に授乳中にカロナールを使用するかは、処方医の先生の判断となります。カロナールに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

カロナールは授乳中の生理痛、頭痛、歯痛、熱などにも効果

カロナールは生理痛、頭痛、歯痛などの痛みや、風邪にともなう熱に対しても効果が認められている薬です((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書))。
この効果は授乳中においても変わらず、授乳中でも使用可能なカロナールは授乳中の生理痛、頭痛、歯痛、熱などに対して向いている薬の一つと言えます。

カロナールの授乳中に使用する量|何錠使用する?

カロナールを授乳中に使用する量や錠数は通常の使用と変わりません。生理痛、頭痛、歯痛などの痛みに使用するのか、熱に対する熱に使用するのかで1回で何錠使用するか変わってきます。
生理痛、頭痛、歯痛などの痛みに対して使用する量は1回300~1000mgを使用し、最大で1日4000mgまで使用することができる薬です。カロナール200であれば1回に1〜5錠まで、カロナール300であれば1回に1〜3錠、カロナール500であれば1回に1〜2錠まで使用するケースがあります。
一方、風邪などの上気道炎における熱や痛みに使用する量は1回300~500mgを症状に応じて使用し、原則1日2回までとなります。カロナール200であれば1回に1〜2錠まで、カロナール300やカロナール500であれば1回に1錠が一般的な使い方となります。
上記のように、カロナールは症状によって使用する量の幅が広い薬です。自分に処方されいる量を確認し、その通りに使用するようにしましょう。

カロナールを授乳に使用する場合の使用間隔は

カロナールは授乳中に使用する場合に授乳の間隔を空けるような注意喚起はなく、特別に授乳との間隔を考える必要はありません。もし医師から指示をされている場合はその通りとし、特に指示がない場合は授乳との間隔は設ける必要はありません。
カロナールを連続して使用するときに1回目と2回目の使用間隔は、原則4~6時間以上空ける必要があります。医師から具体的な使用間隔を指示されている場合はその通りにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
 

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