カロナールの妊婦・妊娠中の使用する量や影響は|頭痛・歯痛・風邪に何錠使用するかや間隔など

 
カロナールの妊婦・妊娠中の使用に関して、使用する量、考えられる影響、いつまで大丈夫か、何錠使用するか、頭痛、歯痛、風邪への効果、使用する間隔などについて確認していきます。

カロナールは妊婦・妊娠中でいつまで使用できる?|妊娠への影響と大丈夫な期間

カロナールはアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛剤であり、頭痛や歯痛、風邪などにも効果が認められている薬です((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/112429_1141007F1063_4_02.pdf))。
カロナールは妊婦・妊娠中の使用については治療上の有益性がある場合は使用することがあり、医師の判断で使用されることがあります。ただし、妊娠後期には一定のリスクがあることが注意喚起されています((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/112429_1141007F1063_4_02.pdf))。

1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
2.妊娠後期の婦人への投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。
3.妊娠後期のラットに投与した実験で,弱い胎仔の動脈管収縮が報告されている。

カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書

専門家による見解の例として、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、妊婦・妊娠中に関して、長期大量の使用でなければ安全という見解です。((愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)))。

アセトアミノフェンは胎盤を通過するが、通常量の短期使用では安全であることが知られている。長期の大量服用では、母体の肝障害・腎障害、新生児の腎障害の報告がある。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

また、虎の門病院「妊娠と薬」相談外来における相談事例では、「認められた異常に一貫性はなく対照群のない症例集積ではあるが、本剤暴露群の児の出産結果は国内における自然奇形発生率を上回る変化とは考えられない」と結論付けています((株式会社じほう 実践 妊娠と薬 第2版))。
上記の内容からカロナールは妊娠初期や中期にの使用においては妊娠への影響もほとんどなく、医師の判断があれば使用して大丈夫な薬と言えます。妊娠期間のいつまでなら確実に安全ということはありませんが、妊娠後期に差し掛かる場合には使用に際して一定の考慮が必要なります。ただし、妊娠後期においても妊娠への影響は限定的であると考えられるため、こちらも医師が必要と判断した場合には使用して大丈夫と言えるでしょう。
ただし、実際に妊婦・妊娠中にカロナールを使用するかは、処方医の先生の判断となります。カロナールに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊婦・妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう

カロナールは妊婦・妊娠中の頭痛や歯痛・風邪に使うことも

カロナールは頭痛、歯痛などの痛みや、風邪にともなう熱に対しても効果が認められている薬です((カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/112429_1141007F1063_4_02.pdf))。
この効果は妊婦・妊娠中においても変わらず、カロナールは妊婦・妊娠中の頭痛、歯痛、風邪などに対して選択肢の一つとなる薬と言えます。

カロナールの妊婦・妊娠中の使用する量|何錠使用する

カロナールを妊婦・妊娠中に使用する量や錠数は特別な注意喚起はなく通常の用量で使用する、もしくは医師の判断によりやや少ない用量で使用することが一般的です。頭痛、歯痛、生理痛などの痛みに使用するのか、風邪などの熱に対する熱に使用するのかで1回で何錠使用するか変わってきます。
頭痛、歯痛、生理痛などの痛みに対して使用する量は1回300~1000mgを使用し、最大で1日4000mgまで使用することができる薬です。カロナール200であれば1回に1〜5錠まで、カロナール300であれば1回に1〜3錠、カロナール500であれば1回に1〜2錠まで使用するケースがあります。
一方、風邪などの上気道炎における熱や痛みに使用する量は1回300~500mgを症状に応じて使用し、原則1日2回までとなります。カロナール200であれば1回に1〜2錠まで、カロナール300やカロナール500であれば1回に1錠が一般的な使い方となります。
上記のように、カロナールは症状によって使用する量の幅が広い薬です。自分に処方されている量を確認し、その通りに使用するようにしましょう。

カロナールが妊婦・妊娠中で効かない場合は

カロナールを妊婦・妊娠中に使用して効かないという場合、まずは正しい用法用量で使用できているか確認しましょう。
カロナールは、前述の通り頭痛や歯痛などの痛み使用するか、風邪などの上気道炎に使用するか等で使用する量が異なり、個人ごとでも使用する量の幅が広い薬です。必ず自分の決められた用量を確認し、使用するようにしましょう。
また、カロナールは効果が比較的早く出る薬ですが、それでも30分〜1時間前後は効果を感じない可能性があります。飲んですぐの場合はまだ効果がでてないため効かないと感じる可能性もあります。
逆にカロナールの効果がすでに切れているため、効かないと感じる可能性もあります。症状に応じての使用(頓服の使用)の場合は、前回の使用から6時間程度間隔が空いている場合は再度使用することができます。
上記の確認、対処をしても効かないと感じる場合は、カロナールの成分があっていない可能性もあるため、処方医に相談するようにしましょう。

カロナールの妊婦・妊娠中に使用する場合の使用間隔は

カロナールは妊婦・妊娠中に使用する場合に特別な間隔を空けるような注意喚起はありません。もし医師から指示をされている場合はその通りとなります。
カロナールを連続して使用するときに1回目と2回目の使用間隔は、原則4~6時間以上空ける必要があります。こちらも医師から具体的な使用間隔を指示されている場合はその通りにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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