リレンザの小児の用量は?|何歳から使えるか年齢を確認、投与量、副作用なども

リレンザの小児での使用、何歳から使用するかの年齢や用量、大人の投与量との比較、使用間隔、小児での副作用、異常行動などについて添付文書等から確認していきます。

リレンザの特徴

リレンザはザナミビルを成分とし、インフルエンザの治療や予防に効果が認めれられいている薬の一つです((リレンザ 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340278_6250702G1028_1_20.pdf))。
リレンザの特徴として、ディスクヘラーを用いた吸入投与により、インフルエンザウイルスの感染・増殖部位である気道に直ちに薬剤を到達させ、全身への影響が少ない点が挙げられます((リレンザ インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/340278_6250702G1028_1_014_1F))。
また、リレンザは小児においても使用することができるインフルエンザ薬であり、子供に対しても同じ用量で使われる特徴があります。

リレンザは小児で何歳から使える|年齢を確認

リレンザを小児に使う場合の対象となる年齢は、一般的には5歳以上となります。
この理由として、小児を対象とした臨床試験が5歳以上の小児が対象となっているためであり、明確な危険性が確認されているわけではありませんが、4歳以下では確実な安全性も確認されていません。

小児等への投与
(1) 小児に対しては、本剤を適切に吸入投与できると判断された場合にのみ投与すること。
(2) 低出生体重児、新生児、乳児又は 4 歳以下の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

リレンザ 添付文書

ただし、4歳以下の場合でも絶対に使えない(禁忌)というわけではないため、医師の判断によっては4歳以下でも使用されるケースがあります。医師に予め年齢を伝えた上で適切な診察のもと処方されたケースでは使用して問題ないと言えるでしょう。

リレンザの小児の用量|投与量を確認

リレンザを小児に使用する場合の用量は、年齢にかかわらず15歳以上の大人の投与量と変わりません。
基本的には1回2吸入を1日2回、5日間使用することになります。

用法及び用量
1. 治療に用いる場合
通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日2回、5日間、専用の吸入器を用いて吸入する。

リレンザ 添付文書

リレンザを小児に予防投与する場合は

リレンザを小児に対して予防投与する場合も、年齢にかかわらず大人と使い方は変わりありません。
1回2吸入を1日1回、10日間継続します。

用法及び用量
2. 予防に用いる場合
通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日1回、10日間、専用の吸入器を用いて吸入する。

リレンザ 添付文書

リレンザを小児に使う場合の間隔

リレンザは治療の場合は1日2回使う薬であり、小児に使う場合の使用間隔については明確な基準は定められていません。
ただし、米国の添付文書では、大人と子供にかからず初日に2回使用する場合は最低でも2時間間隔を空けるよう注意喚起されています((relenza DRUG LABEL INFORMATION))。また、初日以降は12時間程度の間隔が望ましいとされていますので2日目以降はなるべく半日間隔のが良いでしょう。

リレンザの小児での副作用

リレンザの小児での使用は臨床試験でも安全性が確認されており、小児において副作用が多くなるようなことも確認されていません。
リレンザの臨床試験、使用成績調査などの結果からは、年齢別で15歳未満の副作用発現率は0.81%、15歳以上65歳未満では1.39%であり、統計学的には有意な差はないとされています((リレンザ インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/340278_6250702G1028_1_014_1F))。

リレンザの小児での異常行動

インフルエンザの治療薬はタミフルをはじめとして未成年の異常行動との因果関係が話題に登ることがありますが、リレンザにおいても同様の報告があり、念のため注意が必要となります。
ただし、これらの異常行動は薬剤との因果関係は明確でなく、厚生労働省の報告書においても抗インフルエンザウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものではないと考えられた、とされています厚生労働省 インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究(2016/2017シーズン報告) http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000184039.pdf。
異常行動の対策としては、その症例の多くがインフルエンザの発熱後24時間以内の比較的早期、また、睡眠中に発現が多いとされていることから、自宅で療養する場合、インフルエンザの診断後2日間は小児を1人きりにさせないよう推奨されています((リレンザを処方された患者さん・ご家族・周囲の方々へ))。
 
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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