アデフロニックの頭痛,歯痛などへの効果と強さ,副作用|座薬,25mg錠,ゲルの特徴も

アデフロニックの座薬、25mg錠、ゲルなどの種類の特徴、頭痛や歯痛、熱などへの効果とその強さ、副作用についても解説していきます。

アデフロニックの座薬、25mg錠、ゲルなどの種類と特徴

アデフロニックはジクロフェナクという解熱鎮痛成分を含み、ボルタレンという薬のジェネリック医薬品です。
アデフロニックにはいくつかの種類があり、座薬が3種類の他、飲み薬である25mg錠剤、痛みの患部に塗って使用するゲルという剤型もあります。
アデフロニックの成分であるジクロフェナクはNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛成分のグループに分類され、NSAIDsの中でも非常に作用が強いことで知られています。その反面、胃荒れなどの副作用も出やすい特徴を持っています。
飲み薬であるアデフロニック錠25mgは通常1回に1〜2錠使用し、最大で1日3回まで使用します。前述の通り胃荒れの副作用に注意が必要であり、服用するときは胃に負担がかかりにくい食後に多めの水で使用するのが安全です。子供にはあまり使用せず、使用する場合には特に副作用に気をつける必要があります。
アデフロニックの座薬には3種類(12.5、25、50)の規格があり、アデフロニックズポという商品名で販売されています。12.5mgの規格は通常子供で使用します。大人では1回25mgか50mgの規格を使用し、1日2回まで使用できます。座薬のメリットとして、飲み薬と比較し、効果が現れるのが速い、胃荒れなどの副作用が少ないという点があり、アデフロニックでは座薬がよく使われています。
塗り薬としてアデフロニックのゲルもあります。こちらは痛い部分に直接塗ることができる薬です。ゲルという剤型は軟膏よりもベタつきが少なく使いやすいという特徴がありますが、傷口などに対してはやや刺激があるため、使用する部位には注意が必要です。

薬剤名 剤型 特徴
アデフロニック錠25mg 錠剤 錠剤の飲み薬。1回1〜2錠使用。小児にはあまり使わない。
アデフロニックズポ12.5 座薬 座薬の最小規格。主に小児で使用。
アデフロニックズポ25 座薬 座薬の中間規格。飲み薬よりも早く効き副作用も少ないと考えられる。
アデフロニックズポ50 座薬 座薬の最大規格。飲み薬よりも早く効き副作用も少ないと考えられる。
アデフロニックゲル1% ゲル ゲル状の外用剤。痛みの部位に塗布して使用。

アデフロニックの頭痛、歯痛、痛みや熱などへの効果と強さ

アデフロニックは頭痛や歯痛などの痛みや、風邪などの熱に対して効果がある薬です。効能効果は25mg錠、座薬、ゲル、それぞれで少し異なります。剤型ごとの効能効果は以下の通りです。

アデフロニック錠25mgの効能効果
1. 下記の疾患ならびに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ、変形性関節症、変形性脊椎症、腰痛症、腱鞘炎、頸肩腕症候群、神経痛、後陣痛、骨盤内炎症、月経困難症、膀胱炎、前眼部炎症、歯痛
2. 手術ならびに抜歯後の鎮痛・消炎
3. 下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

アデフロニック錠25mg 添付文書

アデフロニックズポ(座薬)の効能効果

下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、後陣痛

手術後の鎮痛・消炎

他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは、他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の緊急解熱

アデフロニックズポ12.5/
アデフロニックズポ25/
アデフロニックズポ50 添付文書

アデフロニックゲルの効能効果
下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等)、外傷後の腫脹・疼痛

アデフロニックゲル1% 添付文書

上記の通り、最も使う範囲が広いのがアデフロニック錠25mgです。ひざ関節症(変形性関節症)や腰痛をはじめとし、生理痛(月経困難症)、膀胱炎、歯痛などの痛みや風邪(急性上気道炎)の解熱、痛みに対して使用できます。なお、頭痛に関しては効能効果としては風邪に伴う場合の頭痛に使用し、いわゆる偏頭痛の効能効果は記載されていません。偏頭痛でのボルタレン使用は避けるようにしましょう。
アデフロニックズポ(座薬)に関しては錠剤よりも使用する場面は限られ、比較的緊急性が高い時に使用されます。実際には風邪など(急性上気道炎)の解熱目的で使われる場面が多いと言えます。
アデフロニックゲルは解熱目的では使用せず、鎮痛、抗炎症目的で使用します。
アデフロニックの効果の強さは非常に強力とされています。動物実験でもその強さは確認されており、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用、いずれにおいても市販薬などでも非常によく用いられるイブプロフェンや、ポンタールなどの処方薬に含まれるメフェナム酸という成分よりも数倍の強さがみられたという結果が確認されています1)
1) アデフロニック錠25mg 添付文書

アデフロニックの副作用

アデフロニックは強い作用が期待できる反面、副作用にも注意が必要な薬となります。
アデフロニックの主な副作用はその剤型によっても異なります。
アデフロニック錠25mgでは胃荒れなど胃部不快感を含む消化器症状が最も多いとされており、他には発疹などの皮膚症状やむくみなどもあります。飲み薬では特に胃部不快感が問題になるケースが多いため、食後に多めの水で服用する他、胃が弱い人はあらかじめ医師に相談するとムコスタやセルベックスなど胃粘膜保護の薬を併せて処方してもらえるケースもあります。
アデフロニックズポ(座薬)では下痢や腹痛などの消化器症状の他、肛門部の症状、めまい、むくみ、発疹などの皮膚症状などが主な副作用となります。座薬は緊急時のみ最低限の使用とし、不必要な使用で副作用が出てしまうことがないようにしましょう。
アデフロニックゲルでは塗った部分の皮膚炎、かゆみ、赤み、あれ、皮膚刺激などが主な副作用となります。これらの副作用は患部を清潔に保ったりすることで、ある程度軽減できるケースもありますが、薬がどうしても合わないというケースもあるため、特に初回に使用するときは肌との相性が悪くないか注意して使用するようにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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