アスベリン20の効果や副作用|眠気の有無やムコダインなどとの飲み合わせも

アスベリン錠20の特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中・妊娠中の使用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

アスベリン20の特徴

アスベリンはチペピジンヒベンズ酸塩を含み咳に対して効果がある薬です1)

アスベリンの特徴として、非麻薬性の鎮咳去痰剤に分類され、麻薬性のコデインリン酸塩と同程度の鎮咳作用が確認されています2)。また、鎮咳作用の他、去痰作用も期待できる薬です。

アスベリンには錠剤の他、散剤、ドライシロップ剤、シロップ剤など様々な剤型があります。

今回はアスベリンの錠剤のうち、チペピジンヒベンズ酸塩の成分を20mg含むアスベリン錠20について確認していきます。

1) アスベリン 添付文書
2) アスベリン インタビューフォーム

アスベリン20の効果

アスベリン錠20は風邪や気管支炎、肺炎などにおける咳や痰に対して効果が認められています。

アスベリン20の効能効果の詳細は以下の通りです。

下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症

アスベリン 添付文書

アスベリン20の作用機序

アスベリン錠20の作用機序は延髄における咳中枢の抑制です。直接中枢に作用することによって咳を鎮めます。また、同時に気管支腺分泌、気道粘膜線毛上皮運動を亢進することで去痰作用も併せ持っています1)

このようにアスベリン20は鎮咳作用と去痰作用により、風邪などの感冒、上気道炎、気管支炎、肺炎などにおける症状に効果を示します。

アスベリン20の効果時間

アスベリンの効果時間は動物において確認されたデータがあり、その結果では鎮咳作用は30分~1時間後に発現し、約5~6時間持続する、とされています2)

上記の結果から、アスベリン錠20の効果発現時間は30分〜1時間後、効果持続時間は約5〜6時間であることが予想されます。

2) アスベリン インタビューフォーム

アスベリン20の使い方|大人と子供の使用量

アスベリン錠20は大人では1回1〜2錠を1日3回使用するのが一般的な使い方となります。

なお、6歳未満の子供においてはアスベリン錠20をあまり使用するケースはありません。一般的には散剤やドライシロップ、シロップが使われることが多くなります。6歳以上15歳未満の子供では具体的な用量は製薬会社からは設定されておらず、医師の判断となりますが、アスベリン錠20を成人と同程度の量使用するケースもあります。

アスベリンの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5~132.9mg(チペピジンクエン酸塩60~120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54~22.1mg(同5~20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1~27.7mg(同10~25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6~44.3mg(同15~40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

アスベリン 添付文書

アスベリン20は子供から大人まで幅広く使用

アスベリン錠20は前述のとおり、大人で一般的に使用される剤型・規格であり、アスベリンお中でも使用される頻度が高いものです。

また、子供においても特に6歳以上で使用されるケースがあり、子供から大人まで幅広い年齢層で使われるます。

ただし、前述の通り、6歳以上15歳未満の子供では厳密にはアスベリン錠20の標準的な使用量が製薬会社にて設定されていないため、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

アスベリン20の使用期限

アスベリン錠20の使用期限は製造から4年とされています2)

調剤薬局では使用期限が極端に迫っている薬剤はあまり置いてないため、一般的には薬を交付されてから1〜2年程度は使用できるとケースが多いと考えられます。

ただし、厳密な使用期限は調剤された後には患者さん自身では判断がつかないことがほとんどですので、正確な期限を知りたい場合はあらかじめ薬を交付された薬局に確認しておきましょう。

2) アスベリン インタビューフォーム

アスベリン20の副作用

アスベリンはその安全性から小児も非常によく使われる薬であり、副作用が出るようなことはほとんどありません。

その中でも報告が上がっている副作用としては、食欲不振、便秘、眠気などがあります。

ただし、これらの副作用に関しても頻度は最も高いもので食欲不振の1.1%であり1)、ほとんどのケースで副作用を経験することはないと言えるでしょう。

重大な副作用として唯一注意喚起されているのが、アナフィラキシー様症状です。アナフィラキシーは咳嗽、腹痛、嘔吐、発疹、呼吸困難などの症状が同時に現れる副作用であり、比較的どの薬でもごく稀に認めらることがある副作用です。このような重い副作用は、薬を正しく使用していればまず起こることはありませんが、万が一このような症状が現れた場合にはすぐに医師の処置を受ける様にしましょう。

1) アスベリン 添付文書

アスベリン20の飲み合わせ|ムコダインやロキソニンは

アスベリン錠20は飲み合わせが悪い薬として注意喚起されているものはありません1)。基本的にどのような薬と併用しても問題ありません。

アスベリンと比較的よく併用される薬剤として、痰の切れをよくするムコダインやムコソルバン、解熱鎮痛剤のロキソニンやカロナール、抗生物質のクラリス、メイアクト、フロモックス、抗アレルギー剤のアレグラ、アレロックなどがありますが、これらの薬いずれとも飲み合わせは問題なく、一緒に使用しても大丈夫な組み合わせとなります。

アスベリン20の授乳中の使用

アスベリン錠20は授乳中の使用に関して製薬会社から特別な注意喚起はされていません1)。基本的には授乳中でも使用できる薬と言えます。

専門家による見解として、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、小児にも適応があり、授乳婦にも使用可能という内容です3)。また、大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでも、同様の内容であり、「限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる / 授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない」という見解です4)

小児にも適応のある薬であり、授乳中の母親に用いて乳児に有害事象が生じたという報告はない

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

授乳婦服用による有害事象の報告が見当たらない。小児に適応を持ち、移行したとしても問題にならないと思われる。

母乳とくすりハンドブック

実際に授乳中にアスベリン錠20を使用するかは、処方医の先生の判断となります。アスベリン20に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) アスベリン 添付文書
3) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
4) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

アスベリン20の妊娠中の使用

アスベリン20は妊娠中の使用に関しては、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起されており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
〔妊婦への投与に関する安全性は確立していない。〕

アスベリン 添付文書

ただし、上記のような注意喚起はされているものの、生殖発生毒性試験などにおいて、明確な危険性は確認されていません2)

専門家の意見と一つとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)では妊娠中も使用可能という見解です3)

動物及びヒトでの催奇形性を示唆するデータなし。妊婦に使用可能と考えられる。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

実際に妊娠中にアスベリン20を使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。アスベリン20に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

2) アスベリン インタビューフォーム
3) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)

アスベリン20の薬価、ジェネリック

アスベリン錠20の2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で、1錠あたり9.6円となっています。

なお、アスベリンにはジェネリック医薬品は販売されていません。アスベリンは比較的昔からある薬であり、薬価も安く設定されているため、ジェネリックを使用しなくても薬剤費は比較的安いと言えます。

アスベリン20の市販での購入

アスベリン錠20の成分であるチペピジンは市販でも販売されている成分であり、多くの市販薬に含まれる成分の一つです。

鎮咳去痰薬として販売されている市販薬のうち、アスベリンの成分を含む代表的な製品としてせきどめコデン錠Aなどが挙げられます。 せきどめコデン錠Aはチペピジンヒベンズ酸塩を75mgを含みます。その他にdl-メチルエフェドリン塩酸塩を75mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩を12mg含むため、気管支を広げる効果やアレルギー症状にも期待ができる薬です。

総合感冒薬にもチペピジンを含む市販薬が多数あり、代表的な製品はヒストミンやパブロンキッズかぜ微粒などがあります。ヒストミンはチペピジンヒベンズ酸塩を75mg含みその他にも解熱鎮痛成分や鼻水を抑える抗ヒスタミン成分、ビタミン成分なども含んでいる風邪薬です。パブロンキッズかぜ微粒は子供用のチペピジンを含む薬であり、チペピジンヒベンズ酸塩を12.5mgを含みこちらも解熱鎮痛成分や鼻水を抑える抗ヒスタミン成分を含みます。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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