プルスマリンの痰や咳などへの効果や味などの特徴、眠気などの副作用|ムコダイン・カルボシステインとの違いや併用、インフルエンザで使用

プルスマリンAに関して、その種類や味などの特徴、咳や痰に対する効果、眠気などの副作用の有無、抗生物質やムコダイン・カルボシステインなどとの飲み合わせ、ムコダイン・カルボシステインとの違い、インフルエンザでの使用などについて添付文書等から解説していきます。

プルスマリンの種類と特徴|ドライシロップやシロップの味は?

プルスマリンAはアンブロキソールという去痰成分を含む痰きりの薬であり、錠剤の他、液剤のシロップ、粉薬のドライシロップが販売されています。

アンブロキソールの成分を含む代表的な医薬品はムコソルバンですが、プルスマリンはムコソルバンのジェネリック医薬品に該当し、ムコソルバンよりも安い価格で入手できるのが特徴のひとつです。

見た目の特徴として、プルスマリンAドライシロップ1.5%は味がストロベリー風味で白色の粉薬、プスルマリンAシロップも味がストロベリー風味で少し黄色がかった液体です。

プルスマリンの効果|痰や咳に対する効果は?

プルスマリンは急性気管支炎や気管支喘息の痰を出しやすくする効果の他、錠剤と成人用のドライシロップ3%では慢性副鼻腔炎で溜まった膿を出しやすくする目的でも使用されます。

痰の切れをよくすることで、痰がつらい咳に対しては結果的に咳を和らげる効果にもつながります。

各種プルスマリンの効能効果は以下の通りです。

下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難

慢性副鼻腔炎の排膿

プルスマリンA錠15mg、プルスマリンA3%DS 添付文書

下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息

プルスマリンAドライシロップ小児用1.5%、
プルスマリンAシロップ小児用0.3% 添付文書

プルスマリンの作用機序は肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進や気道液の分泌促進、線毛運動亢進作用によるものであり、痰の気道の通りを良くすることで去痰作用を発揮します。

プルスマリンA錠の実際の患者さんに対する効果は、同じアンブルキソールを成分とする薬のムコソルバンの臨床試験の結果が参考となります1)

ムコソルバンの臨床試験では1000例近い患者さんに対して使用した結果が報告れており、主な疾患に対する有効率は急性気管支炎には75.3%、気管支喘息には51.5%というような結果でした。

また、プルスマリンAドライシロップ1.5%に関しては100人程度の人数ですが、実際の患者さんに対する臨床試験を実施しており、その効果は気管支喘息に対して中等度改善以上が72.0%、急性気管支炎に対しては85.4%という全般改善度でした2)

1) ムコソルバン錠15mg 添付文書
2) プルスマリンAドライシロップ小児用1.5% 添付文書

プルスマリンの使い方と用量|小児の体重別の用量も

プルスマリンAは剤型の種類により用法用量が少し異なりますが、一般的には1日3回使用する薬です。

プルスマリンA錠では1回1錠、1日3回、大人用の粉薬であるプスマリンA3%DSでは1回0.5gを1日3回使用します。

通常、成人には、1回1錠(アンブロキソール塩酸塩として15mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

プルスマリンA錠15mg 添付文書

通常、成人には、1回0.5g(アンブロキソール塩酸塩として15mg)を1日3回用時溶解して経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

プルスマリンA3%DS 添付文書

子供用のプルスマリンAドライシロップ1.5%では1日に体重1kgあたり0.06gを3回に分けて使用します。

通常、幼・小児に1日0.06g/kg(アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg)を3回に分け、用時溶解して経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

プルスマリンAドライシロップ小児用1.5% 添付文書

プルスマリンAドライシロップの体重と年齢の目安別の用量は以下の通りとなります。

体重 年齢の目安 1日量 1回量
(1日3回
の場合)
5kg 0歳 0.3g 0.1g
10kg 1〜3歳 0.6g 0.2g
20kg 4〜7歳 1.2g 0.4g
30kg 8〜10歳 1.8g 0.6g

プルスマリンAシロップは1日に体重1kgあたり0.3mLを3回に分けて使用します。

通常、幼・小児に1日0.3mL/kg(アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg)を3回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

プルスマリンAシロップ小児用0.3% 添付文書

プルスマリンAシロップの体重と年齢の目安別の用量は以下の通りとなります。

体重 年齢の目安 1日量 1回量
(1日3回
の場合)
5kg 0歳 1.5mL 0.5mL
10kg 1〜3歳 3mL 1mL
20kg 4〜7歳 6mL 2mL
30kg 8〜10歳 9mL 3mL

プルスマリンの副作用|眠気の有無は?

プルスマリンAは非常に安全性の高い薬であり、副作用はあまりありません

いずれも明確な頻度は確認されていないものの、報告されている副作用は腹痛や下痢、吐き気、発疹、蕁麻疹、めまいなどです3)

消化器 胃不快感、胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症 発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、瘙痒、血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝 臓 肝機能障害(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等)
その他 口内しびれ感、上肢のしびれ感、めまい

※ 症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、プルスマリンAでは何の剤型においても眠気の副作用は注意喚起されていません。プルスマリンAの成分であるアンブロキソールはその作用機序からも眠気の副作用が起こることは考えにくく、プルスマリンを服用後に眠くなった場合は、他の原因が疑われます。

眠気がでる原因として他の併用薬による可能性があります。特に咳止めの薬であるアスベリン、メジコン、フスコデなどや、鼻水を止めるためやアレルギー症状に対して処方されるポララミン、アレジオン、アレロック、セルテクト、ジルテック、ザイザルなどは眠気を催す可能性があります。総合感冒薬のPL顆粒やピーエイ配合錠なども眠くなる成分が含まれているため、注意が必要です。

3) プルスマリンA 添付文書

プルスマリンの飲み合わせ|抗生物質やムコダイン、カルボシステイン

プルスマリンAは飲み合わせに注意が必要な薬は基本的にありません。

抗生物質のフロモックス、メイアクト、ワイドシリン、クラリス、解熱鎮痛薬のカロナールやロキソニン、咳止めのアスベリン、メジコン、抗炎症薬のトランサミンなどよく出される組み合わせは問題ありません。同じ去痰薬のムコダイン(カルボシステイン)に関しても作用機序がやや異なるため、併用で相乗効果が期待でき、よく出される組み合わせの一つとなります。

このようにプルスマリンAは飲み合わせに関してもあまり心配する点がなく、安心して服用できる薬です。

プルスマリンとムコダイン(カルボシステイン)の違いは?

プルスマリンとムコダイン・カルボシステインの違いはその作用機序にあります。

ムコダインはプルスマリンと同じ去痰薬に分類される薬です。カルボシステインはムコダインの成分であるため、カルボシステインはムコダインと同じもの(もしくはムコダインのジェネリック医薬品がカルボシステイン)を指します。

それぞれの薬の作用機序の違いとして、プルスマリンの作用機序が肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進や気道液の分泌促進、線毛運動亢進作用によって、痰の気道の通りを良くするのに対し、ムコダイン(カルボシステイン)は気道の粘膜を修復したり、粘液の構成成分のバランスや粘液を輸送する機能を正常にすることによって、去痰作用を発揮します。

したがって、これらの2つの薬を併用することにより、単なる相加効果ではなく、一定の相乗効果が期待できます。

なお、用法に関しては違いはなく、プルスマリンとムコダイン(カルボシステイン)ともに1日3回使用するのが一般的です

プルスマリンのインフルエンザの使用

プルスマリンAはインフルエンザでも使用出来る薬です。

インフルエンザで痰の症状がつらいときなどのはインフルエンザ薬と一緒に処方されるケースもあります。

前述のとおり、これらの薬の飲み合わせは問題ありません。

ただし、プルスマリンはあくまで症状を鎮めるだけの対症療法であり、インフルエンザそのものを治す効果はない点に注意しましょう。インフルエンザの際にはタミフル、イナビル、リレンザなどのインフルエンザ治療薬がメインであり、これらの薬を使用することの方が重要となります。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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