キプレス細粒の効果や副作用|味や薬価、ジェネリック、飲み合わせについても

キプレス細粒の特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

キプレス細粒の特徴

キプレス細粒はモンテルカストを成分とし、気管支喘息に対して効果がある粉薬です1)

キプレス細粒の特徴として、1歳以上6歳未満の小児使用され、年齢による用量調節は不要であり、1日1回の使用で喘息症状をコントロールします2)。同系統のロイコトリエン拮抗剤であるオノン(成分名:プランルカスト)と比較し1日1回で効果が期待できる利点があります。

1) キプレス細粒4mg 添付文書
2) キプレス細粒4mg インタビューフォーム

キプレス細粒の味

キプレス細粒の味は清涼感のあるわずかな甘み3)とされており、小児用の薬であるため、子供でも飲みやすい味となっています。

拒薬の報告事例もとくにないとされており3)、服薬されるにあたり苦労するケースはあまりないと言えるでしょう。

3) 五十嵐 隆, 乳幼児・小児服薬介助ハンドブック, じほう

キプレス細粒とシングレア細粒は同じ効果が期待できる薬

キプレス細粒と同じモンテルカストを成分とする細粒剤としてシングレア細粒があります。製造販売元が異なる(キプレス細粒は杏林製薬株式会社、シングレア細粒はMSD株式会社)ものの、基本的にキプレス細粒とシングレア細粒は全く同じ効果が期待出来る薬です。

なお、キプレス細粒とシングレア細粒の違いとして、薬価が厳密には異なります。

キプレス細粒4mgは4mg1包あたり194.4円であるのに対し、シングレア細粒4mgは1包あたり194.5円とされており、ほんの少しキプレス細粒の方が安い薬価が設定されています。ただし、この差は薬局でかかる費用として計算される場合1日の薬剤として丸められるため、実際にはほとんどのケースで変わらない金額になります。

キプレス細粒の効果

キプレス細粒は気管支喘息に対して効果がある薬です。

キプレス細粒の添付文書では効能効果として以下の通り記載されています。

【効能・効果】

気管支喘息

キプレス細粒4mg 添付文書

キプレス細粒の作用機序

キプレス細粒の作用機序はロイコトリエン(LT)受容体拮抗作用によるものです。

ロイコトリエンとは、気管支の収縮やアレルギー反応に関与する物質であり、キプレスの成分であるモンテルカストはこのロイコトリエンが受容体に結合するのを抑制し、気道の炎症を抑え、気管支喘息の症状を起こりにくくしたりします。

喘息に対しては発作に対して即時的に効果を示すような薬ではなく、日常的にコントロールに使用するような薬であるため、症状が落ち着いている時でも継続して使用することが重要となります。

キプレス細粒の効果時間

キプレス細粒を含めたロイコトリエン受容体薬はどちらかと言えば即効性はあまり強くありません。

効果発現は内服開始後1週程度で認められ、連用で改善率が上昇するとされています4)

4) 藤村昭夫,  頻用薬の使い分け, 羊土社

 キプレス細粒の実際の患者に対する効果

キプレス細粒の実際の患者さんに対する効果は臨床試験において確認されており、1歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者における中等度改善以上の有効率は81.7%(89/109 例)であった2)、とされています。

この結果は、1歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者を対象とした細粒4mg投与試験と2歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者を対象としたチュアブル錠4mg投与試験を合わせた結果であり、それぞれ1日1回の使用を8週間および4週間継続した結果です。

1歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者を対象とした細粒4mg投与試験の方では、各項目での評価もしており、発作やせきに対して明確な効果が確認されています。

項目 観察期
(実測値)
4週$
(変化量)
8週$
(変化量)
小発作回数
(回/2週)
7.98
±9.26
(66)
-4.03
±8.18
(65)
-5.49
±8.09
(65)
せきの回数
(回/2週)
19.98
±12.91
(66)
-6.81
±11.91
(65)
-8.54
±13.21
(65)
治療点数
(点/2週)
58.28
±42.42
(66)
-4.17
±26.49
(65)
-11.80
±17.93
(65)

平均±標準偏差、( ):例数
※p<0.001(観察期との比較、1標本t検定)
$ベースラインからの変化量
小発作回数:軽い喘鳴があり、軽い陥没呼吸を伴うこともある症状の回数
治療点数:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2000に基づき、併用薬の使用状況を集計した点数

2) キプレス細粒4mg インタビューフォーム

キプレス細粒の鼻水や鼻づまり、鼻炎に対する効果は

キプレス細粒は前述の通り気管支喘息に用いる薬であり、鼻水や鼻づまりなどの症状を伴うアレルギー性鼻炎に対しては効果が認めれらていません。

ただし、実際に効果があるかという点に関して、その作用機序から効果が現れるケースもあると考えられます。実際にキプレス錠の効能効果としては「アレルギー性鼻炎」が適応として認められており、鼻炎症状に対して頻繁に使用されます。

医師から処方された場合には指示された通りに使用することで問題ありませんが、自己判断で鼻水や鼻づまりなどの鼻炎症状に対してキプレス細粒を使用することは避けましょう。

キプレス細粒の使い方

キプレス細粒は1歳から6歳未満の子供において、1日1回寝る前に1包を使用するのが一般的な使い方です。

キプレス細粒の用法用量は以下の通りです。

通常、1歳以上6歳未満の小児にはモンテルカストとして4mg(本剤1包)を1日1回就寝前に経口投与する。

キプレス細粒4mg 添付文書

なお、キプレス細粒は1歳から6歳未満の子供において体重や症状によって用量は調節しません。基本的に1包を使う使用法のみとなります。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.体重、年齢、症状等による用量調節をせず、全量を服用すること。

キプレス細粒4mg 添付文書

キプレス細粒は大人では使用しない

キプレス細粒は基本的に大人では使用しません。

大人は禁忌などに設定されているわけではありませんが、大人で通常キプレスを使用する場合は10mgが一般的であり、キプレス細粒4mgでは用量が少ないと言えます。キプレス細粒の用法用量で設定されているのは1歳から6歳未満の子供であり、大人の用量については設定されていません。

医師から特別な指示が有るような場合を除き、自己判断でキプレス細粒を大人に使用するのは避けましょう。

キプレス細粒を飲み忘れた場合は

キプレス細粒を寝る前に飲み合わすれてしまった場合、気づいたら通常の1回分を飲み、次の服用時間が近い場合は飲ませず、次の通常の服用時間に1回分を飲みます。

キプレス細粒のくすりのしおりでの対処法は以下のとおりです。

飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに1回分を飲ませてください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には飲ませないで、次の通常の服用時間に1回分を飲ませてください。2回分を一度に飲ませてはいけません。

キプレス細粒4mg くすりのしおり

なお、キプレス細粒は1日1回の薬であり、気づいたときに次の服用時間までは時間があるケースが多いと考えられます。具体的にどの程度までの時間なら飲ませも問題ないかは、明確に設定されていないようです。1日1回就寝前の服用の場合で飲み合わすれた場合の目安として、翌日の午前中程度までに気づいた場合はそのときに服用し、それ以降であれば翌日分の服用までスキップするのが安全と考えられます。間違っても2回分を一度に服用するのはやめましょう。

キプレス細粒の副作用

キプレス細粒の副作用として、臨床試験の段階では137例中3例(2.2%)に4件の副作用が認められたとされています1)。副作用の症状としては頭痛、悪心、皮膚乾燥、発疹とされています。

キプレスは副作用の頻度は決して高いとは言えず、安全面では大きな心配がいらない薬と考えられます。

1) キプレス細粒4mg 添付文書

キプレス細粒の飲み合わせ

キプレス細粒は飲み合わせに注意が必要な薬としてフェノバルビタール製剤が挙げられています。併用注意の理由として、フェノバルビタールが代謝酵素を誘導し、キプレス細粒の代謝が促進され、効果が不十分となる可能性が指摘されています1)

フェノバルビタール製剤以外の薬に関しては、飲み合わせで注意喚起されている薬はなく、基本的にどの薬と併用しても問題ありません。

1) キプレス細粒4mg 添付文書

キプレス細粒の薬価、ジェネリック

キプレス細粒の薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で1包4mgあたり194.4円となっています。

キプレス細粒にはジェネリック医薬品が販売されており、成分名であるモンテルカスト細粒4mgの名称で販売されています。キプレス細粒のジェネリック医薬品の薬価は1包4mgあたり77.8円であり、キプレス細粒よりも安価となっています。

キプレス細粒の市販での購入

キプレス細粒は市販薬としては販売されていない成分となります。また、キプレスが分類されるいわゆる抗ロイコトリエン薬は市販薬としては販売されていない系統の薬であり、基本的には市販では購入できない薬となるのでご注意ください。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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