インフルエンザの予防接種に関して、接種にかかる値段や費用、さらにいつから接種ができるかを解説していきます。
インフルエンザ予防接種の値段・費用は
インフルエンザの予防接種に関して、2016年-2017年シーズンの値段は3000円〜4000円が一般的な価格と言えます。
インフルエンザの予防接種は自費診療となるため、クリニックや病院ごとによって値段が変わってきます。しかし、インフルエンザワクチンの仕入れ価格自体が2人分で2000〜3000円程度かかるのが一般的であり、通常の価格はこれに+αの料金を加えて、3000〜4000円となるため、医療機関ごとにそこまで大きな差にならないと言えます。
また、クリニックや病院ごとに、13歳未満の小学生や65歳以上の高齢者、さらに2回目を受ける場合などで、値段が安くなるケースであったり、自治体の助成を受けられる場合もあります。
これらの詳細は自分の自治体のホームページや、これから予防接種を受けようとしているクリニックや病院のホームページを見たり、電話で問い合わせたりして確認するようにしましょう。
インフルエンザ予防接種はいつから受けられる?
インフルエンザの予防接種は例年10月1日〜中旬に開始されるクリニック、病院が多いようで、2016年も同様の傾向のようです。
正確な開始日については、予防接種を受けようとしているクリニックや病院のホームページを見たり、電話での問い合わせを行って確認するようにしましょう。
なお、クリニックや病院によっては入荷したワクチンがなくなり次第、予防接種を終了するという場合もあります。
おすすめの予防接種時期は11月の初旬から中旬となりますが、遅くても12月中までには接種するようにしましょう。
インフルエンザ予防接種の時期や効果|2016-2017シーズンは?
4価ワクチンのインフルエンザ予防接種の費用対効果
インフルエンザの予防接種ワクチンは従来は3価であったものに対し、2015年から4価ワクチンとなりました。
4価とは、簡単にいえば4種類のインフルエンザウイルスに対して効果があるということになります。具体的にはインフルエンザA型のH1N1、H3N2の2種類とインフルエンザB型の山形系統、ビクトリア系統の2種類、計4種類のインフルエンザに対して効果があります。
この4価ワクチンの費用対効果について、香港で調査が行われました1)。
その調査では2007年において65〜79歳で266473ドルの削減効果、80歳以上で483461ドルの削減効果があったという結果が得られています。2007年は3価ワクチンのB型に対するワクチン株が実際に流行したウイルス株と大きく異なった年であり、4価ワクチンのB型ウイルスに対する有用性が高かったことが伺えます。
このように、インフルエンザ予防接種の4価ワクチンは特にB型のインフルエンザウイルスに対して費用対効果が高いと考えられます。
1) You JH et al; BMC Infect Dis 14: 618, 2014.
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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