インフルエンザの予防接種|赤ちゃんや子供についての効果や適切な時期や間隔、副作用も

インフルエンザの予防接種に関して赤ちゃんや子供に対する効果や予防接種の間隔や時期、副作用などについて解説していきます。

赤ちゃんや子供に対するインフルエンザ予防接種の効果

1歳以上6歳未満の子供においてはインフルエンザ予防接種の有効性が確認されており、インフルエンザシーズンには予防接種することが推奨されます。

ただし、その効果は20%〜30%であるという報告が厚生科学研究より行われており1)、予防接種を受けてもインフルエンザに感染するケースは少なくありません。しかし、予防接種以外に高い有効性がある予防手段もあまりないため、インフルエンザ予防という観点からは受けないよりは受けた方が確実に良いと言えるでしょう。

また、同じ報告の中では1歳未満の赤ちゃんにはインフルエンザの予防接種の有効性が確認できなかったという結果になっています。医療機関によっては生後半年程度経っていれば接種してくれるケースがありますが、赤ちゃんでは予防接種によって高い免疫を獲得することもあまり期待できないため、周りの大人が注意し、インフルエンザに感染させない環境を作る方に注力した方が良いかもしれません。

1) 神谷齊ほか, 厚生労働科学研究報告書; 2000-2002

インフルエンザ予防接種は子供の死亡数を低下させる

インフルエンザ予防接種の子供での有効性は上記のとおり、20〜30%と決して高くないと考えられていますが、それでもインフルエンザによる子供の死亡数を低下させることが確認されています2)

インフルエンザ予防接種の学童集団接種が注意しとなっていた1990年代に幼児の死亡率が高まっていたことが明らかにされました。この死亡率の増加はインフルエンザ脳症によるものが大半と考えられ、再び予防接種を受けるようになった2001年からは幼児の死亡率は以前に水準に戻りました。

子供の患者1人あたりで考えるとインフルエンザ予防接種の子供に対する効果は心もとないとも言えますが、子供全体で考えると20〜30%と言えどインフルエンザの大流行を抑える抑止力の一つになり、結果的はインフルエンザ感染によって亡くなる子供の数を減らすことにつながると考えられます。

2) Sugaya N et al; Clin Infect Dis 41: 939-947, 2005

子供のインフルエンザ予防接種は2回|接種間隔や時期

1歳以上13歳未満の子供ではインフルエンザ予防接種は2回受ける必要があります。

2回の接種の間隔は2~4週間の間隔を置く必要があるとされています。

また、インフルエンザの流行時期は通常は12月〜3月頃であること、予防接種の効果が現れるまでは最長で4週程度かかる可能性があることを考慮すると、子供のインフルエンザ予防接種は1回目を11月上旬まで、2回目を12月上旬までにまで実施することが望ましいと考えられます。

インフルエンザワクチンの用法用量

1 歳以上 3 歳未満のものには 0.25mL を皮下に、3 歳以上 13 歳未満のものには 0.5mL を皮下におよそ 2 ~ 4 週間の間隔をおいて 2 回注射する。13 歳以上のものについては、0.5mL を皮下に、1 回又はおよそ 1 ~ 4 週間の間隔をおいて 2 回注射する。

インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」シリンジ0.25mL

なお、子供の場合は、他の疾患の予防接種と重なることがあり、他の予防接種との間隔についても気になるところかと思います。

他の予防接種との間隔はワクチンの種類によります。

BCG、ポリオ、麻疹(はしか)、風疹ワクチンなどは生ワクチンに分類され、これらのワクチンを接種している場合は、インフルエンザの予防接種を受ける場合、27日以上間隔を空けることが推奨されています。

DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風)、日本脳炎のワクチンは不活化ワクチンと言われ、これらのワクチンを接種している場合は、インフルエンザの予防接種を受ける場合、6日以上間隔を空けるのが推奨されています。

他のワクチン製剤との接種間隔
生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

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子供のインフルエンザ予防接種の副作用は

子供のインフルエンザ予防接種での副作用は50%以上の比較的高い確率で何らかの症状が出ることが確認されていますが3)、その症状は軽度のものがほとんどであり、あまり過剰な心配をする必要はありません。

主な副作用(副反応)は、注射した部位の反応であり、紅斑(赤み)、腫脹(腫れ)、硬結(硬くなる)、疼痛(痛み)、熱感(熱を持つ)、そう痒感(かゆみ)であり、その他には発熱がよく見られたとされています。また、3歳以上13歳未満では、上記の他に、倦怠感(だるさ)や、頭痛、鼻漏(鼻水)なども見られたということですが、いずれも症状が軽度のものと言えます。

3) インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」シリンジ0.25mL 添付文書

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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