風邪、インフルエンザ

イナビルの予防投与|2016年8月より1日1回のみでOK!保険適用の有無、予防の効果や期間、自費の2016-2017シーズンの価格

イナビルのインフルエンザに対する予防について、保険が適用されるかや自費での価格、使用する期間や用法、予防の効果、小児での使用などについて解説していきます。

イナビルの予防投与とは|承認された内容や小児での使用

イナビルの予防投与はインフルエンザの発症前にインフルエンザ治療薬であるイナビルを使用し、高熱などの症状を予防することです。

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イナビルの予防投与は国から承認された使用方法

イナビルをインフルエンザの予防で使用することは国からも承認されている使用方法であり、イナビルの添付文書の効能効果にもインフルエンザの予防に対して効果があることが明記されています。
2010年のイナビル発売当初はインフルエンザの治療に対する効能効果のみでしたが、2013年12月に予防の効能が追加で承認されています。

【効能・効果】
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防

イナビル吸入粉末剤20mg 添付文書

イナビルの予防投与は小児でも使用できる

イナビルの予防目的での使用は小児に対しても使うことができます
以前は10歳未満では、予防での使用経験がないとされており、実際に使用するかは医師の判断となっていましたが、2016年8月26日の添付文書改訂により10歳未満の小児に対する予防投与の用法用量が追記されました。
10歳未満ではイナビル1キットを予防投与として使用することになります。

イナビルの予防投与の保険適用の有無|2016-2017シーズンの自費の価格は?

イナビルを予防の目的で使用する場合は保険は適用されません。したがって完全に自費で支払う自由診療の扱いとなります。
保険適用がないため、かなりの高額となるため、イナビルを予防目的で使用するのは本当に必要な時のみにするのが良いでしょう。

自費の価格は?|2016-2017シーズンの薬価で確認

イナビルを予防で使用する時の自費でかかる価格は5000円〜10000円となるのが一般的のようです。
イナビルを予防目的で使用する場合は自由診療となるため、クリニックや薬局毎に価格が大きく異なるケースがあります。しかし、薬の価格に関しては、公的に定められている薬の価格である薬価を元に価格を設定しているケースが多いようです。
イナビルの薬価は1キットあたりが2139.9円であり、予防で使用する場合は計2キットを使用します。したがって、薬価ベースでは 2139.9円 × 2 = 4279.8円 となります。
この価格を場合によっては何割か増しでの販売、および調剤料やクリニックでの診察代がさらにかかるため、安くても5000円以上、場合よにっては10000円前後かかるケースもあるでしょう。
なお、2016年の4月に薬価の改定がありましたが、イナビルの薬価は2139.9円から変更がありませんでした。したがって、2016-2017シーズンも上記の価格から基本的には同じと考えられます。
実際の価格は行く予定のクリニックと薬局に事前に確認してから行くのが安心と言えるでしょう。

イナビルの予防投与の用法と使用する期間

イナビルの予防投与の用法(使い方)は1日1回2キットを吸入、もしくは1日1キットを2日間繰り返します。

【用法・用量】
2. 予防に用いる場合
成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。また、20mgを1日1回、2日間吸入投与することもできる。
小児:10歳未満の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを単回吸入投与する。
10歳以上の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。また、20mgを1日1回、2日間吸入投与することもできる。

イナビル吸入粉末剤20mg 添付文書

イナビルを予防投与は1回のみ、もしくは2日間使用

イナビルをインフルエンザの予防で使用する場合は1日1回2キットの使用のみ、もしくは1日1キットを2日間使用となります。

以前は予防に使用する場合は2キットを2日間に分けて使用するとされていましたが、2016年8月26日より、1回に2キット使用する予防投与も可能になりました。

10日間使用する必要のある同じインフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザよりも、予防投与が1回で済むというのは非常に大きいメリットと言えそうです。

イナビルの予防投与の効果と効果のある期間

イナビルの予防投与の実際の効果と、効果の続く期間についても確認しましょう。

イナビルを予防投与で使用した時の効果は発症を3.6%まで下げる

イナビルを予防で使用した場合、インフルエンザの発症率が3.6%に低下することが臨床試験で確認されています1)
この臨床試験ではA型又はB型インフルエンザウイルス感染症患者の同居家族又は共同生活者を対象として、イナビルを使用し、インフルエンザの発症する確率を確認しています。対象としてプラセボ(偽薬)を使用した患者さんでは、インフルエンザの発症率が16.9%という結果であり、イナビルを使用した患者さんでは3.6%まで低下したという結果です。リスクの減少率は77.0%であり、非常に高い予防効果が確認されています。
1) イナビル吸入粉末剤20mg 添付文書

イナビルの予防の効果が続く期間は10日間

イナビルを予防目的で用法で使用した場合に、予防効果が持続する期間は1キット目を使用してから10日間とされています。
それ以降のインフルエンザに対する予防効果は確認されてないため、基本的にはインフルインザ患者さんと接触したなどのインフルエンザ感染のリスクが高い時にピンポイントで使用することになります。
また、インフルエンザウイルス患者さんに接触した 2 日以内に投与を開始しないと効果が得られる保証はないため、早めに使用する必要があります。

<用法・用量に関連する使用上の注意>
2. 予防に用いる場合は、次の点を注意して使用すること。
(1) インフルエンザウイルス感染症患者に接触後 2 日以内に投与を開始する。[接触から48時間を経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていない。]
(2) 本剤の服用開始から10日以降のインフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は確認されていない。

イナビル吸入粉末剤20mg 添付文書

 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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