出血傾向

アドナの効果や副作用、使い方、授乳中や妊娠中の使用についても

アドナについて特徴や種類、効果、副作用、飲み合わせ、授乳中の使用、妊娠中の使用などについて添付文書等から解説していきます。

アドナの特徴と種類

アドナはカスバゾクロムスルホン酸ナトリウムを成分とし、血尿などの止血目的で使用されることが多い薬です。
アドナには錠剤のほか、粉薬であるアドナ散、さらには注射剤の種類がいくつかあります。
アドナ錠には10mgと30mgの2種類があり、今回は主にアドナの錠剤について確認していきます。

アドナの効果|血尿や止血

アドナは血尿など出血の際に効果がある薬です。
アドナ錠の効能効果の詳細は以下の通りです。

○毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
○毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
○毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血

アドナ錠10mg/アドナ錠30mg 添付文書

アドナの作用機序は血管抵抗値の増強

アドナの作用機序は、細血管に作用し、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強することで止血作用を示します。
この作用機序はトランサミンなどの止血剤とは異なる機序であり、トランサミンなどと併用して使用されるケースもあります。

アドナの用量と使い方

アドナの使い方は1日に30〜90mgを1日3回使用です。最大用量であれば、アドナ錠30mgを1回1錠、1日3回という使い方になります。
アドナ錠の用法用量の詳細は以下の通りです。

カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物として、通常成人1日30~90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

アドナ錠10mg/アドナ錠30mg 添付文書

アドナの副作用

アドナの主な副作用は食欲不振や胃部不快感であり、その他に報告されている副作用は、悪心、嘔吐、発疹、掻痒です1)
重大な副作用は注意喚起されておらず、あまり報告がないようです。
なお、だいだい黄色がかった着色尿があらわれることがあるとされていますが、これは副作用ではなく、薬の成分によるものであり、体の以上ではないため、心配はいりません。
1) アドナ錠10mg/アドナ錠30mg/アドナ散10% 添付文書

アドナの飲み合わせ|トランサミンの併用も可

アドナは飲み合わせに注意が必要な薬の注意喚起はされておらず1)、基本的にどのような薬とも併用が可能です。
同じ出血傾向に使用され、さらに抗炎症作用も併せ持つトランサミン(トラネキサム酸)などはよく併用される組み合わせの一つであり、作用機序が異なるため、併用も問題ないとされています。
1) アドナ錠10mg/アドナ錠30mg/アドナ散10% 添付文書

アドナの授乳中の使用と妊娠中の使用

アドナは授乳中や妊娠中でも問題なく使用できる薬です。それぞれ確認していきましょう。

アドナは授乳中でも使用可能

アドナは授乳中に関して、製薬会社からも特に注意喚起はありません1)
この点から授乳への影響は少なく、問題なく使用できると考えられます。
その他、専門家の見解として、大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでも、「海外で 評価なし。血中濃度が低く、乳児が摂取する量はわずかであると予想される。」としており、評価としては「○」のカテゴリー(限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる薬剤 授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない)とされています2)
1) アドナ錠10mg/アドナ錠30mg/アドナ散10% 添付文書
2) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

アドナは妊娠中でも使用可能

アドナは妊娠中に関しても、製薬会社からも特に注意喚起はありません1)
この点から授乳中と同様、妊娠中でも問題なく使用できると考えられます。
また、虎の門病院「妊娠と薬」相談外来における相談事例では、「限られた情報ではあるが、本剤暴露群の児の出産結果は国内における自然奇形発生率を上回る変化とは考えられない」と結論付けています3)
3) 株式会社じほう 実践 妊娠と薬 第2版
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。