タミフルドライシロップの効果と用法用量、飲ませ方など|薬価や味などの特徴、使用期限についても

タミフルドライシロップについて味などの特徴や効果、用法と用量、飲ませ方、使用期限、薬価などについて添付文書やインタビューフォームから解説していきます。

タミフルドライシロップの特徴|ミックスフルーツ風味の味がする粉薬

タミフルドライシロップは1g中にオセルタミビルの成分を30mg含む薬であり、インフルエンザの治療に使用されます。

主に子供に使用されることが多く、そのはミックスフルーツ風味とされており1)、子供でも飲み易い味となっています。

1) タミフルドライシロップ3% インタビューフォーム

タミフルドライシロップの効果

タミフルドライシロップはインフルエンザに効果がある薬です。

タミフルドライシロップの効能効果は以下のとおりです。

○A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防

タミフルドライシロップ3% 添付文書

タミフルドライシロップの作用機序はノイラミニダーゼ阻害|発症してから48時間以内に使用

タミフルドライシロップがインフルエザに対して効果がある機序はインフルエンザウイルスに対するノイラミニダーゼ阻害によるものです。

インフルエンザウイルスは人に感染すると人の細胞内に侵入し、ウイルスを複製したのちに細胞外へ遊離するという過程を経て増殖します。

細胞外に遊離する過程においてインフルエンザウイルスのノイラミニダーゼというタンパクが重要な役割を果たします。

タミフルドライシロップなどのノイラミニダーゼ阻害薬は、このノイラミニダーゼの機能を阻害することによって、細胞外にウイルスが遊離されるのを阻害し、インフルエンザに効果を示します。

このような作用機序であるため、タミフルはウイルスが増殖しきってしまった後では効果が乏しく、インフルエンザの症状が発現してから2日(48時間)以内に投与する必要があるとされています。

タミフルドライシロップで平熱まで回復するのは35時間程度

タミフルドライシロップを使用することで、37.4℃以下の平熱まで回復する時間は35.3時間(中央値)であったという結果が小児の臨床試験で確認されています2)

また、同じ臨床試験では咳や鼻症状も含めた改善までの時間は72.5時間(中央値)とされており2)、この点からタミフルを使用後3日程度でほとんどの症状が回復することが予想されます。

2) タミフルドライシロップ3% 添付文書

タミフルドライシロップはインフルエンザの予防でも使用できる

前述のとおり、タミフルドライシロップの効能効果にはインフルエンザの予防も含まれており、緊急の時は状況に応じてインフルエンザの予防目的でも使用されます。

ただし、予防目的で使用できるケースは、インフルエンザを発症している患者の同居家族である点などが原則であり、最終的には医師の判断によて使用するかが決まります。医師に依頼すれば無条件で処方してくれるわけではないので注意が必要です。

予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者

タミフルドライシロップ3% 添付文書

タミフルドライシロップを予防で使用する場合は保険適応はなし|予防効果は使用している期間のみ

タミフルドライシロップをインフルエンザの予防で使用する場合の注意点として、保険適応がない点と、予防効果は薬を使用している期間のみという点が挙げられます。

タミフルドライシロップはインフルエンザの治療の場合はには健康保険の適応となりますが、予防投与の場合は保険は使えず、10割負担となり、費用が高額になります。

また、インフルエンザワクチンと違い、タミフルドライシロップの予防効果は基本的に薬を飲んでいる期間のみです。したがって、タミフルドライシロップを飲んだから今シーズンのインフルエザにはかからない、といった効果はありません。

シーズンを通してのインフルエンザの予防をしたい場合は、インフルエンザワクチンの予防接種が原則となるため、注意しましょう。

タミフルドライシロップの用量や飲ませ方|使用期限なども

タミフルドライシロップの用量は大人と子供でそれぞれ設定されていますが、ドライシロップの場合は子供に使用されることが多いため、子供の用量を中心に確認していきます。

タミフルドライシロップは幼小児で1回2mg/kgの用量

タミフルドライシロップを子供のインフルエンザ治療で使用する場合の用法と用量は、体重1kgあたり、1回2mg(ドライシロップ剤として66.7mg)を1日2回、合計5日間使用します。

仮に体重が10kg出会った場合は、ドライシロップとして1回の量は0.67g、1日量は1.33gとなります。

1. 治療に用いる場合

(1) 成人
通常、オセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。

(2) 幼小児
通常、オセルタミビルとして1回2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)を1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。

タミフルドライシロップ3% 添付文書

子供のインフルエンザ治療における体重別の用量(タミフルドライシロップとして)をまとめると以下のようになります。

体重 1日量(2回に分ける)
10kg 1.33g
15kg 2.00g
20kg 2.67g
25kg 3.33g
30kg 4.00g
35kg 4.67g

タミフルドライシロップを子供の予防に使う場合も1回2mg/kgの用量

タミフルドライシロップを予防で使用する場合も1回の用量は体重1kgあたり、1回2mg(ドライシロップ剤として66.7mg)となりますが、用法が治療での使用と異なり、1日1回、合計10日間の使用となります。

2. 予防に用いる場合

(1) 成人
通常、オセルタミビルとして1回75mgを1日1回、7~10日間、用時懸濁して経口投与する。

(2) 幼小児
通常、オセルタミビルとして1回2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)を1日1回、10日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。

タミフルドライシロップ3% 添付文書

タミフルドライシロップの飲ませ方の工夫としてオレンジジュースなど

タミフルドライシロップの飲ませ方の工夫としてオレンジジュースなどと混ぜる飲ませ方などがあります。

オレンジジュースの他にもヨーグルトやチョコアイス、服薬補助ゼリー、ココア、スポーツドリンクなどは混ぜても問題ないと考えられますが、乳酸菌飲料やバニラアイス、りんごジュースは味が変化し飲みにくくなると製薬会社からアナウンスされているため3)、注意しましょう。

3) タミフルドライシロップを服用される患者さんへ

タミフルドライシロップの使用期限

タミフルドライシロップの使用期限は7年とされています1)

しかし、この使用期限は開封せず、適切な保存条件下での使用期限であり、薬局で個々の患者さんごとに分包されてからの使用期限とは言えません。

基本的に薬局でタミフルドライシロップを分包されて受け取った場合は、その時にかかっているインフルエンザの治療のため(もしくは予防のため)のものであり、その時に飲みきるのが原則となります。症状が治ってもウイルスが体の中に残っている可能性もあり、必ず最後まで飲みきるようにしましょう。

仮に手元にタミフルドライシロップが残っていた場合でも、使用期限の問題ではなく、インフルエンザは適切な診断に基づいて治療する必要がある疾患ですので、自己判断でインフルエンザに対して使用せず、医師の診断を受けて処方してもらうようにしましょう。

1) タミフルドライシロップ3% インタビューフォーム

タミフルドライシロップの薬価

タミフルドライシロップの薬価は2016年4月の改定時点(2018年3月まで)で1gあたり244.0円とされています。

仮に15kgの体重であった場合は、1日の使用量は2gであるため488円、一回の治療での使用量が10gであるため簡易的には2440円の薬価がかかる計算となります。(厳密には1日単位で10円以下の端数をまとめるため多少異なってきます。)

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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