セキナリンテープの効果や副作用、年齢別の使い方|ホクナリンテープとの違いも

セキナリンテープについて、その効果や効かない場合の対処法、副作用、大人から幼児・赤ちゃんの用法用量、ホクナリンテープとの違いなどについて添付文書等から解説していきます。

セキナリンテープの特徴|ホクナリンテープとの違いは?

セキナリンテープはツロブテロールを成分とするテープの貼り薬であり、喘息や気管支炎における呼吸が苦しい症状や咳症状を抑える効果があります。

生後6ヶ月の赤ちゃんから幼児大人まで使用されることがあり、幅広い年齢層に使用される薬です。

セキナリンテープには含まれる成分量に応じて3種類の規格があり、成分のツロブテロールを0.5mg含むセキナリンテープ0.5mg、1.0mg含むセキナリンテープ1.0mg、2.0mg含むセキナリンテープ2.0mgがあります。

セキナリンテープとホクナリンテープの違いはジェネリックかどうか

セキナリンテープと同じ成分を含むテープ剤にホクナリンテープがありますが、両者の違いはジェネリック医薬品であるか先発医薬品であるかの違いであり、期待される効果には違いがないと言えます。

セキナリンテープはホクナリンテープのジェネリック医薬品であるため、ホクナリンテープよりも薬価が安いという特徴があります。

ホクナリンテープの薬価は2016年4月の改定時点(2018年3月まで)でホクナリンテープ0.5mgが1枚あたり38.9円、ホクナリンテープ1.0mgが53.2円、ホクナリンテープ2.0mgが73.8円であるのに対し、セキナリンテープ0.5mgが24.9円、セキナリンテープ1.0mgが34.9円、セキナリンテープ2.0mgが45.4円となっており、セキナリンテープの方が安価で入手することができます。

セキナリンテープの効果|呼吸苦や咳に対する効果は

セキナリンテープは気管支喘息や気管支炎における呼吸が苦しい症状や咳の症状を和らげる効果が期待できます。

セキナリンテープの効能効果の詳細は以下のとおりです。

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫

セキナリンテープ 添付文書

セキナリンテープの作用機序は気管支の拡張

セキナリンテープで呼吸苦や咳などの症状が緩和される主な理由は成分であるツロブテロールの気管支拡張作用にあります。

セキナリンテープは気管支平滑筋のβ2 受容体という作用点に作用することにより、気管支を拡張させます。

セキナリンテープの実際の効果は40〜90%の改善率が期待できる

セキナリンテープの実際の患者さんへの効果は同じ成分を含むホクナリンテープにおける臨床試験の結果が参考となり、症状によっては、80〜90%以上の改善率が期待できます。

ホクナリンテープの臨床試験では681例に対する効果が確認されています1)。軽度の改善以上では全体で80%以上の改善率が確認されており、各種疾患の咳などの症状に高い効果が期待できます。

疾患名 改善率(%)
中等度改善
以上
軽度改善
以上
成人 気管支喘息 56.8 76.9
急性気管支炎 63.0 91.3
慢性気管支炎 44.8 79.3
肺気腫 44.4 67.9
小児 気管支喘息 65.9 86.4
急性気管支炎 77.1 89.2
60.1 81.5

1) ホクナリンテープ 添付文書

セキナリンテープの効果のピーク時間は8〜12時間後

セキナリンテープの成分の血中における濃度がもっとも高くなる時間は、同じ成分を含むホクナリンテープの情報が参考となり、貼ってから8~12時間と言われています2)また、持続時間は1回で1日は効果が持続するとされています。

この点から、セキナリンテープは最も治療効果を期待する8~12時間前に貼るとより効果的といえます。

2) Mylan N.V.  http://hokunalin.jp/doctor/faq/faq4.html

セキナリンテープの使い方|赤ちゃん、幼児、大人の使用量

セキナリンテープの使い方は胸や背中、上腕部のいずれかに1日1枚貼ります。

セキナリンテープの用法用量は以下の通りです。

通常、成人にはツロブテロールとして2mg、小児にはツロブテロールとして0.5~3歳未満には0.5mg、3~9歳未満には1mg、9歳以上には2mgを1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。

テキナリンテープ 添付文書

上記の通り、半年の赤ちゃんから3歳までの幼児は0.5mgのテープを、3歳〜9歳までの子供では1mgのテープ、9歳以上と大人では2mgのテープを使用することになります。

年齢にかかわらず1日1回貼って使用します。

年齢 体重の目安3) 使用する
テープ
6ヶ月〜3歳未満 15kg未満 0.5mg
3歳〜9歳未満 15〜30kg未満 1mg
9歳以上の子供 30kg以上 2mg
大人 2mg

3) 馬場実 ほか. 小児科診療 1995;58(6):1141-56.

セキナリンテープの貼る場所は胸、背中、上腕部

セキナリンテープの貼る場所は胸、背中、上腕(二の腕)のいずれかの場所一箇所です。この点は赤ちゃん、幼児、大人どの年齢でも一緒です。

それ以外の場所でも効果が出る可能性はありますが、足の裏のような皮が厚い箇所は効果あまり期待できません。また、気管支に作用させる薬ですので、気管支に近い上半身が望ましいという話もあり、いずれにしても医師や薬剤師から特別な指示があった場合を除き、上記の3箇所いずれかの場所に貼るようにしましょう。

また、1日置きに貼る場所を変えるとかぶれなどが起きにくいとされていますので、基本的には毎日貼る場所を変えるようにしましょう。

セキナリンテープが効かない場合は貼る時間などを確認

セキナリンテープを使用しても効かないという場合は、まずは用法用量を確認しましょう。

セキナリンテープは1日1回の使用で効果が出ますが、貼る場所は前述のとおり胸、背中、上腕部のいずれかとなります。貼る場所に間違いがないか確認しましょう。

また、効果が出るピークの時間は前述の通り8〜12時間後とされています。持続時間は基本的には1日であるため、貼ってから時間があまり経ってない場合や、1日以上貼り続けている場合には効かないと感じる可能性もあるため、時間管理もしっかり行いましょう。

その他、効かないと感じる場合、テープが剥がれてしまっている可能性もあるため、正しく晴れているいるかも再度確認しましょう。なお、途中で剥がれてしまった場合でも、貼ってから半日程度経っている場合は剥がしたままでもあまり問題ありません。セキナリンテープは貼ってから12時間後には70〜80%の薬物が皮膚へ移行していることが同じ成分のホクナリンテープで報告2)されており、その効果にはあまり影響がないと考えられます。

上記の内容にいずれも該当せず、1~2週間程度使用しても効かないと感じる場合は、セキナリンテープの適応疾患でない可能性があるため、医師に申し出て薬剤の変更等を検討してもらいましょう。

2) Mylan N.V.  http://hokunalin.jp/doctor/faq/faq4.html

セキナリンテープの副作用|ふるえやかゆみ、かぶれに注意

セキナリンテープの主な副作用は、ふるえ動悸が起きる症状のほか、テープを貼った部位の赤みかゆみかぶれなどとなります。

セキナリンテープの副作用の頻度は同じ成分を含むホクナリンテープのデータが参考となり、ホクナリンテープの臨床試験では、大人の副作用発現頻度が12.5%であり、主な副作用は振戦(ふるえ)が3.8%、心悸亢進(動悸)が2.7%、そう痒症・適用部位そう痒感(かゆみ)が2.5%、接触性皮膚炎(かぶれ)が2.5%、子供の副作用が発現頻度が10.2%であり、主な副作用は紅斑・適用部位紅斑(赤み)が5.2%、そう痒症・適用部位そう痒感(かゆみ)が4.7%、接触性皮膚炎(かぶれ)が2.5%という結果でした1)

貼った部位の副作用を防ぐには、貼る部位を清潔に保つことや、貼る部位を毎回変えることである程度予防できるとされています。清潔に保つという意味ではお風呂上がりなどに貼るのが向いていると言えるでしょう。

なお、セキナリンテープと同じ成分のホクナリンテープでは、長期の使用時における副作用に関しても確認しており、3ヶ月〜1年以上使用した例において副作用を確認した結果、貼った部位の副作用は見られたものの、長期で使用したことが原因と考えられる副作用は認められなかったという結果も得られています1)

この点からセキナリンテープは長期的に使用してもある程度安全に使用できると考えられます。

1) ホクナリンテープ 添付文書

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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