セニランの効果と眠気などの副作用|デパスやレキソタンとの違いも

セニランについて不安やイライラに対する効果、眠気の副作用、ODの症状、通販や個人輸入の可否、ジェネリックの区分、デパスやレキソタンとの違いなどについて添付文書等から解説していきます。

セニランの効果|不安やイライラを解消

セニランはブロマゼパムを成分とする抗不安薬です。

中力価・中間時間作用型のベンゾジアゼピン系に分類され、抗不安薬の中でも比較的強い抗不安作用があり、向精神薬に分類され、1回の処方日数が30日に制限されています。

セニランには錠剤の1mg、2mg、3mg、5mg、1%細粒の規格があり、錠剤の2mg5mgが比較的よく使われます。

その効果は神経症やうつ病における不安緊張抑うつイライラなどの解消です。また、鎮静催眠作用も併せ持つため、心身症においては睡眠障害にも使用されます。

セニランの効能効果の詳細は以下の通りです。

1. 神経症における不安・緊張・抑うつ及び強迫・恐怖
2. うつ病における不安・緊張
3. 心身症(高血圧症、消化器疾患、自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害
4. 麻酔前投薬

セニラン錠 添付文書

セニランの効果は60%程度の有効率

セニランの神経症やうつ病に対する効果として、実際の患者さんに61.7%の有効率であったことが確認されています1)

同じブロマゼパムの成分を含むレキソタンでも同程度の有効率が確認されており、セニランはこれらの症状に対して一定の効果が確かめられていると言えます。

1) セニラン 添付文書
2) レキソタン 添付文書

セニランの副作用|眠気はでる?ODの症状も

セニランの副作用で注意するべきものやOD(過量服薬)の症状について確認してきます。

セニランの眠気の副作用は15%程度

セニランの副作用で最も多いものは眠気です。

その頻度は同じブロマゼパムの成分を含むレキソタンの調査結果が参考になり、レキソタンの眠気の発現頻度は15.69%という結果が得られています2)

その他に頻度が高いものとして、ふらつき(7.75%)、疲労感(5.74%)、脱力感(3.89%)、めまい(3.54%)があり、これらの副作用には比較的注意が必要と言えます。

眠気やふらつきに関しては、セニランの「重要な基本的注意」として以下にように車の運転などに関して注意喚起されており、十分に注意をするようにしましょう。

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

セニラン錠 添付文書

2) レキソタン 添付文書

ODは非常に危険|昏睡の可能性も

セニランのOD(過量服用)は非常に危険です。

想定される症状はうとうと状態からひどい場合には昏睡に至るケースもあります。

過量投与におけるカテゴリー別の症状には以下のようなものがあります。

中枢神経系の抑制…意識レベルの低下、昏睡
呼吸器系の抑制…呼吸数の減少、一回換気量の低下、舌根沈下、気道閉塞
循環器系の抑制…血圧低下、ショック

レキソタン インタビューフォーム

セニランの使用は1日3〜15mgが基本

セニランの使用する量は1日3〜15mgまでが一般的な用量です。医師から指示された用量を必ず守り、自己判断で増量するようなことは避けましょう。

1. 神経症・うつ病の場合
通常、成人にはブロマゼパムとして1日量6~15mgを1日2~3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2. 心身症の場合
通常、成人にはブロマゼパムとして1日量3~6mgを1日2~3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
3. 麻酔前投薬の場合
通常、成人にはブロマゼパムとして5mgを就寝前又は手術前に経口投与する。
なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

セニラン 添付文書

上記の用法用量をまとめると以下のようになります。なお、医師の判断で適宜増減される可能性があります。

1mg
1日量
2mg
1日量
3mg
1日量
5mg
1日量
神経症
うつ病
6〜15
3〜7
2〜5
2〜3
心身症 3〜6
2〜3
1〜2
1錠
麻酔前
投薬
1錠

アルコールとの併用は基本的に避ける

セニランはアルコールと併用することで、中枢神経抑制作用が強くなり、副作用が出てしまう可能性が高まります。

セニランの添付文書ではアルコールの併用は併用注意の区分として注意喚起されており、基本的にセニランを使用中はアルコールを避けるのが望ましいと言えるでしょう。

セニランの依存症と離脱症状にも注意

セニランなどのベンゾジアゼピン系薬は一般的に6ヶ月以上連用したりすると依存症になる可能性があるとされています。依存症には身体依存と精神依存があり、身体依存には薬を使用しても効かなくなる耐性や、薬を使用しなくなったり量を減らしたりすると不眠、不安、幻覚などの離脱症状があります。精神依存は薬を欲する心理状態です。

離脱症状には痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想などがあるとされています。離脱症状の対処としては、漸減法と隔日法があり、漸減法は1〜2週間おきに薬の量を徐々に減らしていく方法、隔日法は週に1〜2日程度の休薬日を設けて徐々に薬を服用しない日を増やしていく方法です。離脱症状が心配されるケースや、一度休薬や減量をして離脱症状が出たケースでは上記のような方法が実施されることがあります。

依存症や離脱症状は短時間型で高力価のベンゾジアゼピン系で比較的起こりやすいとされていますが、セニランでも場合によっては起こる可能性もあります。セニランを使用する際はこれらの副作用を防ぐために必要最低限の使用が望ましいと考えられます。

セニランは通販や個人輸入は禁止されている

セニランは第3種向精神薬に指定されており、一般の人が通販個人輸入で購入することは麻薬及び向精神薬取締法で禁止されています。

違反した場合には処罰されますので絶対にやめましょう。

セニランとデパスやレキソタンとの違い|セニランはレキソタンのジェネリック

セニランと同様の効果が期待できるデパスやレキソタンとの違いを確認していきましょう。

セニランはデパスよりも作用時間が長い

セニランと抗不安薬の代表的な製品であるデパスとの違いは、その作用時間にあります。

セニランは中間時間作用型であるのに対し、デパスは短時間作用型であり、セニランの方が作用時間が長いという違いが挙げられます。

そのためデパスは頓用(症状が出た時に使用)での処方も多い薬です。

効果のある症状はデパスの方が催眠鎮静作用が強いと考えられるものの、両薬剤に大きな違いはなく、基本的には同じような使い方をする薬であるため、医師から指示された場合を除き、自己判断で併用するのは避けるようにしましょう。

セニランはレキソタンのジェネリック|薬価も確認

セニランとレキソタンは同じブロマゼパムの成分を含む抗不安薬であり、その効果には基本的に違いはありません。

セニランとレキソタンの違いはジェネリック医薬品であるかの違いが挙げあれ、セニランはレキソタンのジェネリック医薬品に該当します。ただし、セニラン錠1mgと座薬であるセニラン坐剤3mgは先発医薬品の扱いとなります。また、セニラン錠3mgはジェネリック医薬品の扱いですが、レキソタンには3mgの規格がなく、セニランのみの規格となります。

セニランとレキソタンでは薬価にも違いがあり、2mgではセニランが5.6円でレキソタンが5.8円、5mgではセニランが7.2円でレキソタンが13.0円、細粒では1gあたりセニランが23.0円でレキソタンが26.5円となっています。1mgではセニラン、レキソタンともに5.6円であり、セニランのみにある規格の3mgでは5.8円、坐剤は99円となっています。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)