デゾラムは向精神薬指定で通販が不可に|効果や副作用、アルコールなどの影響を確認

デゾラムの向精神薬の指定に伴う通販の可否や経過措置、薬の抗不安や睡眠薬としての効果、半減期と効果時間、眠気や依存症、離脱症状などの副作用、アルコールや他の薬との飲み合わせなどについて添付文書等から解説していきます。

デゾラムの特徴|抗不安薬や睡眠薬として使われる薬

デゾラムはの成分であるエチゾラムを含む薬であり、抗不安薬や睡眠薬として使用される薬です。厳密にはチエノジアゼピン系になりますが、ベンゾジアゼピン系にまとめられるケースもあります。

現在は武田テバ薬品が製造販売しており、デゾラム錠0.25mg、デゾラム錠0.5mg、デゾラム錠1mgという3種類の規格が有ります。同じ成分を含む薬として、デパスという薬があり、デゾラムはデパスのジェネリック医薬品となります。

デゾラムはベンゾジアゼピン系抗不安薬の中でも短時間型に分類される薬であり、短時間で作用が消失するため、睡眠薬として使用する場合には、日中の眠気を避けたいときなどに向いているという特徴が有ります。

デゾラムの規制|向精神薬で通販は不可、経過措置の期間は?

デゾラムは2016年9月の「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令」の通知により、第三種の向精神薬に指定されました。

この結果、デゾラムは従来可能であった通販による個人輸入なども禁止となりまりました。

また、処方箋をもらって薬局で入手する場合でも新たに投薬期間の上限が設けられ、2016年11月1日からは最大でも30日までの処方となりました。

なお、向精神薬の包装資材等への表示義務は政令施行後、 2 年間の経過措置の期間が設けられているようであり、2018年の9月頃まで現行はマル向の表示がない包装が流通する可能性があるとのことです。

デゾラムの効果

デゾラムは神経症、うつ病、統合失調症などにおける抗不安作用、睡眠障害、筋緊張などに効果がある薬です。

デゾラムの効能効果の詳細は以下の通りとなります。

・神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
・うつ病における不安・緊張・睡眠障害
・心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
・統合失調症における睡眠障害
・下記疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張
頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛

デゾラム錠0.25mg/ デゾラム錠0.5mg/ デゾラム錠1mg 添付文書

デゾラムの抗不安や睡眠導入作用がもたらされる機序は、抑制性神経伝達物質であるGABA(γ-aminobutyric acid)の作用増強です。

GABAがGABAA受容体のβサブユニットに結合するとClチャネルが開口し脳が抑制されます。デゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬物は、GABA受容体に結合し、チャネルの開口頻度を増加させるなどにより、GABAの作用を増強させます。

デゾラムの実際の神経症(不安障害)やうつ病などに対する効果は同じ成分を含むデパスの臨床試験の結果が参考になります。

デパスの1,608例について実施された臨床試験の結果は、神経症に対しては61.2%、心身症に対しては64.2%、頸椎症・腰痛症・筋収縮性頭痛に対しては73.3%、統合失調症における睡眠障害に対しては58.9%、うつ病に対しては58.0%の有効率が確認されており1)、同じエチゾラム製剤のデゾラムでも同様の効果が期待できると言えます。

1) デパス錠0.25mg/デパス錠0.5mg/デパス錠1mg/デパス細粒1% 添付文書

デゾラムの効果時間と半減期

デゾラムの半減期は空腹時単回経口投与において、デゾラム錠0.5mgで約12時間、デゾラム錠1mgで約13時間とされています2)

また、食後の半減期としては、同じエチゾラム製剤のデパスのデータが参考なり、約6時間とされています1)

デゾラムやデパスなどのエチゾラム製剤は半減期から短時間型の抗不安薬に分類され、比較的効果時間は短い方に分類されます。

1) デパス錠0.25mg/デパス錠0.5mg/デパス錠1mg/デパス細粒1% 添付文書
2) デゾラム錠0.25mg/ デゾラム錠0.5mg/ デゾラム錠1mg 添付文書

デゾラムの副作用|依存性や離脱症状にも注意

デゾラムの主な副作用は眠気ふらつき倦怠感脱力感などとされています。

これらの副作用の頻度は眠気が3.6%、ふらつきが1.95%、倦怠感が0.62%、脱力感が0.37%とされています1)

デゾラムは睡眠薬や筋緊張に対して使用されることもある薬のため、眠気や脱力感などの副作用が出るのは当然とも考えられますが、抗不安薬として使用している場合は、このような作用もあることを理解しておくことが重要です。

特に眠気やふらつきに関しては、添付文書上ではその危険性から車の運転などに関して注意喚起がされているため、デゾラムを服用している場合は車の運転は控えるようにしましょう。

眠気, 注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので, 本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること.

デゾラム錠0.25mg/ デゾラム錠0.5mg/ デゾラム錠1mg 添付文書

その他注意が必要な副作用として、デゾラムの依存症と離脱症状が有ります。

デゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬は一般的に6ヶ月以上連用したりすると依存症になる可能性があるとされています。依存症には身体依存と精神依存があり、身体依存には薬を使用しても効かなくなる耐性や、薬を使用しなくなったり量を減らしたりすると不眠、不安、幻覚などの離脱症状があります。精神依存は薬を欲する心理状態です。

離脱症状には痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想などがあるとされています。離脱症状の対処としては、漸減法と隔日法があり、漸減法は1〜2週間おきに薬の量を徐々に減らしていく方法、隔日法は週に1〜2日程度の休薬日を設けて徐々に薬を服用しない日を増やしていく方法です。離脱症状が心配されるケースや、一度休薬や減量をして離脱症状が出たケースでは上記のような方法が実施されることがあります。

依存症や離脱症状は短時間型で高力価のベンゾジアゼピン系で比較的起こりやすいとされているため、デゾラムで起こる可能性も低くはないと考えられます。デゾラムを使用する際はこれらの副作用を防ぐために必要最低限の使用が望ましいと考えられます。

1) デパス錠0.25mg/デパス錠0.5mg/デパス錠1mg/デパス細粒1% 添付文書

デゾラムの飲み合わせ|アルコールの影響は?

デゾラムはアルコールと併用注意とされており、お酒の影響を受ける可能性がある薬です。

併用注意とは一緒に飲むことが禁止されているわけではないものの、飲み合わせには注意が必要なものです。デゾラムがアルコールと併用注意な理由として、相加的な中枢抑制作用を示すことが考えられ、精神機能、知覚・運動機能の低下を起こすおそれがある、とされており、飲み合わせには注意が必要となります。

上記の点からも、デゾラムを服用期間中は基本的にお酒は控えるようにしましょう。また、事前に医師に相談し、どの程度であればアルコールを飲むのが可能であるかを取り決めておくなどの対策も良いでしょう。

その他の飲み合わせが注意が必要な薬として、コントミンなどのフェノチアジン誘導体やバルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤、エフピーなどのMAO阻害剤、ルボックスデプロメールなどのフルボキサミンマレイン酸塩製剤があり、いずれも併用注意のレベルとなります。

それぞれの臨床症状・措置方法は以下の通りとなります2)。該当する薬剤を使用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

薬剤名等 臨床症状・措置方法
中枢神経抑制剤
(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等)
眠気, 血圧低下, 運動失調, 意識障害などを起こすおそれがある.
MAO阻害剤 過鎮静, 昏睡, 痙攣発作, 興奮などを起こすおそれがある.
フルボキサミンマレイン酸塩 本剤の血中濃度を上昇させることがあるので, 本剤の用量を減量するなど, 注意して投与する.
アルコール(飲酒) 精神機能, 知覚・運動機能の低下を起こすおそれがある.

2) デゾラム錠0.25mg/ デゾラム錠0.5mg/ デゾラム錠1mg 添付文書

デゾラムとデパスの違いは?

デゾラムとデパスは同じエチゾラムの成分を含む薬であり、その違いは多くはありません。

異なる点として、デゾラムはジェネリック医薬品、デパスは先発医薬品という違いがあります。この点からデパスの方が薬価が高く、デゾラムの方がより安価な薬価で薬を入手できるという違いがあります。デパスの薬価は、デパス錠0.25mgとデパス錠0.5mgが9.0円、デパス錠1mgが12.1円となっています。対してデゾラムの薬価はデゾラム錠0.25mgの薬価が5.8円、デゾラム錠0.5mgが6.3円、デゾラム錠1mgが6.4円となっており、デパスよりも安い薬価が設定されています。

その他の違いとして、デパスとデゾラムでは含まれる添加物が異なります。薬の添加物は基本的に薬効には影響がないとされていますが、人によっては使用感に違いを感じるケースがあるようです。また、添加物にアレルギーを持っているような人は、アレルギーとなる添加物が含まれていないか注意が必要となります。

また、デパスには錠剤の他に細粒剤も販売されている点もデゾラムとの違いの一つと言えます。

デゾラムとデパスは上記のような違いはあるものの、基本的には同じ成分を含み同じ効果が期待できる薬です。特段なこだわりがなければどちらを使用しても違いはあまりないと言えるでしょう。

デゾラム デパス
先発/後発 ジェネリック 先発
薬価
(0.25mg錠)
5.8 9.0
薬価
(0.5mg錠)
6.3 9.0
薬価
(1mg錠)
6.4 12.1
添加物
(0.25mg錠)
乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ、サラシミツロウ 乳糖水和物,セルロース,トウモロコシデンプン,タルク,白糖,マクロゴール6000,酸化チタン,ヒプロメロース,カルナウバロウ,三二酸化鉄
添加物
(0.5mg錠)
乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、カルナウバロウ、サラシミツロウ 乳糖水和物,セルロース,トウモロコシデンプン,タルク,白糖,マクロゴール6000,酸化チタン,ヒプロメロース,カルナウバロウ
添加物
(1mg錠)
販売されている剤型 錠剤のみ 錠剤、細粒

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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