ムコスタの特徴とロキソニンとの併用|ムコスタの薬価や市販薬・ジェネリック医薬品の有無についても

 
ムコスタの胃薬としての効能効果、ロキソニンとの併用、市販や薬価、ジェネリックに関しても確認していきます。

ムコスタの胃薬としての効能と効果

ムコスタはレバミピドを成分として含む胃薬に分類される薬です。
具体的な効能・効果は以下の通りとなります。

胃潰瘍
下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

ムコスタ錠100mg/ムコスタ顆粒20% 添付文書

ムコスタの治療効果は60%〜80%

ムコスタの胃潰瘍や胃炎に対する効果は60%〜80%という結果が得られています。
胃潰瘍の実際に患者さんに対する効果を見た調査では60%の人で治癒、67%の人で略治(一定の治癒)という結果になっています。また、急性胃炎、慢性胃炎の患者さんに対する調査では、全般改善率は80%という結果になっています。このようにムコスタを使用することで胃薬としてある程度の効果が得られることが確認されています。

より強い効果を望む場合はPPIやH2ブロッカー

上記の通り、ムコスタは胃薬とし一定の効果を期待できる薬ですが、胃潰瘍などに対してより強い効果を望む場合は、PPI(プロトンポンプインヒビター)と呼ばれるネキシウムやパリエット、H2ブロッカーと呼ばれるガスターなどが用いられます。その理由はそれぞれの薬の作用メカニズムにあります。ムコスタは主に胃での粘液の産生を促すことでで胃薬としての効果を発揮しますが、PPIやH2ブロッカーは胃酸を抑える作用を発揮します。胃酸が原因となる胃潰瘍などではこの点からPPIやH2ブロッカーの方がより高い効果が得られるとされています。

ムコスタの効果時間は

ムコスタは前述の通り、胃の粘液産生・分泌を促すことによって胃薬としての効果を発揮します。そのムコスタの効果が発揮されるまでの時間は2時間程度と考えられます。実際の人において内視鏡を用いた所見の変化を確認した結果、ムコスタを使用して2時間後から粘液の分泌が亢進した症例が多かったという結果が得られています1)。
ただし、この調査では6時間後に初めて粘液の分泌が亢進した例も確認されており、ムコスタの効果時間には個人差が大きいことも予想されます。
1)Progress in Medicine Vol.17 No.6 1997.6

ムコスタとロキソニンの飲み合わせ

ムコスタはロキソニンと一緒に処方されることが多い薬です。
ロキソニンをはじめとしたNsaidsと言われる解熱鎮痛薬のグループは胃腸障害などの副作用が知られています。ムコスタはこの副作用を軽減する作用が期待できるために、一緒に処方されます。
ムコスタとロキソニンの飲み合わせが気になるところですが、ムコスタは飲み合わせが悪い薬の報告がなく、どのような薬とでも比較的安全に使用できるとされています。ですのでロキソニンに関しても当然飲み合わせは問題なく、むしろ定番の組み合わせと言えます。
風邪を解熱や、頭痛での鎮痛目的としてロキソニンが処方されたときに合わせてムコスタも処方されるというケースは多いにあり、飲み合わせの心配は特に必要ないと言えるでしょう。

ロキソニンと併用するときのムコスタの使い方|何錠使用する?

ムコスタをロキソニンと併用するときの使い方ですが、特別な注意はなく、1回1錠を使用することで問題ありません。ロキソニンとともに水で飲み込むようにしましょう。

ムコスタの薬価とジェネリック医薬品

ムコスタの錠剤の薬価は1錠あたり14.6円です。1日3回の使用が一般的ですので、1日あたりでは43.8円の計算となります。
また、ムコスタには数多くのジェネリック医薬品が発売されており、その薬価は1錠あたり9.9円です。こちらも1日3回の使用と考えると、29.7円となります。
上記の通りジェネリック医薬品にすると1日で10円程度安くなる可能性がありますので、希望する場合はクリニックや薬局で相談するようにしましょう。

ムコスタは市販で買えるか

ムコスタは現時点では市販で買うことはできません。
しかし比較的近い成分であるテプレノンという成分は市販薬としても販売されており、セルベールなどが有名です。ムコスタの効果を市販薬で代用したい場合はこれらを試してみるのも有りでしょう。
 
薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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