フスタゾールの効果や副作用、効かない場合の確認点、小児の使用やフスコデ、メジコンとの違いも

フスタゾールについて、糖衣錠10mg、小児用2.5mg、10%散の種類、効果、副作用、使い方、効かない場合の確認点、フスコデやメジコンとの違いなどについて添付文書等から解説していきます。

フスタゾールの特徴と種類

フスタゾールはクロペラスチンを成分とする咳止めの薬です。
フスタゾールには成分を1錠中に10mgの成分を含むフスタゾール糖衣錠10mg、小児に使用されるフスタゾール錠小児用2.5mg、粉薬であるフスタゾール散10%の種類があり、小児から高齢者まで幅広く使用される薬です。
フスタゾールの特徴の一つは鎮咳薬(いわゆる咳止め)の中でも非麻薬性の鎮咳薬に分類され、依存性などの心配が少ない薬です。また、小児用の錠剤が成人用の錠剤と別途販売されているという点もフスタゾールの特徴の一つです。

フスタゾールの効果

フスタゾールは感冒(いわゆる風邪)や急性もしくは慢性の気管支炎などに伴う咳に対して効果がある薬です
フスタゾールの効能効果の詳細は以下の通りです。

下記疾患に伴う咳嗽
感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺結核,肺癌

フスタゾール糖衣錠10mg/錠小児用2.5mg/散10% 添付文書

フスタゾールの作用機序は咳中枢の抑制

フスタゾールの咳に対する作用機序は、咳中枢に直接作用して鎮咳作用を示すことが考えられています1)
1) フスタゾール糖衣錠10mg 添付文書

フスタゾールの効果は6.67%〜85.4%の有効性

フスタゾールの実際の咳に対する効果は、臨床試験において確認されており、いわゆる風邪である感冒における咳では85.4%の有効率、急性気管支炎の咳に対しては77.8%の有効率などが確認されています1)
その他の疾患に対する咳への有効率は以下の通りであり、フスタゾールは正しく使用すれば比較的高い効果が期待できる咳止め薬です。

疾患名 有効率
感冒 85.4%(35例/41例)
急性気管支炎 77.8%(14例/18例)
慢性気管支炎 66.7%(8例/12例)
気管支拡張症 66.7%(6例/9例)
肺結核 66.7%(34例/51例)
肺癌 72.7%(8例/11例)

1) フスタゾール糖衣錠10mg 添付文書

フスタゾールの使い方

フスタゾールの使い方は錠剤や散剤などの薬の種類や、年齢によって異なります。

大人はフスタゾール10mgを1回に1〜2錠

大人の場合は、通常フスタゾール糖衣錠10mgを1回に1〜2錠、1日3回使用するのが一般的です。
フスタゾールの用法用量の詳細は以下の通りです。

クロペラスチン塩酸塩として,通常成人1日30~60mgを3回に分割経口投与する.小児にはクロペラスチン塩酸塩として,1日2歳未満7.5mg,2歳以上4歳未満7.5~15mg,4歳以上7歳未満15~30mgを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.

フスタゾール糖衣錠10mg 添付文書

フスタゾールの小児における用量

フスタゾールの小における用量は、年齢によって異なります。
フスタゾール錠小児用を使用する場合は、2歳未満では1回に1錠を1日3回、2歳以上4歳未満では1回に1〜2錠を1日3回、4歳以上7歳未満では1回に2錠〜4錠を1日に3回使用するのが一般的です。

クロペラスチン塩酸塩として,1日2歳未満7.5mg,2歳以上4歳未満7.5~15mg,4歳以上7歳未満15~30mgを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.

フスタゾール錠小児用2.5mg 添付文書

また、フスタゾール散10%を小児に使用する場合は、2歳未満では1回に25mgを1日3回、2歳以上4歳未満では、1回に25〜50mgを1日3回、4歳以上7歳未満では1回に50〜100mgを1日3回使用するのが一般的です。

クロペラスチン塩酸塩として,通常成人1日30~60mg(本剤として300~600mg;クロペラスチンフェンジゾ酸塩として53.1~106.2mg)を3回に分割経口投与する.小児にはクロペラスチン塩酸塩として,1日2歳未満7.5mg(本剤として75mg),2歳以上4歳未満7.5~15mg(本剤として75~150mg),4歳以上7歳未満15~30mg(本剤として150~300mg)を3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.

フスタゾール散10% 添付文書

フスタゾールが効かない場合は

フスタゾールが効かないと感じる場合は、まずは用法用量が正しいか確認しましょう。
フスタゾールは前述の通り、年齢や使用する剤型によって、用量が異なります。
大人の場合は、1回に2錠使用するケースもあり、その場合は1回に1錠しか使ってないかという点や、1日3回のところを1日1〜2回しか使用していないかといった点を確認しましょう。
小児の場合は、小児用の錠剤は年齢によって使用する錠剤が異なります。必ず指示された用量を確認し、正しい錠数を使用するようにしましょう。
正しい用法用量で使用しているにもかかわらず、効かないと感じる場合は薬が症状にあっていない可能性もあります。処方された期間を飲みきっても改善しない場合は再度クリニック等を受診するようにしましょう。

フスタゾールの副作用

フスタゾールは副作用の種類も少なく、比較的安全性が高い薬と言えます。
フスタゾールで報告されている副作用は、眠気、悪心(吐き気)、食欲不振、口渇であり、重大な副作用の報告もありません1)
小児用の錠剤でも注意喚起されている副作用は同様であり2)、フスタゾールは特別な心配は必要のない薬と言えるでしょう。
1) フスタゾール糖衣錠10mg 添付文書
2) フスタゾール錠小児用2.5mg 添付文書

フスタゾールの飲み合わせ

フスタゾールは絶対に一緒に飲んではいけないもの(併用禁忌)や、飲み合わせに注意が必要なもの(併用注意)と言える薬などはありません。
フスタゾールは風邪などで処方されるケースが多く、解熱鎮痛剤のロキソニンやカロナール、ボルタレン、去痰薬のムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)、鼻水に使用するアレグラ(フェキソフェナジン)、アレロック(オロパタジン)、ザイザル、炎症を抑えるトランサミン(トラネキサム酸)などと一緒に処方されることが多い薬です。これらに関しても飲み合わせは問題ないため、指示された通りに使用しましょう。
ただし、同じ鎮咳薬であるメジコン、フスコデ、アスベリン、アストミンなどとは作用が重複する面があるため、医師から特別な指示があるようなケースを除き、自己判断で併用するのはやめましょう。

フスタゾールとフスコデ、メジコンの違いと併用は

フスタゾールと同じ鎮咳薬で比較的よく使用されるものにフスコデメジコンがあります。フスタゾールとフスコデ、メジコンの違いや併用について確認していきましょう。

フスタゾールとフスコデの違い|強さの違いや併用

フスタゾールとフスコデの違いとして、フスタゾールはクロペラスチンのタイン膣成分であるのに対し、フスコデはジヒドロコデインリン酸塩の咳止め成分のほか、dl-メチルエフェドリン塩酸塩やクロルフェニラミンマレイン酸塩も含まれている点が挙げられます。
鎮咳作用自体はその成分からフスコデの方が強いケースが多いと考えられますが、フスコデは使用できなケース(禁忌;緑内障や前立腺肥大症)や、併用できない薬・注意が必要な薬などがあります。一方、フスタゾールは禁忌や併用注意などの注意喚起がなく、幅広く使用できるという特徴があります
なお、フスタゾールとフスコデは基本的に作用が同じであるため、特別なケースを除き併用はしません。自己判断で併用するようなことは避けましょう。

フスタゾールとメジコンの違い|強さの違いや併用

フスタゾールとメジコンは同じ非麻薬性の鎮咳薬に分類されるものの、成分は違うものであり、メジコンはデキストメトルファンという成分を含みます。
用法はメジコンの方が幅が広く、メジコン錠15mgの場合は、1回に1〜2錠を1日1〜4回使用する用法となっています。
フスタゾールとメジコンの鎮咳作用は同じ非麻薬性という点からも大きくは変わらず、どちらが強く効くかは人によっても異なると考えられます。
なお、フスタゾールとメジコンは特別な場合を除き、基本的に併用するケースはありません。自己判断で併用するようなことは避けましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
 

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