ビソルボンの効果や副作用|一般名やムコダイン、ムコソルバンとの違いも

ビソルボンの特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中の使用、妊娠中の使用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて、添付文書等から解説していきます。

ビソルボンの特徴|一般名はブロムヘキシン

ビソルボンは一般名がブロムヘキシンであり去痰作用がある薬です1)

ビソルボンの特徴は、漿液性分泌増加作用と喀痰の粘度の原因となっている酸性糖蛋白を溶解・低分子化することによる去痰作用です2)

ビソルボンには通常の錠剤であるビソルボン錠4mg、粉薬であるビソルボン細粒2%、ネブライザーを用いて使用するビソルボン吸入液0.2%、注射剤であるビソルボン注4mgの種類があります。

今回は主にビソルボン錠4mgについて確認していきます。

1) ビソルボン錠4mg 添付文書
2) ビソルボン錠4mg インタビューフォーム

ビソルボンの効果

ビソルボンは各種呼吸器疾患に対する去痰作用があります。

ビソルボン錠4mgの効能効果の詳細は以下の通りです。

下記疾患の去痰
急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、手術後

ビソルボン錠4mg 添付文書

ビソルボンの作用機序

ビソルボンの主な作用機序は漿液性分泌増加作用と酸性糖蛋白の溶解・低分子化によるものです1)

漿液は痰の構成成分の一つであり、漿液が分泌されることにより痰の粘度が下がります。また、痰の構成成分の一つである酸性糖蛋白を溶解することでも痰の粘度が下がります。ビソルボンはこのような作用により痰を外に出しやすくし、去痰作用を発揮します。

ビソルボンの効果は69.5%の有効率

ビソルボンの実際の患者さんに対する効果は臨床試験において確認されており、その有効率は69.5%であったとされています1)。このようにビソルボンは去痰作用として確かな効果が確認されています。

1) ビソルボン錠4mg 添付文書

ビソルボンの使い方

ビソルボン錠の一般的な使い方は、1回1錠を1日3回使用します。

ビソルボン錠の用法用量の詳細は以下の通りです。

通常成人には1回1錠(ブロムヘキシン塩酸塩として4mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

ビソルボン錠4mg 添付文書

ビソルボンの副作用

ビソルボンの主な副作用は食欲不振(0.76%)、悪心(0.67%)、腹痛(0.19%)、頭痛(0.19%)などとされています。また、全体の副作用の頻度は2.19%とされています1)

その他に報告されている副作用は、胃部不快感、下痢、嘔気、嘔吐、血痰、発疹、蕁麻疹とされています。また、重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状も報告されていますが、頻度は不明であり1)、実際に経験するケースはあまりないと言えるでしょう。

1) ビソルボン錠4mg 添付文書

ビソルボンの飲み合わせ

ビソルボンは製薬会社からは飲み合わせに関する注意喚起はされておらず1)、基本的にはどの薬とも併用が可能です。

ビソルボンとよく見られる併用の組み合わせとして、咳止めのフスコデ、メジコン、炎症を抑えるトランサミン(トラネキサム酸)、解熱鎮痛薬のロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナールなどがあります。これらの薬はいずれも飲み合わせは問題ありません。また、同じ去痰薬としてカルボシステインを含むムコダインや、アンブロキソールを含むムコソルバン、ムコサール、プルスマリンなどもよく併用される薬です。これらは同じ去痰薬ですが、作用機序が異なるため、併用されるケースもあります。

1) ビソルボン錠4mg 添付文書

ビソルボンの授乳中の使用

ビソルボンは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされていません1)。基本的には授乳中でも使用可能な薬の一つとなります。

専門家による見解においても、大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでは、小児にも適応を持ち移行しても問題ないという内容であり、「限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる / 授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない」という見解です3)

授乳婦服用による有害事象の報告が見当たらない。小児に適応を持ち、移行したとしても問題にならないと思われる。

母乳とくすりハンドブック

実際に授乳中にビソルボンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。ビソルボンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) ビソルボン錠4mg 添付文書
3) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

ビソルボンの妊娠中の使用

ビソルボンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

ビソルボン錠4mg 添付文書

なお、ビソルボンの成分であるブロムヘキシンは動物実験では胎児にほとんど移行しなかったことが確認されています。また、生殖発生毒性試験においても、薬物に起因すると考えられる催奇形作用は認められなかった2)、とされており、実際には妊娠中の使用でも影響は限定的と考えられます。

実際に妊娠中にビソルボンを使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。ビソルボンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

2) ビソルボン錠4mg インタビューフォーム

ビソルボンの薬価、ジェネリック

ビソルボン錠4mgの薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で1錠あたり5.7円となっています。

ビソルボン錠4mgにはジェネリック医薬品が販売されており、レベルボン、ブロムヘキシン塩酸塩といった販売名で販売されています。薬価は1錠あたり5.0円となっており、ビソルボンよりも少しだけ低い薬価が設定されています。

ビソルボンの市販での購入

ビソルボンの成分であるブロムヘキシンは市販でも購入できる成分ため、ビソルボンを市販でも使用したい場合はブロムヘキシンを含む市販薬でもある程度は代用できます。

去痰薬としてのみブロムヘキシンの成分を使用したい場合はストナ去たんカプセルが選択肢の一つとなります。ストナ去たんカプセルはビソルボンのほか、作用が異なるもう一つの去痰成分カルボシステインを含んでおり、去痰に特化した市販薬と言えます。

風邪の全般的な症状がある場合には新コンタックかぜ総合、バファリンかぜEX錠、パブロンエース錠、ルルアタックEXなどが選択肢となります。こられらの市販薬は風邪の症状全般に効果が期待出来る薬のため、ブロムヘキシンを使いたい場合で、たん以外にも風邪の症状がある場合には向いている薬です。

ビソルボンの成分を市販で購入したい場合は、自分の症状と照らし合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。

ビソルボンとムコダイン(カルボシステイン)の違い

同じ去痰薬のムコダインとビソルボンは作用機序が違います。

ビソルボンの主な作用機序は漿液性分泌増加作用と酸性糖蛋白の溶解・低分子化によるものであるのに対し、ムコダインの成分であるカルボシステインは痰中の糖タンパクの含量比を正常化による痰の粘度を低下、繊毛の正常化による痰の輸送の円滑化、粘膜分泌細胞の過形成抑制による痰の減少が主な作用機序となります。

このようにビソルボンとムコダインは作用機序も異なるため、併用するケースもある薬です。

ビソルボンとムコソルバン(アンブロキソール)の違い

同じ去痰薬のムコダインとムコソルバンは作用機序が違います。

ビソルボンの主な作用機序は漿液性分泌増加作用と酸性糖蛋白の溶解・低分子化によるものであるのに対し、ムコソルバンの主な作用機序は肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進や気道液の分泌促進、線毛運動亢進作用によるものであり、痰の気道の通りを良くすることで去痰作用を発揮します。

ビソルボンとムコソルバンは作用機序も異なるため、併用するケースもある薬です。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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