ルリクールVG軟膏の効果や強さ、リンデロンとの違い|あせも、やけど、ヘルペスなどへの効果や市販の販売状況も

ルリクールVG軟膏について、ステロイドの強さ、リンデロンとの違い、効能効果、あせも、やけど、ヘルペス、とびひなどへの効果の有無、市販での販売状況などについて解説していきます。

ルリクールVG軟膏のステロイドの強さとリンデロンとの違い

ルリクールはステロイドの成分であるベタメタゾン吉草酸エステルと抗菌作用のあるゲンタマイシン硫酸塩が含まれる軟膏の薬です。
ステロイド外用剤の強さとしては上から三番目の強さであるⅢ群(Strong)に分類されます。ステロイドの外用剤は効果の強さにより、Ⅰ〜Ⅴ群に分類されます。Ⅰ群(Strongest)が最強であり、数が大きくなるにつれ効果が弱くなり、Ⅴ群(Weak)が最も弱い分類となります。
ステロイドの中でも中程度の強さであり、抗菌成分も含まれる点がルリクールVG軟膏の特徴と言えます。
ルリクールVG軟膏と同じ成分を含む薬剤の代表的な製品としてリンデロンVG軟膏があります。ルリクールはリンデロンのジェネリック医薬品であり、ルリクールとリンデロンの違いはジェネリック医薬品であるかどうかという点になり、効果などには基本的に違いはありません
ルリクールVG軟膏はジェネリック医薬品であるため、リンデロンよりも安価に入手することができます。ルリクールVG軟膏の薬価は1gあたり9.5円であるのに対し、リンデロンVG軟膏は1gあたり27.2円となっており、ルリクールの方が半額以下で入手できます。
ジェネリック医薬品を希望する場合は、薬局でその旨を申し出ましょう。ただし、ルリクールは軟膏のみの販売となっており、リンデロンにあるクリームやローションといった剤型は販売されていない点は注意が必要となります。

ルリクールVG軟膏の効能効果|あせも、やけど、ヘルペス、とびひなどへの効果は?

ルリクールは湿疹や皮膚炎など皮膚の疾患に対して使用される薬です。
ルリクールVG軟膏の効能効果の詳細は以下の通りです。

・湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している次の疾患:湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症
・外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

ルリクールVG軟膏0.12% 添付文書

あせもとびひなどに関しては厳密には効能効果に記載がありませんが、あせもは汗が皮膚の中にたまってしまい炎症などが起きることがあるため、ルリクールVG軟膏でも効果が期待できるケースがあります。とびひに関しても原因菌に効果が期待でき、ステロイド成分で炎症を抑えることで効果が期待出来るケースがあります。ただし、これらに関しても自己判断では使用せず、必ず医師の診断もと、処方された場合に使用するようにしましょう。特にとびひに関してはケースによっては逆に悪化してしまう可能性もあり、患部の状況を見分けて適切な薬を選ぶ必要があります。

また、効能効果に熱傷の記載もあり、やけどに使用されるケースもあります。特にルリクールVG軟膏は抗生物質が含まれるステロイドであるため、やけど後の感染を防ぐ意味では非常に重要な薬となります。

なお、ヘルペスに対して軟膏を使用したくなるケースもあるかもしれませんが、基本的にヘルペスにはルリクールは効果が期待できません。その理由はヘルペスの原因はウイルスの感染であり、ルリクールに含まれる抗生物質ではウイルスに対して効果がありません。また、ステロイド全般に言えることですが、感染が原因で間違ったステロイドの使用した場合、免疫が低下して逆に悪化するようなケースもあります。自己判断でヘルペスにルリクールを使用するようなことは避けましょう。

ルリクールVG軟膏の市販での販売状況

ルリクールVG軟膏は処方薬であり、基本的に処方箋がなと入手できません。しかし、ルリクールVG軟膏と似た成分を含む市販薬は販売されており、その代表的な製品がベトネベートN軟膏ASです。
ベトネベートN軟膏ASはルリクールと同じステロイドの成分であるベタメタゾン吉草酸エステルと、抗生物質としてフラジオマイシン硫酸塩を含んでおり、ルリクールVG軟膏に近い役割を持った市販薬と言えます。ルリクールとは含まれる抗生物質の種類が違うという点がありますが、効果としては大きくは変わりないと考えられます。
ベトネベートN軟膏ASの効能効果は以下の通りであり、ルリクールと近い使い方ができます。

化膿を伴う次の諸症:湿疹,皮膚炎,あせも,かぶれ,しもやけ,虫さされ,じんましん
化膿性皮膚疾患(とびひ,めんちょう,毛のう炎)

ベトネベートN軟膏AS 添付文書

 
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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