タリオンの効果、時間、副作用、薬価など|効かない場合やアレグラとの違いも

タリオンの効果や効果時間、副作用、タリオンが効かないと思った時の確認したい事項、アレグラとの違い、薬価やジェネリック、タリオンが市販で買えるかについて解説していきたいと思います。

タリオンの効果|鼻炎、蕁麻疹、アトピーへの効果も

タリオンは蕁麻疹花粉症などの鼻炎など、アレルギー全般に使用される薬です。

その効果の強さは同じ抗ヒスタミン薬の中ではアレグラやクラリチンよりも強く、アレロックやジルテック、ザイザルよりは弱い、アレジオンやエバステルと同程度と考えられています

また、子供にも効果が確認されている薬です。

タリオンの効能効果の詳細は以下の通りです。

<成人>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症)
<小児>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

タリオン錠5mg/タリオン錠10mg

タリオンの作用機序はヒスタミン受容体の阻害作用です。

蕁麻疹やアレルギー性鼻炎(花粉症なども含む)はアレルギーを引き起こすような物質によって、体の中の防御反応の一つとしてヒスタミンが放出され、症状が引き起こされることがあります。

このような原因で引き起こされた蕁麻疹やアレルギー性鼻炎はヒスタミンを抑えることが治療につながり、このような抗ヒスタミン作用のある薬の一つがタリオンです。

タリオンのアレルギー性鼻炎に対する効果は63.6%

タリオンのアレルギー性鼻炎に対する効果は63.6%と一定の効果が確認されています1)

1) タリオン 添付文書

タリオンの蕁麻疹に対する効果は76.4%

同じくタリオンの蕁麻疹に対する効果も確認されており、その改善率は76.4%であったという結果が得られています1)

1) タリオン 添付文書

タリオンはアトピー性皮膚炎に対しても高い効果の報告

タリオンはアトピー性皮膚炎に対しても高い効果を発揮するという報告もあります2)

この報告は2009年〜2010年に埼玉県の19施設において行われてた調査であり、タリオン使用前後のアトピー性皮膚炎に関して、①重症度、②SCORAD (Severity Scoring of Atopic Dermatitis) の医師評価、③QOL(Quality of Life)の患者評価を行っています。これら①〜③の評価において、いずれもタリオンは統計学的に有意な改善を示しました。

このように、タリオンはアトピー性皮膚炎に対しても効果が期待されます。

2) 新薬と臨牀 60(2): 306-313, 2011.

タリオンの効果発現時間は30分〜1時間

タリオンの効果発現時間(効果が出るまでの時間)は30分〜1時間後とされています。

その根拠は製薬会社が情報提供しているインタビューフォームに記載されています。

スギ花粉症患者さんを対象にアレルギー症状である紅斑(皮膚の赤み)や膨疹(蕁麻疹の一種)、かゆみなどを意図的に起こさせて、タリオンがどのくらいで効果を発揮するのかを確認したところ、紅斑(皮膚の赤み)は30分で収まり、膨疹(蕁麻疹の一種)とかゆみも60分で収まったという結果が出ています3)

上記はあくまで紅斑(皮膚の赤み)や膨疹(蕁麻疹の一種)、かゆみの症状に対しての結果ですが、花粉症などの症状に対する効果時間の参考のひとつになります。

タリオンは30分〜1時間後に効果が出るというつもりで飲みましょう。

3) タリオン インタビューフォーム

タリオンの持続時間は12時間以上

続いて持続時間ですが、タリオンは12時間以上効果が持続すると考えられます。

こちらも製薬会社が情報提供しているインタビューフォームの資料が根拠となります。

タリオンを人に使った調査でアレルギー反応の紅斑(皮膚の赤み)や膨疹(蕁麻疹の一種)を、タリオン使用の12時間後においても抑制していたという結果が得られています3)

この結果からタリオンは1回の使用で12時間以上効果が持続すると考えられます。

タリオンは1日2回使用する薬ですので、1回の使用で12時間以上効果が持続すれば、2回で24時間以上となるので、1日中効果が持続する計算となります。

3) タリオン インタビューフォーム

タリオンの副作用

タリオンの代表的な副作用のひとつが眠くなること(眠気です。

眠気は抗ヒスタミン薬の共通した副作用であり、薬の種類によって出やすさが異なります。

タリオンは眠気は比較的出にくい方とされていますが、それでも人によっては辛い眠気がでてしまうケースがあるようです。

抗ヒスタミン薬で最も有名なものの一つであるアレグラはこの眠気が出にくいことで有名であり、眠気の副作用が気になる場合は、アレグラや同様に眠気の出にくいクラリチンに変更するのも選択肢の一つと言えます。

タリオンの薬価とジェネリック

タリオンにはタリオン錠5mg、タリオン錠10mgの規格の他、水なしでも飲むことができるタリオンOD錠5mg、タリオンOD錠10mgがあります。通常の錠剤とOD錠では同じ薬価であり、2018年4月改定のそれぞれ薬価は50mgが34.6円、100mgが41.4円となります。

薬剤名 薬価(円)
タリオン錠5mg 34.6
タリオン錠10mg 41.4
タリオンOD錠5mg 34.6
タリオンOD錠10mg 41.4

また、タリオンは現時点(2016年12月時点)ではジェネリック医薬品は販売されていません。

タリオンのジェネリック医薬品は2018年3月1日に発売となっており、成分名のベポタスチンという名称で販売されています。2018年4月改定の薬価はベポタスチン5mg錠で1錠あたり17.4円、ベポタスチン10mg錠で1錠あたり20.7円となっており、先発医薬品のタリオンより安価な設定となっています。

タリオンが効かないと思った時は正しい量を2回飲めているか確認

タリオンが効かないと思った時にまず確認したいのが、タリオンの用法用量です。

通常、成人にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

タリオン添付文書

上記の通り、タリオンは1日2回使用する薬です。飲み忘れて1日1回の使用になったり、不規則な飲み方をすると満足な効果が得られない可能性があります。必ず指示された用法どおりにしようするようにしましょう。

さらに1回10mgを使用するのが正しい用量になりますが、5mg錠なら1回量が2錠となります。自分が処方されている錠剤が5mg錠なのか10mg錠なのか確認してみましょう。

また、前述の通り、薬の効果を実感するには1時間程度かかる可能性もあります。飲んだ直後は効果を感じないかもしれませんので、ご注意ください。

それでも効かないと思う場合は薬の成分自体が自分に合っていない可能性もあります。指示された期間中に正しい用法で飲んでも効果を実感できない場合は、別の薬を検討してもらうなど、処方医の先生に相談しましょう。

タリオンは市販では手に入らない薬

タリオンは残念ながら現在は市販では買えない成分となります。

タリオンと同じ抗ヒスタミン薬に分類される薬の中で、比較的効果の強さなどがタリオンに近いとされているのが、アレジオンやエバステルです。これらは市販でも買うことができる成分ですので、市販薬でタリオンと同程度の効果を得たい場合は、これらの薬をご検討ください。

タリオンとアレグラの比較や併用

タリオンと似ている薬でアレグラがあります。タリオンとアレグラの違いの比較や併用の有無についても確認していきましょう。

タリオンとアレグラは使用する適応症に違いはない

タリオンとアレグラは共に第二世代の抗ヒスタミン薬と言われるグループに分類され、花粉症や蕁麻疹などのアレルギー症状に対して使われる薬であり、基本的には同じような効果が期待できます

それぞれの薬の効能効果は以下のとおりです。

タリオン効能効果<成人>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症)

タリオン錠5mg/タリオン錠10mg 添付文書

アレグラ効能効果<成人>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒

アレグラ錠30mg/アレグラ錠60mg/アレグラOD錠60mg 添付文書

上記の通り使われる適応症は基本的に同じになります。(タリオンはアトピー性皮膚炎は明記されていませんが、湿疹・皮膚炎に含まれるため、アトピーにも使用されます4)。)

従って、使用できる適応症に関してはアレグラとタリオンに違いはないと言えます。

4) 田辺三菱製薬 タリオンQ&A

タリオンの方がアレグラよりも効果が強い

続いてタリオンとアレグラの花粉症やアレルギーに対する効果の強さの違いについて比較していきます。

結論としては、タリオンの方がアレグラよりも効果が強いと言われています。

効果の強さの比較に関しては色々な調査がされており、それらの結果の中で、一般的にタリオンはアレグラより効果が強い傾向があるようです。しかし、その差は大きなものではなく、人によってはさほど変わらない可能性もある程度と言えそうです。

タリオンの方がアレグラよりも眠気が出やすい

前述の通り、効果はタリオンの方が強いと言われている反面、アレルギー薬に付き物である眠気の出やすさは、タリオンの方がアレグラよりも眠くなりやすいと言われています。

アレグラの最大のメリットはほとんど眠くならないという点であり、タリオンはこの点に関してはアレグラより劣ると言えるでしょう。

タリオンの使用中では眠気の恐れがあるため、自動車の運転などは注意するよう注意喚起されていますのでご注意ください。

タリオンとアレグラで飲み方の違いはなし

続いてタリオンとアレグラの飲み方についてですが、共に1回1錠、1日2回というのがスタンダードな使い方であり、飲み方の違いはないと言えるでしょう。

それぞれ、朝食後と夕食後に1錠ずつというケースが多いかと思うので、飲み忘れないようにしましょう。

タリオンとアレグラの併用は基本的にしない

タリオンとアレグラを併用できるかという点については明確に禁止されていることはありませんが、共に同じ系統で同じような作用をする薬であり、相乗効果もあまり期待できないため、一般的に併用するケースはないと考えれられます。

医師からの特別な指示がある場合を除き、自己判断で手元に残っているタリオンとアレグラを同時に飲むようなことは止めましょう

タリオンとアレグラの違いの比較まとめ

タリオンとアレグラの違いについては全順の通りであり、違いの比較をまとめると以下のようになります。

効果の強さ:タリオン > アレグラ
眠くなりにくい:タリオン < アレグラ
使いやすいさ:タリオン = アレグラ (共に1日2回)

上記の通りであり、もしも今飲んでいる薬を変えたいという場合は、医師に相談してみましょう。

また、アレグラは同じ成分がアレグラFXとして市販で買うことができますが、タリオンは現在は市販で買うことはできません。これも違いの一つと言えるでしょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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