メトアナ配合錠についての特徴、効果、発売日、承認、薬価などについて確認していきます。
メトアナ配合錠の特徴
メトアナ配合錠は糖尿病治療薬の成分であるメトホルミンとアナグリプチンの2種類の成分を含む薬です((メトアナ配合錠LD/メトアナ配合錠HD 添付文書))。
現在、2型糖尿病治療の中心となりつつあるDPP-4阻害剤のアナグリプチン(代表製品名:スイニー)と、近年その有効性が見直されつつあるメトホルミン(代表製品名:メトグルコ)を組み合わせた製剤であり、比較的使いやすい組み合わせと言えます。
メトアナ配合錠にはLDとHDの2種類の規格があり、メトホルミンの含有量が異なります。それぞれの1錠中の成分量は以下の通りです。
アナグリプチン | メトホルミン | |
メトアナ配合錠LD | 100mg | 250mg |
メトアナ配合錠HD | 100mg | 500mg |
メトアナ配合錠の承認、発売日、薬価は
メトアナ配合錠は2018年9月に製造販売承認(承認日:2018年9月21日)され、現時点では発売されていません。発売日は通常の新薬のスケジュールでは承認から2ヶ月程度要するため、2018年11月頃の発売が予想されます。
メトアナ配合錠の薬価についても現時点では決まっていません。薬価基準収載は通常の新薬のスケジュールであれば、承認から1ヶ月程度を要するため、2018年10月頃に決まる可能性が高いと言えます。
薬価は同効薬の薬価が参考にされるケースが多く、DPP-4阻害剤とメトホルミンを含む同系統の薬としてエクメットがあり、エクメットの薬価(LDとHD共に1錠:77.6円)等が参考になりそうです。
メトアナ配合錠の効果と使い方
メトアナ配合錠は2型糖尿病に効果がある薬です。
ただし、基本的に第一選択としては用いません。メトアナ配合錠の効能効果の詳細は以下の通りです。
<効能又は効果>
2型糖尿病
ただし、アナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
1.本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと。
2.本剤LD(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg)については、原則として以下の場合に使用を検討すること。
(1)既にアナグリプチン100mg 1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg 1日2回を併用し状態が安定している場合
(2)アナグリプチン100mg 1日2回の単剤治療により効果不十分な場合
(3)メトホルミン塩酸塩250mg 1日2回の単剤治療により効果不十分な場合
3.本剤HD(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/500mg)については、原則として以下の場合に使用を検討すること。
(1)既にアナグリプチン100mg 1日2回及びメトホルミン塩酸塩500mg 1日2回を併用し状態が安定している場合
(2)アナグリプチン100mg 1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg 1日2回の治療により効果不十分な場合
(3)メトホルミン塩酸塩500mg 1日2回の単剤治療により効果不十分な場合
4.本剤投与中において、本剤の投与がアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること。メトアナ配合錠LD/メトアナ配合錠HD 添付文書
メトアナ配合錠LD、HD共に1回1錠を1日2回、朝・夕に使用するのが一般的な使い方です。食前食後は規定がなく、医師の指示通りに使用します。
メトアナ配合錠の用法用量の詳細は以下の通りです。
通常、成人には1回1錠(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg又は100mg/500mg)を1日2回朝夕に経口投与する。
メトアナ配合錠LD/メトアナ配合錠HD 添付文書
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