マーズレンの効果や副作用|市販での購入やジェネリック、ロキソニンとの併用などについても

マーズレン配合錠、マーズレンS配合顆粒について、特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、薬価、ジェネリック、授乳中・妊娠中の使用、市販での購入、ムコスタとの違い・併用などについて添付文書等から解説していきます。

マーズレンの特徴

マーズレンは炎症を抑えるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物と組織修復を促すL-グルタミンの成分を1:330の割合で含んだ薬であり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎に対して効果があります1),2)。一般名としては「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、L-グルタミン」が該当します。

二つの成分を含んでおり、抗炎症と組織修復の二つの作用を有するのが特徴の一つです。

マーズレンには錠剤と顆粒剤があります。

錠剤にはマーズレン配合錠0.375ES、マーズレン配合錠0.5ES、マーズレン配合錠1.0ESの三種類の規格があり、1錠中にアズレンスルホン酸ナトリウム水和物とL-グルタミンをそれぞれ0.75mg・247.5mg、1mg・330mg、2mg・660mg含んでいる錠剤となります。

顆粒剤はマーズレンS配合顆粒という名称で、1g中にアズレンスルホン酸ナトリウム水和物とL-グルタミンを3mg・990mg含んでいます。分包品の包装としては2種類あり、0.5g包装と0.67g包装となり、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物とL-グルタミンがそれぞれ1.5mg・495mg、2mg・660mg含む計算となります。

1) マーズレン配合錠 添付文書
2) マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの効果

マーズレンは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎に対して効果を発揮する薬です。胃潰瘍や胃炎は様々な症状があり、胃痛やムカつき、胸焼け、胃もたれなど様々です。

マーズレンの効能効果の詳細は以下の通りです。

下記疾患における自覚症状及び他覚所見の改善
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎

マーズレン配合錠/マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの作用機序

マーズレンの作用機序は、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物による抗炎症作用とL-グルタミンの組織修復促進作用です。

アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症性粘膜に直接的に作用し、各種胃炎に効果を発揮します。また、L-グルタミンは胃粘膜上皮の構成成分であるヘキソサミンの生合成に関与したり、グルコサミンの生成を促進することで組織修復促進作用を発揮します1),2)

このようにマーズレンは二つの成分が働くことにより胃潰瘍や胃炎などの疾患に対して効果を発揮します。

マーズレンの効果は84.3〜85.3%の改善率

マーズレンの効果は実際の患者さんに対する臨床試験において確認されています。

臨床試験の結果は、慢性胃炎の患者さんに対する自他覚症状の総合改善率は84.3%、胃潰瘍の患者さんに対する自覚症状の改善率は84.6%、十二指腸潰瘍の患者さんに対する自覚症状の項目別改善度(消失率)は85.3%とされており1)2)、自覚症状において比較的高い改善が期待できます。

1) マーズレン配合錠 添付文書
2) マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの使い方

マーズレンは配合錠ではマーズレン配合錠1.0ESを1回1錠、1日3回、マーズレンS配合顆粒では0.5g包を1回1包を1日3回使用するのが比較的多いケースです。

マーズレンの用法用量の詳細は以下の通りです。

マーズレン配合錠0.375ES:
通常成人1日6~8錠を3~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

マーズレン配合錠0.5ES:
通常成人1日6錠を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

マーズレン配合錠1.0ES:
通常成人1日3錠を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

マーズレン配合錠 添付文書

通常成人1日1.5~2.0gを3~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの副作用

マーズレンは劇的な作用をもたらすような類の薬ではなく、副作用に関しても軽度なものしかなく、重大な副作用は報告されていません1),2)

副作用の全体の頻度は0.73%であり、比較的頻度が高いものは悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛、膨満感、顔面紅潮などとされています。

基本的にマーズレンを使用する場合は副作用に関してはあまり心配しなくても良いと言えるでしょう。

1) マーズレン配合錠 添付文書
2) マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの飲み合わせ

マーズレンは飲み合わせが悪い薬は基本的にありません。

製薬会社からも併用禁忌や併用注意に該当する薬剤は注意喚起されておらず1),2)、基本的にはどの薬とも併用することが可能と言えます。

併用されることがある例としてロキソニンをはじめとする解熱鎮痛剤などは、胃あれを引き起こすことがある代表例であり、ロキソニンの胃あれをマーズレンで抑制するといった使い方もよく見られるケースと言えます。

1) マーズレン配合錠 添付文書
2) マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの授乳中・妊娠中の使用

マーズレンの授乳中、妊娠中の使用に関して確認していきます。

マーズレンの授乳中の使用

マーズレンは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされていません1),2)

基本的には授乳中でも使用できる薬と言えるでしょう。

実際に授乳中にマーズレンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。マーズレンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) マーズレン配合錠 添付文書
2) マーズレンS配合顆粒 添付文書

マーズレンの妊娠中の使用

マーズレンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕

マーズレン配合錠/マーズレンS配合顆粒 添付文書

実際に妊娠中にマーズレンを使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。マーズレンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

マーズレンの薬価・ジェネリック

マーズレンの2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価は、マーズレン配合錠0.375ESで1錠あたり8.6円、マーズレン配合錠0.5ESで1錠あたり10.7円、マーズレン配合錠1.0ESで1錠あたり18.1円、マーズレンs配合顆粒で1gあたり14.7円となっています。

なお、マーズレンS配合顆粒にはジェネリック医薬品が販売されており、グロリアミン配合顆粒、アズクレニンS配合顆粒、ポドニンS配合顆粒、グリマック配合顆粒、トーワズレン配合顆粒、マナミンGA配合顆粒、ヨウズレンS配合顆粒、ルフレン配合顆粒、アズレンスルホン酸ナトリウム・L-グルタミン配合顆粒などの製品名で販売されています。薬価は1gあたり6.4円とされており、マーズレンS配合顆粒よりも安価で手に入ります。

マーズレン配合錠にはジェネリック医薬品はありません。

マーズレンの市販での購入

マーズレンの成分であるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物とL-グルタミンは市販薬にも含まれている成分であり、マーズレンと比較的近い効果が期待できる薬を市販でも購入することができます。

マーズレンの成分が含まれている代表的な市販薬として、パンシロンAZやストマクールA細粒などがあります。パンシロンAZには1日量としてアズレンスルホン酸ナトリウムが6mg、L-グルタミンが900mg、ストマクールA細粒には1日量としてアズレンスルホン酸ナトリウム水和物が6mg、L-グルタミンが400mg含まれています。ただし、いずれも2種類の成分の他にも制酸剤の成分が含まれており、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物とL-グルタミンの成分量も厳密には異なるため、注意が必要です。

マーズレンに近い成分を市販で買いたい場合は上記のような薬を選び、マーズレンと全く同じものを使用したい場合は、該当する市販薬はないため、クリニックなどの医療機関を受診して処方してもらう必要があります。

マーズレンとムコスタの違い

マーズレンと同じ胃薬に分類される薬の代表的な薬剤にムコスタがあります。

ムコスタはマーズレンと作用の仕方が異なり、様々な作用機序によって胃粘膜を保護する作用を発揮します。ムコスタとマーズレンを併用するようなケースはあまり多くありませんが、作用機序が異なるため、副作用が出やすくなるような可能性も考えにくく、より効果的な可能性もあります。ただし、自己判断で併用するようなことは避けましょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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