ラキソベロンの効果や副作用|何滴使うかや妊娠中、子供、赤ちゃんの使用など

ラキソベロンの特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中・妊娠中の使用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

ラキソベロンの特徴

ラキソベロンはピコスルファートナトリウムを成分とし、便秘症などに効果がある下剤の一つです1),2)

ラキソベロンの特徴として、有効成分は胃・小腸では吸収されず、大腸で加水分解の反応を受けて初めて瀉下効果を発揮する点が挙げられ、また、薬用量の幅が広いことから、用量調節がしやすい薬剤であり、患者の症状に応じた最適服用量で自然な排便習慣の回復が期待できる点も特徴のひとつです3)

子供や赤ちゃんでも用量を調節しながら使用できる薬であり、幅広い年齢層で用いられる薬です。

ラキソベロンには液体として使用するラキソベロン内用液0.75%と、錠剤であるラキソベロン錠2.5mgの2種類があり、一般的に内容液がよく使われています。

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書
2) ラキソベロン錠2.5mg 添付文書
3) ラキソベロン内用液0.75%/錠2.5mg インタビューフォーム

ラキソベロンの効果

ラキソベロンは各種便秘症に対して効果があるほか、術後排便補助、バリウム投与後の排便促進、さらに内用液では手術前における腸管内容物の排除、大腸検査前処置における腸管内容物の排除にも効果が認められています。

ラキソベロンの効能効果の詳細は以下の通りです。

1. 各種便秘症
2. 術後排便補助
3. 造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
4. 手術前における腸管内容物の排除
5. 大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除

ラキソベロン内用液0.75% 添付文書

1. 各種便秘症
2. 術後排便補助
3. 造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進

ラキソベロン錠2.5mg 添付文書

ラキソベロンの作用機序

ラキソベロンの作用機序は成分であるピコスルファートによる腸管蠕動運動の亢進作用と水分吸収阻害作用によるものです。

ラキソベロンの成分であるピコスルファートナトリウムは胃、小腸ではほとんど作用せず、大腸細菌叢由来の酵素アリルスルファターゼにより加水分解され、活性型のジフェノール体となります。ジフェノール体は腸管粘膜に対して、腸管蠕動運動の亢進作用と水分吸収阻害作用をもたらすため、結果として排便作用に繋がります1),2)

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書
2) ラキソベロン錠2.5mg 添付文書

ラキソベロンの効果時間

ラキソベロンの効果時間は実際に患者さんに対する調査で確認されています。

ラキソベロン内用液では約52%の症例において7~12時間後に排便がみられたとさており、ラキソベロン錠では9~10時間および11~12時間が大部分であったとされています3)

上記の結果からラキソベロンは半日以内に効果が現れるケースが多いと考えられます。

3) ラキソベロン内用液0.75%/錠2.5mg インタビューフォーム

ラキソベロンの効果は77.4〜94.8%の有効率

ラキソベロンの実際の患者さんに対する効果は臨床試験で確認されています。

ラキソベロン内用液では各種便秘症に対して83.4%、術後排便補助に対して87.7%、造影剤排泄促進に対して94.8%、大腸検査前処置に対して77.4%の有効率、ラキソベロン錠では常習性便秘に対して82.4%の有効率が確認されています1),2)

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書
2) ラキソベロン錠2.5mg 添付文書

ラキソベロンの使い方|何滴使うか

ラキソベロンの使い方についてラキソベロン内容液とラキソベロン錠ごとに確認していきます。

ラキソベロン内容液の使い方

ラキソベロン内用液を便秘に対して使用する場合は、年齢によって使用する敵数が異なります。何滴使用するかは以下の表の通りであり、該当する敵数をコップ1杯程度の水に溶かして、1日1回寝る前に使用するのが一般的です。6ヶ月以下の赤ちゃんや子供に対しても使用することができるという特徴があります。

年齢\用量 滴数
6ヵ月以下 2滴
7~12ヵ月 3滴
1~3才 6滴
4~6才 7滴
7~15才 10滴
成人 10〜15滴

指示された滴数を使用して次の日、普通の硬さの便が出たら、そのまま毎日同じ滴数を使用します。指示された滴数を2日間続けて飲んで、便が出ないか、あるいは便が硬い場合は、次の日から2滴ずつ(小児は1滴ずつ)増やして、便が普通の硬さになるまで、2日ごとに増量して飲みます。指示された滴数を飲んで、下痢が続いたり、1日に何回も便が出る場合は、次の日から2滴ずつ(小児は1滴ずつ)減らして便が普通の硬さになるまで減量して飲みます4)

便秘症以外の効能効果も含めたラキソベロン内用液の用法用量の詳細は以下の通りです。

1.各種便秘症
通常、成人に対して1日1回10~15滴(0.67~1.0mL)を経口投与する。
小児に対しては1日1回、次の基準で経口投与する。

年齢\用量 滴数(mL)
6ヵ月以下 2滴(0.13mL)
7~12ヵ月 3滴(0.20mL)
1~3才 6滴(0.40mL)
4~6才 7滴(0.46mL)
7~15才 10滴(0.67mL)

2.術後排便補助
通常、成人に対して1日1回10~15滴(0.67~1.0mL)を経口投与する。

3.造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
通常、成人に対して6~15滴(0.40~1.0mL)を経口投与する。

4.手術前における腸管内容物の排除
通常、成人に対して14滴(0.93mL)を経口投与する。

5.大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除
通常、成人に対して検査予定時間の10~15時間前に20mLを経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

ラキソベロン内用液0.75% 添付文書

4) ラキソベロン内容液を服用されている方へ お薬の飲み方

ラキソベロン錠の使い方

ラキソベロン錠は通常は1日1回、2〜3錠を使用するのが一般的な使い方です。7 ~15才の子供では2錠に調節します。

ラキソベロン錠の用法用量の詳細は以下の通りです。

各種便秘症には、通常、成人に対して1日1回2~3錠を経口投与する。7~15才の小児に対して、1日1回2錠を経口投与する。
術後排便補助、造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進には、通常、成人に対して1日1回2~3錠を経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

ラキソベロン錠2.5mg 添付文書

ラキソベロンの副作用|腹痛など

ラキソベロンの主な副作用は腹痛、腹鳴、悪心・嘔吐などの消化器症状が挙げられています。

副作用の頻度としては、ラキソベロン内用液を各種便秘症、術後排便補助、造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進に使用した場合で、は腹痛(0.8%)、腹鳴(0.2%)、悪心・嘔吐(0.2%)などとされています1)

ラキソベロンは下剤に分類される薬であり、腹痛などの消化器症状はある程度予想できる副作用と言えるでしょう。

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書

ラキソベロンの飲み合わせ

ラキソベロンは製薬会社からは飲み合わせに関する注意喚起はされておらず1),2)、基本的にはどの薬とも併用が可能です。

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書
2) ラキソベロン錠2.5mg 添付文書

ラキソベロンの授乳中の使用

ラキソベロンは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされていません1),2)。基本的には授乳中でも使用可能な薬の一つとなります。

外国人のデータとして、5人の産婦に対して、ラキソベロンを使用した結果では、母乳中にはラキソベロンの成分であるピコスルファート及び代謝物いずれも検出されなかった、とされています3)

専門家による見解の例を挙げても、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、母乳中にほとんど移行しないと考えられるため、授乳婦にも使用可能という内容です5)。また、大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでも、同様の内容であり、「多くの授乳婦で研究した結果、安全性が示された薬剤 / 母乳への移行がないか少量と考えられ乳児に有害作用を及ぼさない」という見解です6)

母乳に全く移行しないか、移行しても微量であるので、使用可能と考えられる。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

授乳への移行は非常に低い。

母乳とくすりハンドブック

実際に授乳中にラキソベロンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。ラキソベロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) ラキソベロン内用液0.75% 添付文書
2) ラキソベロン錠2.5mg 添付文書
3) ラキソベロン内用液0.75%/錠2.5mg インタビューフォーム
5) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
6) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

ラキソベロンの妊娠中の使用

ラキソベロンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

ラキソベロン内用液0.75% 添付文書

専門家の意見と一つとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)では、長期使用、大量服用に注意すれば妊娠中でも使用可能という見解です5)

長期服用、大量服用に注意すれば使用可能。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

実際に妊娠中にラキソベロンを使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。ラキソベロンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

5) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)

ラキソベロンの薬価、ジェネリック

ラキソベロンの薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)で、ラキソベロン内用液が1mLあたり24.2円であり1本あたりの10mLでは242円となります。ラキソベロン錠は1錠あたり8.6円となっています。

ラキソベロンにはジェネリック医薬品が販売されており、チャルドール、シンラック、ラキソデート、ヨーピス、ピコスルファートなどの名称で販売されています。薬価は内容液が1mLあたり9.8円、錠剤が5.6〜5.8円となっており、ラキソベロンよりも経済的となります。

ラキソベロンの市販での購入

ラキソベロンの成分であるピコスルファートは市販でも購入できる成分です。内用液の形状では市販薬として販売されていませんが、錠剤の形状であれば市販薬で代替することも可能な薬剤です。

ピコスルファートを含む代表的な市販薬として、コーラックソフト、ビューラック・ソフト、ピコラックスなどがあります。いずれも1錠あたりのピコスルファートの成分量はラキソベロン錠と同じ2.5mgであり、ラキソベロン錠と同程度の効果が期待できます。

効能効果の例としてコーラックソフトの効能効果は以下の通りです。

便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重,のぼせ,肌あれ,吹出物,食欲不振(食欲減退),腹部膨満,腸内異常発酵,痔

コーラックソフト 添付文書

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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