ミオナールの飲み合わせについて|ロキソニンやバファリン、セルシン、風邪薬などとの併用は

 
ミオナールの飲み合わせについて、飲み合わせの悪い薬や併用に注意が必要な薬、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。

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ミオナールの特徴|飲み合わせの悪い薬の有無

ミオナールはエペリゾンの成分を含み、肩こりや腰痛、脊椎症などに対して効果がある薬です((ミオナール錠50mg/ミオナール顆粒10% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/170033_1249009D1030_1_15.pdf))。
ミオナールは中枢神経系と血管平滑筋の双方に作用して骨格筋緊張緩和作用と血管拡張・血流増加作用を発揮し、多面的に骨格筋での悪循環を断ち、肩こり・頸部痛、頭痛、腰痛、手足のつっぱり・こわばりなどの筋緊張症候を改善するとされています((ミオナール錠50mg/ミオナール顆粒10% インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/170033_1249009D1030_1_008_1F))。
ミオナールには通常の錠剤であるミオナール錠50mgと、顆粒剤であるミオナール顆粒10%の2種類があります。
ミオナールの飲み合わせに関して、絶対に併用できない薬(併用禁忌薬)はなく、併用に注意が必要なレベル(併用注意)として、メトカルバモールの成分が注意喚起されています((ミオナール錠50mg/ミオナール顆粒10% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/170033_1249009D1030_1_15.pdf))。

ミオナールと飲み合わせに注意が必要な薬

ミオナールの飲み合わせに関しては前述の通り、併用禁忌ではないものの、飲み合わせに注意が必要な薬としてメトカルバモールの成分を含む薬剤(製品名:ロバキシン)が注意喚起されています。

成分名等 代表的な薬剤等
メトカルバモール ロバキシン

ミオナールの成分とメトカルバモールが併用注意とされている理由は、 ミオナールの成分の類似薬であるトルペリゾン塩酸塩で、眼の調節障害があらわれたとの報告があるため、とされています。
実際には併用される場合も危険性は高くないと考えられますが、自己判断での併用は避けるようにしましょう。

ミオナールと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやカロナール、市販のバファリンなど

ミオナールは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、ブルフェン(イブプロフェン)、セレコックス(セレコキシブ)などがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、ミオナールとの併用は問題ありません。
また、市販薬の解熱鎮痛薬(バファリン、イブ)とも飲み合わせは問題ありませんが、解熱鎮痛が必要となる症状についても併せてミオナールの処方医の先生に見てもらうのが安全であり、なるべく自己判断での併用は避けるのが安全と言えるでしょう。

ミオナールと総合の風邪薬の飲み合わせ

ミオナールと総合感冒薬(いわゆる風邪薬)との飲み合わせについても飲み合わせは問題ありません。
処方薬の風邪薬である、PL顆粒やピーエイ錠、カフコデなどいずれもミオナールとの飲み合わせは問題なく、いずれの風邪薬もミオナールと併用することが可能です。
市販の風邪薬(ルル、パブロン、ベンザブロックなど)についても飲み合わせは問題ありませんが、風邪の症状についても併せてミオナールの処方医の先生に見てもらうのが安全であり、なるべく自己判断での併用は避けるのが安全と言えるでしょう。

ミオナールと抗不安・緊張薬との飲み合わせ|セルシン、デパス、ソラナックスなど

ミオナールは飲み合わせの悪い抗不安・緊張薬はなく、基本的にはどの抗不安・緊張薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることがある抗不安・緊張薬として、セルシン(ジアゼパム)、デパス(エチゾラム)、ソラナックス(アルプラゾラム)、レキソタン(ブロマゼパム)、ワイパックス(ロラゼパム)、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)などがありますが、いずれもミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと耳鳴り、めまい治療薬との飲み合わせ|メリスロン、メチコバールなど

ミオナールは飲み合わせの悪い耳鳴り・めまい治療薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い耳鳴り・めまい治療薬として、メリスロン(ベタヒスチンメシル酸)、メチコバール(メコバラミン)、トラベルミン、イソバイド(イソソルビド)、セファドール(ジフェニドール)、アデホスコーワなどがありますが、いずれの耳鳴り、めまい治療薬もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと漢方の飲み合わせ

ミオナールは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど

ミオナールは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと痰切りの飲み合わせ|ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボンなど

ミオナールは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど

ミオナールは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

ミオナールと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ

ミオナールは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオンなど

ミオナールは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど

ミオナールは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど

ミオナールは抗生物質や抗菌剤との併用に関して、飲み合わせの悪い薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナックなどがありますが、いずれもミオナールと併用できる薬剤です。

ミオナールと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど

ミオナールは飲み合わせの悪い抗インフルエンザ薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど

ミオナールは飲み合わせの悪い抗ヘルペス薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヘルペス薬として、バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)などがありますが、いずれの薬剤もミオナールと併用することが可能です。

ミオナールと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど

ミオナールは気管支拡張の貼り薬であるホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

ミオナールと市販薬の飲み合わせ

ミオナールと市販薬の飲み合わせについては、処方薬と同様、メトカルバモールの成分を含むものとは併用注意となります。
具体的には腰痛、肩こり、筋肉痛などに使う市販薬の「ドキシン錠」にはメトカルバモールの成分が含まれるため、注意が必要となります。ミオナール自体が肩こりや腰痛に効果がある薬であるため、ドキシン錠以外でもこれらの症状に効果がある薬は自己判断では併用しないのが安全と言えるでしょう。
また、市販の風邪薬(ルル、パブロン、ベンザブロックなど)や解熱鎮痛剤(ロキソニンS、イブ、タイレノールなど)も基本的に飲み合わせは心配ありませんが、医師の診察を受ける際に、合わせてこれらの症状を診てもらった上で処方薬を出してもらうのが最も安全と考えられます。市販薬を使う際には極力短期間に止め、長期に使用するような場合は主治医の先生にも相談するようにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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