ロルカムの飲み合わせについて|風邪薬やロキソニンなどのとの飲み合わせは

ロルカムの飲み合わせについて併用禁忌の有無、併用注意薬などそれぞれの領域の薬ごとに確認していきます。

ロルカムの特徴|併用が禁忌の薬の有無

ロルカムはロルノキシカムの成分を含む解熱鎮痛剤であり、腰痛や抜歯後の歯痛などの痛み止めなどで使用される薬です((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))。
原薬の錠剤からの溶出が早く、速やかな血中濃度の上昇と体内からの迅速な消失を特徴とし、慢性炎症性疾患(関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・頸肩腕症候群・肩関節周囲炎)、急性疼痛疾患(手術後疼痛・外傷後疼痛・抜歯後疼痛)に対して高い有用性が認められています((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/400059_1149036F1025_1_021_1F))。
ロルカムには一緒に使用できない薬、併用禁忌薬はなく、絶対に併用できないものはありません。併用に注意が必要な薬についてはいくつか注意喚起されており、飲み合わせに注意が必要となります((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))。

ロルカムの飲み合わせ|併用に注意が必要な薬

ロルカムには併用が禁忌ではないものの、飲み合わせに注意が必要な薬がいくつかあり、「併用注意」として注意喚起されています。
ロルカムの併用注意の薬剤は以下の通りです((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))。

成分名等 代表的な薬剤等
ジゴキシン ジゴシン
クマリン系抗凝血剤
(ワルファリンカリウム等)
ワーファリン
抗血小板剤
(アスピリン、チクロピジン塩酸塩等)
バイアスピリン、プラビックス
スルホニル尿素系血糖降下剤
(トルブタミド等)
アマリール(グリメピリド)、オイグリコン、グリミクロン
リチウム製剤
(炭酸リチウム)
リーマス
メトトレキサート製剤 リウマトレックス
ループ利尿剤
(フロセミド等)
ラシックス、ダイアート
チアジド系利尿薬
(ヒドロクロロチアジド等)
フルイトラン(トリクロルメチアジド)、ヒドロクロロチアジド
アンジオテンシン変換酵素阻害剤
(エナラプリルマレイン酸塩等)
レニベース(エナラプリル)、タナトリル(イミダプリル)

上記のような薬のうち、特に降圧剤などに関しては、実際には併用されるケースも多くあり、必ずしも避ける必要はありません。併用注意とされている理由は降圧作用を減弱させたり、腎機能悪化の恐れがあるためであり、短期間の併用であればさほど影響は大きくないと考えられます。
また、その他の併用注意薬に関しても必ずしも避ける必要はありません。医師が承知の上で処方された場合にはあまり心配せず服用しましょう。ただし、自己判断でロルカムを併用するようなことは避けましょう。

ロルカムと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ

ロルカムは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、いずれもロルカムと併用することが可能です。

ロルカムと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど

ロルカムは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もロルカムと併用することが可能です。
ただし、カフコデに関しては、ロルカムと同じ解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンの成分を含むため、自己判断では使用せず、医師が一緒に使用して良いと判断した時のみ使用するようにしましょう。
また、市販の咳止めとも基本的には一緒に使用できますが、いわゆる風邪薬(総合感冒薬)に関しては解熱鎮痛成分が重なる可能性があるため、自己判断では併用しないようにしましょう。

ロルカムと漢方の飲み合わせ

ロルカムは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もロルカムと併用することが可能です。

ロルカムと痰切りの飲み合わせ|ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボンなど

ロルカムは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もロルカムと併用することが可能です。
また、市販の痰切りとも基本的には一緒に使用できますが、いわゆる風邪薬(総合感冒薬)に関しては解熱鎮痛成分が重なる可能性があるため、自己判断では併用しないようにしましょう。

ロルカムと風邪薬の飲み合わせ

ロルカムと総合感冒薬(いわゆる風邪薬)との飲み合わせについては、明確に注意喚起されているものはありませんが、やや注意が必要となります。
処方薬の風邪薬である、PL顆粒やピーエイ錠、カフコデなどはロルカムと成分が重複はしないものの同じ解熱鎮痛成分に分類されるアセトアミノフェンが含まれるため、医師の判断により併用するよう指示された場合以外は併用しないようにしましょう。
市販の風邪薬(ルル、パブロン、ベンザブロックなど)については基本的に併用するのは避けるようにしましょう。ロルカムの成分は市販で販売されている成分でなく、成分が重複することはありませんが、市販の風邪薬には何らかの解熱鎮痛成分が含まれていることが多く、イブプロフェンなどの場合は同じNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)であるため、作用が重複することになります。

ロルカムと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど

ロルカムは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

ロルカムと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、ザイザルなど

ロルカムは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)、ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もロルカムと併用することが可能です。
また、市販の花粉症薬とも基本的には一緒に使用できますが、いわゆる風邪薬(総合感冒薬)に関しては解熱鎮痛成分が重なる可能性があるため、自己判断では併用しないようにしましょう。

ロルカムと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど

ロルカムは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もロルカムと併用することが可能です。

ロルカムと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど

ロルカムは抗生物質や抗菌剤との併用に関して、飲み合わせの悪い薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
NSAIDsと飲み合わせに注意が必要なケースが多い、クラビットなどのキノロン系抗菌剤もロルカムに関しては特別な注意喚起はありません。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナックなどがありますが、医師の適切な診察のもと、ロルカムと一緒に処方された場合は併用して問題ないと言えるでしょう。

ロルカムと他の解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニン、カロナール、ブルフェンなど

ロルカムと他の解熱鎮痛剤は基本的には避けることが望ましいと製薬会社から注意喚起されており((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))、積極的に併用されるものではありませんが、実際には、併用されるケースもあります。
例としてアセトアミノフェン製剤のカロナールを1日3回などの定時で使用し、痛みや熱が辛いときにロルカムを頓服で使用するなどのケースなどがあります。
これらの併用は自己判断では避けるべきですが、医師が併用を把握した上で処方している場合は使用しても問題ないと言えるでしょう。
ただし、アセトアミノフェン製剤以外では、ロキソニンなどのいわゆるNSAIDsとロルカムの併用はあまりしません。自己判断で併用するようなこともやめましょう。

ロルカムと飲み物の飲み合わせ|牛乳やアルコールは

ロルカムは飲み物との飲み合わせに関しても特別に注意喚起されているものはありません((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))。
一般的に薬と注意が必要なグレープフルーツジュールなども特別な注意喚起はありません。ただし、推奨されるものでものないため、基本的にロルカムを飲むときは水で服用するようにしましょう。
また、牛乳に関しても一部の薬は吸収を遅らせたりする可能性があるため、併用に注意が必要とされていますが、ロルカムについてはそのような注意喚起もないため、併用をさける必要はありません。牛乳で胃あれを軽減する可能性についても言われていますが、明確な根拠となる報告はあまりないため、特別な理由がない場合はやはり水で服用するようにしましょう。
また、お酒やアルコールとの併用に関しても特に注意喚起はされていません((ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400059_1149036F1025_1_21.pdf))。
ただし、お酒との併用はやはり避けたほうが安全と考えられ、アルコールによって血流に影響がでて痛みの感じ方にも影響がある可能性や現在の症状に何らかの影響を与える可能性も否定できません。

ロルカムとサプリの飲み合わせ

ロルカムとサプリメントとの飲み合わせについても現時点では明確に注意が必要なものは報告されていません。ただし、イチョウ葉エキスやフィーバーフューなどは抗血小板作用があるため、併用により出血しやすくなる可能性もあるため、念のため注意しましょう。
その他、サプリメントは現時点では特別な注意喚起されているものはあまりありませんが、今後新しい種類のサプリメントが登場する可能性もあるため、心配な場合は医師や薬剤師の相談の上、併用するようにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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