モービックの効果や副作用|頭痛への効果の有無やジェネリックなどについても

モービック錠について特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

モービックの特徴

モービックはメロキシカムを成分とし、関節リウマチや変形性関節症、腰痛、肩関節周囲炎(五十肩)、頸肩腕症候群(肩こり)に対して効果がある鎮痛薬の一つです1)

解熱鎮痛薬の中でもNsaids(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug;非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、その特徴として、比較的高いCOX-2選択性による消化管障害の副作用の少なさと、1日1回の使用で済む使いやすさが挙げられます。

モービックには錠剤であるモービック錠5mg、モービック錠10mgの2種類が販売されています。

1) モービック錠5mg/ モービック錠10mg 添付文書

モービックの効果

モービックは関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎(五十肩)、頸肩腕症候群(肩こり)に対して効果がある薬です。

モービックの効能効果の詳細は以下の通りです。

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群

モービック錠5mg/ モービック錠10mg 添付文書

モービックの作用機序

モービックの主な作用機序はシクロオキシゲナーゼ(COX)阻害によるプロスタグランジン生合成の抑制です1)

モービックはCOXという酵素を阻害し、痛みの原因となるプロスタグランジンという物質の生合成を阻害することによって鎮痛効果がもたらされます。

また、モービックの特徴として、COXのうち、COX-1よりもCOX-2に対してより選択的に作用する点が挙げられます。COX-1は胃粘膜の保護にも関連することが知られており、COX-1を阻害すると胃荒れなどの消化管障害が起こることが認められていますが、モービックはCOX-1への作用が少ないため、消化管障害の副作用が起こりにくいとされています。

1) モービック錠5mg/ モービック錠10mg 添付文書

モービックの効果時間

モービックの効果時間の参考となるデータのひとつに、炎症性疼痛に対する作用(ラット)の動物実験結果があります2)

ラットの炎症性疼痛に対してモービックの成分であるメロキシカムの他、ジクロフェナクやインドメタシン、ピロキシカムなどを使用し、90分後、180分後、360分後、18時間後の疼痛閾値を50%高める用量(ED150)を確認した結果では、90分後にはメロキシカムの作用が確認でき、さらに18時間後でもメロキシカムは15.7のED150値を示しており、効果が持続していることが窺えます。この点からメロキシカムは90分後には効果が発現しており、18時間後でも効果が持続していることが予想されます。

メロキシカムは通常1日1回のみの使用であり、非常に高い持続性が特徴の一つと言える薬です。

2) モービック錠5mg/ モービック錠10mg インタビューフォーム

モービックの効果は33.3%〜84.2%の有効率

モービックの効果は実際の患者さんに対する臨床試験において確認されています。

その効果は関節リウマチに対しては33.3%の有効率、変形性関節症に対しては72.3%の有効率、腰痛症に対しては84.2%の有効率、肩関節周囲炎に対しては67.3%の有効率、頸肩腕症候群に対しては80.8%の有効率とされています1)

投与対象 有効例数/効果判定例数 有効率(中等度改善以上)
関節リウマチ 102/306 33.3%
変形性関節症 120/166 72.3%
腰痛症 48/57 84.2%
肩関節周囲炎 37/55 67.3%
頸肩腕症候群 42/52 80.8%

1) モービック錠5mg/ モービック錠10mg

モービックは頭痛や生理痛の薬ではない

モービックの効能効果として、厳密には頭痛や生理痛に関しては明記されていません。自己判断で頭痛や生理痛には使用しないようにしましょう。

ただし、その作用機序からは実際には頭痛や生理痛に対しても効果があることが予想されます。モービックの成分であるメロキシカムは前述の通り、シクロオキシゲナーゼという酵素を阻害することによって痛みや熱の元となるプロスタグランジンという物質の産生を阻害し、解熱鎮痛作用を発揮しますが、頭痛や生理痛においてもプロスタグランジンが関連しているため、効果があると考えられます。

モービックは1日1回使用する薬であり、痛みが出た時に使用する頓服の使用法には向いていない薬であり、より効果が出るまでの時間が早い解熱鎮痛剤が頭痛や生理痛には向いていると言えます。市販薬でもロキソニンSやタイレノールなど頭痛や生理痛に向いている薬があるため、基本的にはそう言った薬で対処するのが適切と言えます。

モービックの使い方

モービック通常は10mg錠を1回に1錠、1日1回使用するのが一般的な使い方になります。

モービックの用法用量の詳細は以下の通りです。

通常、成人にはメロキシカムとして10mgを1日1回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は15mgとする。

モービック錠5mg/ モービック錠10mg 添付文書

モービックの副作用

モービックの主な副作用は、胃不快感(1.2%)、上腹部痛(1.1%)、発疹(0.4%)、悪心(0.3%)、胃炎(0.3%)、口内炎(0.3%)等とされています1)

モービックは前述の通り、COX-2を選択的に阻害するという特徴から胃不快感などの消化器症状は他のNsaidsに比較し頻度が低いと考えられます。胃腸が弱い場合や過去に消化性潰瘍の経験があるような場合に使用されるケースもある薬のため、該当する場合は必ず事前に医師に伝えるようにしましょう。

なお、薬の副作用の定番と言える眠気に関しては、モービックでは0.1%未満の頻度とされており1)、実際に経験することはあまりないと言えます。モービックの成分はいわゆる眠気を引き起こす成分とは言えないため、基本的には眠気に関する心配は必要ないでしょう。

1) モービック錠5mg/ モービック錠10mg

モービックの飲み合わせ

モービックは他の薬との飲み合わせに関して、併用に注意が必要な薬がいくつかあります1)

併用注意が必要なものは以下の通りです。

成分名等 代表的な薬剤
ACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤 ディオバン、レニベース
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 ジェイゾロフロト、パキシル
プロスタグランジン合成阻害剤(糖質コルチコイド、他の非ステロイド性消炎鎮痛剤、サリチル酸塩(アスピリンを含む)) アスピリン
抗凝固剤
トロンビン阻害剤(ダビガトランエテキシラート等)
クマリン系抗凝血剤
(ワルファリン等)
ヘパリン
ペルサンチン、プラビックス
抗血小板剤
(チクロピジン)
パナルジン
血栓溶解剤
コレスチラミン
経口血糖降下剤 アマリール
キニジン
リチウム リーマス
メトトレキサート リウマトレックス
利尿剤 ラシックス、フルイトラン
降圧薬
(β受容体遮断薬、ACE阻害薬、血管拡張薬、利尿剤等)
アーチスト、メインテート
シクロスポリン

上記の中のような薬を使用している場合には必ず事前に医師や薬剤師に伝えておくようにしましょう。

1) モービック錠5mg/ モービック錠10mg

モービックの薬価、ジェネリック

モービックの2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価はモービック錠10mgで1錠あたり52.6円、モービック錠5mgで34.3円となっています。

なお、モービックにはジェネリック医薬品が販売されており、メロキシカム錠の製品名で販売されています。薬価は1錠あたり10mg錠で23.3〜30.6円、5mg錠で15.1〜19.8円とされており、モービック錠よりも安価で手に入ります。

モービックの市販での購入

モービックの成分であるメロキシカムは市販薬の成分としては販売されておらず、市販では購入できません。

痛み止めを市販で購入したい場合はロキソニンの成分であるロキソプロフェン、それに近い成分であるイブプロフェン、カロナールの成分であるアセトアミノフェンなどを含んだ市販薬が一般的となります。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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