ムコソルバンの飲み合わせについて|ムコダイン、アレグラ、アレロック、ロキソニン、メジコンなどとの併用は

ムコソルバンの飲み合わせについて、飲み合わせの悪い薬や併用に注意が必要な薬、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。

ムコソルバンの特徴|飲み合わせの悪い薬の有無

ムコソルバンはアンブロキソールの成分を含み、風邪などをひいた時の痰切りや、慢性副鼻腔炎の膿を出しやすくする効果がある薬です((ムコソルバン錠15mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/470310_2239001F1696_1_02.pdf))。
ムコソルバンの特徴としてサーファクタント(肺表面活性物質)及び気道液の分泌を促進し、痰の気道粘膜に対する粘着性を減少させ痰の喀出を容易にしり、線毛運動を亢進することによって痰や副鼻腔炎の膿を出しやすくします((ムコソルバン錠15mg インタビューフォーム http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/470310_2239001F1696_1_004_1F))。
ムコソルバンには通常の錠剤であるムコソルバン錠15mg、1日1回の使用で効果が続くムコソルバンL錠45mg、粉薬のムコソルバンDS3%、 小児用ムコソルバンDS1.5%、液剤のムコソルバン内用液0.75%、小児用ムコソルバンシロップ0.3%の種類があります。
ムコソルバンの飲み合わせに関して、飲み合わせの悪い薬はなく、併用できない薬(併用禁忌薬)、併用に注意が必要な薬(併用注意薬)などは全くありません。どの薬とも飲み合わせが可能な薬と言えます。

ムコソルバンと漢方の飲み合わせ

ムコソルバンは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと他の痰切りの飲み合わせ|ムコダイン、ビソルボンなど

ムコソルバンは痰切りの薬ですが、他の種類の痰切りとも飲み合わせることがある薬であり、一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、ムコソルバンと併用することが可能です。
ただし、同じアンブロキソールの成分を含む薬剤とは併用しないようにしましょう。ムコソルバン以外の名称でアンブロキソールの成分を含む薬剤として、プルスマリン、ムコサール、ムコソレート、グリンクール、ムコブリン、コトブロール、ダイオリール、ノンタス、ポノフェン、そしてアンブロキソールという成分名の薬剤がありますが、いずれもムコソルバンのジェネリック医薬品に該当する薬剤であり、作用が重複するため、これらは併用しないよう注意しましょう。

ムコソルバンと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど

ムコソルバンは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

ムコソルバンと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ

ムコソルバンは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオンなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど

ムコソルバンは抗生物質や抗菌剤との併用に関して、飲み合わせの悪い薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナックなどがありますが、いずれもムコソルバンと併用できる薬剤です。

ムコソルバンと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い抗インフルエンザ薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い抗ヘルペス薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヘルペス薬として、バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)などがありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど

ムコソルバンは気管支拡張の貼り薬であるホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

ムコソルバンと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやカロナールなど

ムコソルバンは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、ブルフェン(イブプロフェン)、セレコックスなどがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、ムコソルバンとの併用は問題ありません。

ムコソルバンと低用量ピルとの飲み合わせ

ムコソルバンは低用量ピルとの飲み合わせは問題なく特に注意喚起されていません。
代表的な低用量ピルとしてトリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ、シンフェーズ、マーベロン、ファボワール、ルナベル、ヤーズなどありますが、いずれの薬剤もムコソルバンと併用することが可能です。

ムコソルバンと市販薬の飲み合わせ

ムコソルバンと市販薬の飲み合わせについて、ムコソルバンの成分を含む薬剤とは併用しないよう注意が必要です。それ以外の市販薬とは飲み合わせは問題ありません。
ムコソルバンと同じアンブロキソールの成分を含む市販薬として、エスタックイブファイン、コルゲンコーワIB透明カプセルα、パブロンエースAX、パブロンクオリティ、パブロンSゴールドWなどの風邪薬があります。
これらとムコソルバンは併用しないよう注意が必要ですが、前提として、ムコソルバンを使用している状況で市販の風邪薬や咳止め、去痰薬を使用するのは避け、ムコソルバンの処方医に総合的に症状を見てもらい、処方された薬以外は服用しないほうが安全と言えます。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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