メジコンの飲み合わせについて|ロキソニンやイブ、タリオンやムコダインとの飲み合わせは

メジコンの飲み合わせについて、飲み合わせの悪い薬や併用に注意が必要な薬、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。

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メジコンの特徴|飲み合わせの悪い薬の有無

メジコンはデキストロメトルファンの成分を含み、風邪や気管支炎、肺炎などに伴う咳の症状に対して効果がある薬です((メジコン錠15mg/メジコン散10% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340018_2223001B1210_1_05.pdf))。
メジコンの特徴として、咳止めの中では比較的安全性も高く使いやすい点があり、鎮咳薬の中で最も使われれている薬の一つです。
メジコンには錠剤のメジコン錠15mg、粉薬のメジコン散10%、シロップ剤の種類があります。シロップ剤に関してはでキストロメトルファンの成分の他に、クレゾールスルホン酸カリウムの成分を含みます。
メジコンの飲み合わせに関して、MAO阻害剤の成分を含む薬剤とは併用禁忌(併用できない)とされており、飲み合わせが悪い組み合わせとなります。その他にも数種類の成分と併用注意(併用に注意を要する)とされており、注意が必要となります((メジコン錠15mg/メジコン散10% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340018_2223001B1210_1_05.pdf))。

メジコンと飲み合わせが悪い薬(併用禁忌)

メジコンはMAO(モノアミン酸化酵素)阻害剤との併用は禁忌とされており、飲み合わせが悪い組み合わせとなります。併用禁忌の理由として、メジコンの成分は中枢のセロトニン濃度を上げる作用があり、またMAO阻害剤もセロトニンの代謝を阻害し、セロトニンの濃度を上昇させる作用があるため、併用によりセロトニン濃度の過度な上昇の危険性があるためです。
中枢のセロトニン濃度が上昇すると、痙攣、ミオクローヌス、反射亢進、発汗、異常高熱、昏睡等を症状とするセロトニン症候群が引き起こされる可能性があり、実際に現れるとの報告があります。
具体的なMAO阻害剤に該当する薬剤として、パーキンソン病の治療で使われるセレギリンの成分を含むエフピーOD錠、セレギリン塩酸塩錠が挙げられます。これらの薬を使用している場合は、メジコンは使用できません。
なお、低血圧などで使用されるリズミック(成分名:アメジニウム)もMAO阻害作用をもつものの、中枢への移行が多くないため、併用禁忌には設定されていません。

メジコンと飲み合わせに注意が必要な薬(併用注意)

メジコンには禁忌ではないものの、併用に注意を要する薬剤も数種類あり、注意喚起されています。
メジコンの併用注意の薬剤は以下の通りです((メジコン錠15mg/メジコン散10% 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340018_2223001B1210_1_05.pdf))。

成分名等 代表的な薬剤等
薬物代謝酵素(CYP2D6)を阻害する薬剤
(キニジン、アミオダロン、テルビナフィン等)
キニジン硫酸塩錠、アンカロン、ラミシール錠
セロトニン作用薬
(選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)等)
ジェイゾロフト、デプロメール、パキシル、レクサプロ

これらのうち特にセロトニン作用薬については日常的に服用している人も多く、注意が必要な組み合わせとなりますが、実際には併用されるケースも多くあり、医師の判断に基づいた併用であればあまり問題はありません。併用注意の理由として、セロトニン作用の増強によるセロトニン症候群のリスクが挙げられますが、メジコンは短期での処方がほとんとであるため、大きな問題を引き起こすケースはあまりないと言えます。ただし、自己判断での併用は避けるようにしましょう。

メジコンと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやカロナールなど

メジコンは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、セレコックス(セレコキシブ)などがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、メジコンとの併用は問題ありません。

メジコンと処方薬の風邪薬との飲み合わせ|PLやカフコデなど

メジコンと処方薬の風邪薬との飲み合わせは一部で注意必要となります。
PL配合顆粒やピーエイ配合錠の風邪薬は鎮咳成分が含まれていないため、メジコンとの併用も問題ありません。
注意が必要なものとして、カフコデN配合錠については咳止めの成分であるジヒドロコデインリン酸塩が含まれているため、メジコンとは併用しないのが一般的です。医師からの特別な指示がある場合を除き、自己判断で併用するのは避けましょう。

メジコンと市販薬の飲み合わせ|イブやパブロンは

メジコンと市販薬の飲み合わせについては、メジコンの成分であるデキストロメトルファンや他の鎮咳成分が重複しないように注意が必要です。
メジコンの成分であるデキストロメトルファンは市販でも販売されている成分であり、市販の多くの咳止め薬や風邪薬に含まれています。一部のバファリンシリーズ、コンタックシリーズ、ルルシリーズ、ストナシリーズ、パブロンシリーズ、ベンザブロックシリーズなどにも含まれています。
デキストロメトルファン以外の鎮咳成分も数種類のものが市販薬として販売されており、こららの成分とも重複しないよう注意が必要です。
基本的にメジコンを使用している場合は市販の風邪薬、鎮咳薬は使用しないのが安全と言えるでしょう。
その他、解熱鎮痛剤の市販薬との飲み合わせは問題ありませんが、解熱鎮痛剤と思ったものの中にも実は風邪薬であり、咳止めの成分が含まれているという場合もあります。イブなどのシリーズではイブ、イブクイックなどは解熱鎮痛薬でメジコンの成分とも飲み合わせは問題ありませんが、イブシリーズのなかでもエスタックイブなどはジヒドロコデインリン酸塩の鎮咳成分を含む風邪薬であるため、メジコンとは作用が重複するため、併用はしないよう注意が必要です。

メジコンと痰切りの飲み合わせ|ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)など

メジコンは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、タリオン、アレロック、アレジオンなど

メジコンは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレスなど

メジコンは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと抗生物質との飲み合わせ|メイアクト、フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど

メジコンは抗生物質や抗菌剤との併用に関して、飲み合わせの悪い薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、メイアクト(セフジトレン)、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナック、グレースビットなどがありますが、いずれもメジコンと併用できる薬剤です。

メジコンと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど

メジコンは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。

メジコンと漢方の飲み合わせ

メジコンは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと他の咳止めの飲み合わせ|アスベリン、フスコデなど

メジコンは鎮咳薬に分類される薬剤であり、他の鎮咳薬と併用されるケースはあまりありません。
メジコン以外の処方薬の鎮咳薬として、アスベリン、フスコデ、アストミン、フスタゾール、メジコンと同じ成分を含むシーサール、アストマリ、デキストロメトルファンなどがありますが、いずれも併用することはあまりありません。一方を1日3回などの定期で飲み、その他を症状に応じて頓服で使用するなどのケースは稀にありますが、このような使い方も医師の指示があったときのみにしましょう。
また、市販の咳止め薬とは併用しないようにしましょう。
 

メジコンと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ

メジコンは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど

メジコンは飲み合わせの悪い抗インフルエンザ薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど

メジコンは飲み合わせの悪い抗ヘルペス薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることがある抗ヘルペス薬として、バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)などがありますが、いずれの薬剤もメジコンと併用することが可能です。

メジコンと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど

メジコンは気管支拡張の貼り薬であるホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。
 
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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