レスプレンの効果・副作用・飲み合わせ|授乳・妊娠中の使用やアスベリンと違いなども

レスプレンについて、特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、薬価、ジェネリック、授乳・妊娠への影響、アスベリンとの違いなどについて添付文書等から解説していきます。

レスプレンの特徴

レスプレンはエプラジノンを成分とする咳止め、痰切りの効果がある薬です1)

1974年から販売されている古い薬であり、現在はエプラジノンの成分を5mg、20mg、30mg含むレスプレン錠5mg、レスプレン錠20mg、レスプレン錠30mgの規格が販売されています。

3歳から用量が設定されており小児でも使用出来る薬です。また、飲み合わせが問題になるような薬もなく、比較的副作用も少ない使い易い薬です。

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの効果

レスプレンは風邪などの上気道炎、気管支炎、喘息などにおける咳や痰に対して効果があります。

レスプレンの効能効果の詳細は以下のとおりです。

下記の呼吸器疾患時の鎮咳及び去痰
肺結核、肺炎、気管支拡張症、気管支喘息、急・慢性気管支炎、上気道炎、感冒

レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの作用機序

レスプレンには鎮咳作用(咳を鎮める作用)と去痰作用(痰の切れをよくする、痰を出しやすくする作用)があります。

鎮咳作用は咳中枢に直接作用することにより、咳を鎮めます。去痰作用は粘液を溶かす作用や、粘り気を下げることにより、痰を出しやすくします1)

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの効果時間

レスプレンの効果が出るまでの時間は30分以内に現れることが多いとされており2)、速い効き目が期待できる薬です。また、使用後2〜3日目で咳が減少もしくは治まる例が多いことが確認されています2)

効果の持続時間は、24時間以上持続していた例や、2〜6時間程度持続した例が多いとされており2)、個人差が大きいと考えられるものの、レスプレンの用法である1日3回の使用によりほぼ1日中効果があることが想定されます。

2) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg インタビューフォーム

レスプレンの効果は50.6〜79.4%の有効率

レスプレンの効果は実際の患者さんに対する調査で確認されており、かぜや気管支炎、肺炎などのいわゆる急性疾患には79.4%の有効率が確認されています。また、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核などの慢性呼吸器疾患に対しては50.6%の湯効率が確認されています1)

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの使い方

レスプレンは30mg錠もしくは20mgを1回に1錠、1日3回使用するのが一般的な使い方となり、症状に応じて用量が調節されます。

レスプレンの用法用量の詳細は以下のとおりです。

通常、成人1日量エプラジノン塩酸塩として60~90mgを3回に分けて経口投与する。

30mg錠の場合通常成人1回1錠(エプラジノン塩酸塩として30mg)を1日3回経口投与する。年齢・症状により適宜増減する。

幼・小児においてはエプラジノン塩酸塩として下記量を1日量として3回に分けて経口投与する。

3歳以上6歳未満  20~30mg

6歳以上10歳未満  30~45mg

レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

上記の通り、レスプレンは子供における使い方も明確にされており、レスプレン錠5mgを使用するケースもあります。

年齢ごとのレスプレンの使用量は以下のようにまとめられてます1)

成人1日量
(分3)
幼小児1日量(分3):
3〜6歳未満
幼小児1日量(分3):
6〜10歳未満
5mg錠 12~18錠 4~6錠 6~9錠
20mg錠 3~4錠
30mg錠 3錠

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの副作用

レスプレンの主な副作用は、食欲不振・悪心(1.32%)、嘔気・嘔吐(0.36%)、胃部不快感(0.26%)、下痢(軟便を含む)(0.26%)とされています1)

上記の通り、レスプレンは最も頻度が高い副作用でも1%程度であり、レスプレンの使用で副作用を経験するケースは少ないと言えるでしょう。

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの飲み合わせ

レスプレンは飲み合わせの悪い薬は基本的にありません1)

風邪などの鎮咳去痰目的で使用されることが多いため、フロモックス、メイアクト、サワシリンなどとの抗生物質、解熱剤・痛み止めのロキソニン、カロナール、炎症を和らげるトランサミン、鼻水・鼻づまりを抑える抗ヒスタミン薬のアレロック、ザイザル、アレグラなどの薬と一緒に処方されるケースもありますが、これらの薬との飲み合わせも問題ありません。また、去痰薬のムコダイン、ムコソルバンとも併用されることがあり、作用が重複いている面もありますが、レスプレンとムコダイン、ムコソルバンの去痰作用は一部異なる作用機序となるため、併用により相乗効果も想定されます。

このようにレスプレンは基本的にどのような薬との飲み合わせも問題ないと言えるでしょう。

ただし、鎮咳薬であるリン酸コデイン、メジコン、フスコデ、アスベリン、アストミンなどは、同じ作用で咳を鎮める薬であるため、基本的には併用しません。医師からの特別な指示があるような場合を除き、自己判断で併用することは避けましょう。

1) レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

レスプレンの授乳・妊娠への影響

レスプレンの授乳中・妊娠中の場合は、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、医師の判断によっては使用されるケースがあります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

レスプレン錠5mg/レスプレン錠20mg/レスプレン錠30mg 添付文書

なお、上記のような注意喚起がされている理由は、授乳や妊娠への危険性が確認されているわけではないく、安全と言えるデータが確認されていないためです。したがって、実際には授乳や妊娠中でも使用されるケースもあります。

専門家による見解の一例として、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、授乳中に関しては、レスプレンは小児でも適応があるため、授乳婦に使用可能、妊娠中に関しては、動物及びヒトでの催奇形性を示唆するデータなし、母体への虫癭規制を考慮する3)、という見解です。

実際に授乳中や妊娠中にレスプレンを使用するかについては、処方医の先生の判断となります。レスプレンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

3) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)

レスプレンの薬価・ジェネリック

レスプレンの薬価は、レスプレン錠5mg及びレスプレン錠20mgが1錠あたり6.2円、レスプレン錠30mgが1錠あたり6.9円となっています。

なお、レスプレンにはジェネリック医薬品はありません。1錠あたりの薬価がかなり安い薬剤であり、もともとかなり経済的な薬と言えます。今後もジェネリック医薬品が発売される可能性はあまり高くないでしょう。

レスプレンの市販での購入

レスプレンの成分であるエプラジノンを含む市販薬では販売されておらず、基本的に市販では購入できない薬となります。

レスプレンとアスベリンの違いは

レスプレンと比較的作用が近い薬としてアスベリンがあります。

アスベリンは鎮咳薬の中でも痰を出しやすくする作用もあり 4)、咳と痰、両方に作用が期待できる薬です。レスプレンとアスベリンは共に小児も使いやすい薬であるなど共通点も多くあります。

ただし、レスプレンは鎮咳・気道粘液溶解剤に分類されるのに対し、アスベリンは鎮咳薬に分類されるのが一般的であり、この点は両者の違いと言えます。痰にも高い効果を期待する場合はレスプレンの方が向いていると言えるかもしれません。

また、レスプレンは錠剤のみが販売されているのに対し、アスベリンは錠剤のほか、散剤、ドライシロップ剤、シロップ剤など様々な剤型があるのも違いの一つです。

4) アスベリン 添付文書

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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