C-チステンの効果や副作用|ムコダインとの違いや市販での購入についても

C-チステンの特徴、効果、使い方、副作用、飲み合わせ、授乳中・妊娠中の使用、市販での購入について添付文書等から解説していきます。

C-チステンの特徴

C-チステンはL-カルボシステインを成分とする去痰薬であり、風邪などの上気道炎や気管支炎の去痰の他、副鼻腔炎の排膿にも効果がある薬です1)また、C-チステンシロップでは滲出性中耳炎に対しても使用されるケースがあります。

C-チステンの作用の特徴は、痰中の糖タンパクの含量比を正常化による痰の粘度を低下、繊毛の正常化による痰の輸送の円滑化、粘膜分泌細胞の過形成抑制による痰の減少などとされています2)

C-チステンには、通常の錠剤であるC-チステン錠250mg、C-チステン錠500mg、粉薬であるC-チステン細粒50%、子供用のシロップであるC-チステンシロップ5%の4種類があります。

今回は主にC-チステン錠について確認していきます。

1) C-チステン錠 添付文書
2) C-チステン錠 インタビューフォーム

C-チステンはムコダインのジェネリック医薬品

C-チステンはジェネリック医薬品に分類される薬であり、同じカルボシステインの成分を含むムコダインが先発医薬品に該当します。

C-チステンはムコダインよりも薬価が低く設定されているため、ムコダインよりも経済的と言えます。

なお、C-チステンの中でもC-チステン細粒50%に関しては、細粒剤のムコダインは販売されておらず、カルボシステインの50%細粒剤はジェネリック医薬品のC-チステンのみの販売となります。ムコダインでは粉薬として代わりにドライシロップ剤が販売されています。

C-チステンの効果

C-チステン錠の効果は風邪などの上気道炎や気管支炎の去痰の他、副鼻腔炎における膿の排出にも使用されます。咳がでるときに痰が原因と考えられる場合にも使用される薬です。

C-チステン錠の効能効果の詳細は以下の通りです。

下記疾患の去痰
上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核

慢性副鼻腔炎の排膿

C-チステン錠 添付文書

C-チステンの作用機序

C-チステンの作用機序は痰中の糖タンパクの含量比を正常化による痰の粘度を低下、繊毛の正常化による痰の輸送の円滑化、粘膜分泌細胞の過形成抑制による痰の減少などとされています2)

痰の粘度に関連する成分にムチンがあり、C-チステンは酸性糖タンパクであるスルホムチンの増加とシアロムチンの減少を抑制し、中性糖タンパクであるフコムチンを減少させることによって痰の粘り気がすくなることが期待できます。また、繊毛の活動を正常にすることにより痰を外に出しやすくしたり、気管支粘膜の粘液分泌細胞が過度に作られることを抑え、痰が増えるのを抑えます。

また、咳に対しても特に痰の絡みが原因と考えられる場合にはC-チステンの去痰作用によって結果的に咳の改善が期待できるケースがあります。

2) C-チステン錠 インタビューフォーム

C-チステンの実際の効果

C-チステンの実際の患者さんに対する効果は、同じカルボシステインの成分を含む先発医薬品のムコダインの臨床試験結果が参考となります。

ムコダインの臨床試験においては、風邪などの上気道炎に対しては62.4%で有効、やや有効まで含めると92.5%、急性気管支炎には同様にそれぞれ71.9%、94.5%、慢性副鼻腔炎に対しては同様にそれぞれ46.9%、93.0%であったとされています3)

疾患名 有効以上 やや有効以上
上気道炎 62.4%
( 58/ 93)
92.5%
( 86/ 93)
急性気管支炎 71.9%
(105/146)
94.5%
(138/146)
気管支喘息 51.6%
( 47/ 91)
86.8%
( 79/ 91)
慢性気管支炎 40.1%
( 83/207)
75.8%
(157/207)
気管支拡張症 51.9%
( 40/ 77)
77.9%
( 60/ 77)
肺結核 29.5%
( 23/ 78)
69.2%
( 54/ 78)
慢性副鼻腔炎 46.9%
(134/286)
93.0%
(266/286)

3) ムコダイン錠250mg/ムコダイン錠500mg 添付文書

C-チステンの使い方

C-チステン錠の使い方は、1回500mg(C-チステン錠250mg2錠、C-チステン錠500mg1錠)を1日3回使用するのが一般的です。

C-チステン錠の用法用量の詳細は以下の通りです。

L-カルボシステインとして通常成人1回500mg(C-チステン錠250mg2錠、C-チステン錠500mg1錠、C-チステン細粒50%1g)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

C-チステン錠 添付文書

C-チステンの副作用

C-チステンは副作用の心配はあまりない薬です。

C-チステン錠の副作用の頻度として参考になるのが、カルボシステインを含む先発医薬品のムコダインのデータです。ムコダインは総症例11,042例中、100例(0.91%)に副作用が認められ、主な副作用は食欲不振27例(0.24%)、下痢19例(0.17%)、腹痛15例(0.14%)、発疹11例(0.10%)であった、とされています3)

いずれの副作用も1%にも満たない頻度であり、C-チステンを使用して副作用を経験することはあまりないと言えるでしょう。

3) ムコダイン錠250mg/ムコダイン錠500mg 添付文書

C-チステンの飲み合わせ

C-チステンは製薬会社からは飲み合わせに関する注意喚起はされておらず1)、基本的にはどの薬とも併用が可能です。

C-チステンとよく見られる組み合わせとして、咳止めのフスコデ、メジコン、炎症を抑えるトランサミン(トラネキサム酸)、解熱鎮痛薬のロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナールなどがあります。これらの薬はいずれも飲み合わせは問題ありません。また、同じ去痰薬としてアンブロキソールを含むムコソルバン、ムコサール、プルスマリンなどもよく併用される薬です。これらは同じ去痰薬ですが、作用機序が異なるため、併用されるケースも多くあります。

1) C-チステン錠 添付文書

C-チステンの授乳中の使用

C-チステンは授乳中の使用に関しては特別な注意喚起はされていません1)。基本的には授乳中でも使用可能な薬の一つとなります。

専門家による見解においても、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引きでは、小児にも適応があり、授乳婦にも使用可能という内容です4)。また、大分県「母乳と薬剤」研究会が作成している母乳とくすりハンドブックでも、同様の内容であり、「限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる / 授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない」という見解です5)

小児にも適応があり、授乳婦に使用可能と考えられる。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

授乳婦服用による有害事象の報告が見当たらない。小児に適応を持ち、移行したとしても問題にならないと思われる。

母乳とくすりハンドブック

実際に授乳中にC-チステンを使用するかは、処方医の先生の判断となります。C-チステンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

1) C-チステン錠 添付文書
4) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
5) 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック(2010)

C-チステンの妊娠中の使用

C-チステンは妊娠中の使用に関して、治療の有益性が危険性を上回る場合のみ使用と注意喚起さており、実際に使用するかは医師の判断となります。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕

C-チステン錠 添付文書

C-チステンの成分であるカルボシステンは動物実験にて胎盤を通過することが確認されていますが、使用後1時間後において母体血液の0.1%の濃度が胎児及び羊水に認められた6)、とされており、母乳中に移行する比率は高くないと考えられます。また、生殖発生毒性試験においては特別な異常は認められておらず6)、実際には妊娠中の使用でも影響は限定的と考えられます。

専門家の意見と一つとして、愛知県薬剤師会が作成している「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)では妊娠中の使用に関して問題ないという見解です4)

ヒトでの催奇形性、胎児毒性を示唆するデータなし。妊婦に使用可能と考えられる。

「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)

実際に妊娠中にC-チステンを使用するかは、授乳中と同様に処方医の先生の判断が必要です。C-チステンに限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

4) 愛知県薬剤師会 「妊娠・授乳と薬」対応基本手引き(改訂 2 版)(2012)
6) ムコダイン錠 インタビューフォーム

C-チステンの薬価

C-チステン錠の薬価は、2016年4月の改定時点(2016年4月〜2018年3月まで)でC-チステン錠250mgが1錠あたり5.6円、C-チステン錠500mgが6.8円となっています。

薬局でかかる費用の例として、C-チステン錠500mgのみを7日分もらう際の費用は、調剤技術料が調剤基本料41点(410円;薬局によって異なります)と調剤料5点×7日とで76点程度(760円程度)、薬学管理料が50点(500円)と仮定すると

((6.8(円)× 3(回)) × 7(日))(薬剤料)+ 1260円(調剤技術料+薬学管理料)= 1400(円)
1400(円)× 0.3(3割負担の場合) ≒ 420(円)

となります。

C-チステン錠の先発医薬品であるムコダイン錠の薬価はムコダイン錠250mgが8.3円、ムコダイン錠500mgが14.7円であり、C-チステン錠の方が経済的と言えます。同じ条件でムコダイン錠500mgを使用したとすると

((14.7(円)× 3(回)) × 7(日))(薬剤料)+ 1260円(調剤技術料+薬学管理料)= 1540(円)
1540(円)× 0.3(3割負担) ≒ 460(円)

となり、C-チステン錠の方が費用が安くなります。

C-チステンの市販での購入

C-チステン錠の成分であるカルボシステインは市販でも購入できる成分ため、C-チステンを市販でも使用したい場合はカルボシステインを含む市販薬でもある程度は代用できます。

去痰薬としてのみカルボシステインの成分を使用したい場合はストナ去たんカプセルが選択肢の一つとなります。ストナ去たんカプセルはカルボシステインのほか、作用が異なるもう一つの去痰成分ブロムヘキシンを含んでおり、去痰に特化した市販薬と言えます。

風邪の全般的な症状がある場合にはパブロンSゴールドW錠などが選択肢となります。パブロンSゴールドW錠にはカルボシステインのほか、同じく去痰成分であるアンブロキソール、咳止め成分のジヒドロコデインリン酸塩、解熱鎮痛成分のアセトアミノフェン、鼻水などを止める抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩などが含まれとり、風邪の症状全般に効果が期待出来る薬です。

C-チステンの成分を市販で購入したい場合は、自分の症状と照らし合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。

薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。

今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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