オステラックの特徴、効果、使い方、副作用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。
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オステラックの特徴
オステラックはエトドラクを成分とする痛み止めの薬です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される薬であり、主に腰痛、肩こり(頸腕症候群)、五十肩(肩関節周囲炎)、関節リウマチなどに効果が認められています((オステラック錠100/ オステラック錠200 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/470007_1149032F1035_2_05.pdf))。
オステラックはNSAIDsの中でもシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)を選択的に阻害する作用があるとされており、他のNSAIDsと比較し、消化器系の副作用が少ないという特徴があります。また、作用が比較的持続性であり、1日2回の使用で1日効果が期待できます。一方で頭痛や生理痛などに対しては即効性の面でロキソニンなどの方が向いていると言えます。
オステラックには成分を200mg含むオステラック錠200と、100mg含むオステラック錠100の2種類があります。通常は200mgの錠剤が使用されるケースが多い薬です。
オステラックとロキソニンとの違いや併用は
オステラックとロキソニンの違いとして作用時間が挙げられます。
即効性に関してはロキソニンの方が期待でき、頭痛や生理痛、解熱剤としてはロキソニンの方が向いていると言えます。一方持続性ではオステラックの方が長時間の効果が期待でき、慢性的な痛みに対してはオステラックの方がより少ない服用回数で効果の持続が期待できます。
その他、オステラックは胃荒れなどの副作用が出にくいとされており、胃が弱いケースでも向いている薬の一つです。
1錠あたりの薬価は2018年4月改定時点でオステラック200は23.7円、ロキソニンは14.5円であるため、ややオステラックの方が高価と言えます。
なお、オステラックとロキソニンは作用点がほぼ同じため、基本的に併用しません。医師から特別な指示があるような場合を除き、自己判断で併用するようなことは避けるようにしましょう。
オステラックとハイペンの違い
オステラックとハイペンは同じ成分を含む薬であり、同じ効果が期待できます。製造メーカーの違いであり、同じ薬と言えます。
オステラックは製造販売があすか製薬、販売が武田工業薬品、ハイペンは日本新薬が製造販売を行っています。
その他の違いとして薬価が挙げられますが、オステラック錠200は1錠23.7円に対しハイペン200mgは23.1円、オステラック錠100は1錠17.2円に対し、ハイペン100mgは16.7円とほとんど差はありません。保険調剤はでは10円単位の金額となるため、実際には全く同じ料金となることがほとんどです。
オステラックの効果
オステラックは主に腰痛、肩こり(頸腕症候群)、五十肩(肩関節周囲炎)、関節リウマチなどに効果が認められている薬です。
オステラックの効能効果の詳細は以下の通りです。
下記の疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸腕症候群,腱鞘炎
手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛オステラック錠100/ オステラック錠200 添付文書
オステラックの頭痛や生理痛、歯痛、解熱への使用は
オステラックは前述の通り、頭痛、生理痛、歯痛、解熱などのへの適応は厳密にはありません。
実際はその作用機序から頭痛、生理痛、歯痛、解熱にも作用があると想定されますが、オステラックの特性はこれらの症状には向いているとは言えず、医師の指示があるようなケースを除き、自己判断で使用するのは避けるようにしましょう。
オステラックの使い方
オステラックは1回に200mg錠を1錠、朝と夕食後に使用するのが一般的な使い方です。
オステラックの用法用量の詳細は以下の通りです。
通常,成人にはエトドラクとして1日量400mgを朝・夕食後の2回に分けて経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.オステラック錠100/ オステラック錠200 添付文書
オステラックの副作用
オステラックの主な副作用は腹痛や吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢などとなります。
オステラックの副作用の頻度について公表されているものは、腹痛(1.58%)、悪
心・嘔吐(0.48%)、食欲不振(0.25%)、下痢(0.24%)、口内炎(0.17%)、消化不良(0.17%)、胃炎(0.16%)等の消化器症状、発疹(0.45%)、瘙痒感(0.16%)等の皮膚症状、AST(GOT)、ALT(GPT)、ALPの上昇等の肝機能異常(0.32%)とされています((オステラック錠100/ オステラック錠200 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/470007_1149032F1035_2_05.pdf))。
NSAIDsで比較的多いとされている胃炎などは比較的頻度が低く、胃が弱い人でも使いやすい特徴がある薬と言えます。
オステラックの薬価、ジェネリック
オステラックの2018年4月改定時点の薬価はオステラック錠200で1錠あたり23.7円、オステラック錠100で1錠あたり17.2円となっています。
なお、オステラックにはジェネリック医薬品が販売されており、パイペラック錠、エトドラク錠などの名称で販売されています。200mg錠では10.2〜14.5円、100mg錠では7.3〜9.4円とされており、いずれもジェネリックの方が安価な薬価となっています。
オステラックの市販での購入
オステラックの成分は市販薬としては販売されていない成分であり、基本的に市販で買うことはできません。
比較的近い成分として、ロキソニンなどのロキソプロフェンの成分、イブなどのイブプロフェンの成分があり、オステラックの代替品の候補と言えます。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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