メイアクトMSの飲み合わせについて、併用が禁忌の薬・注意の薬の有無、それぞれの領域の薬ごとに確認していきます。
Contents
- 1 メイアクトMSの特徴|子供でも使用される抗生剤
- 2 メイアクトMSと併用が禁忌の薬、注意の薬の有無
- 3 メイアクトMSと漢方の飲み合わせ
- 4 メイアクトMSと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
- 5 メイアクトMSと他の痰切りの飲み合わせ|ムコソルバン、ビソルボンなど
- 6 メイアクトMSと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
- 7 メイアクトMSと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
- 8 メイアクトMSと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオン、ザイザルなど
- 9 メイアクトMSと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
- 10 メイアクトMSと他の抗生物質との飲み合わせ|フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
- 11 メイアクトMSと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
- 12 メイアクトMSと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど
- 13 メイアクトMSと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど
- 14 メイアクトMSと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやカロナール、ブルフェンなど
- 15 メイアクトMSと市販薬の飲み合わせ|イブやバファリンは
メイアクトMSの特徴|子供でも使用される抗生剤
メイアクトMSを成分とする抗生物質であり、副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎、膀胱炎、風邪が悪化した際の咽頭・喉頭炎などに使用される薬剤です((メイアクトMS錠100mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/780009_6132015F1037_1_08.pdf))。
メイアクトの特徴として幅広い菌種に効果があり、高い安全性から子供でよく使用される抗生物質です。
メイアクトには錠剤のメイアクトMS錠100mg、主に子供で使用されるメイアクトMS小児用細粒10%の種類があります。
メイアクトMSと併用が禁忌の薬、注意の薬の有無
メイアクトMSは飲み合わせに関して注意喚起されている薬はなく、併用が禁忌の薬や併用に注意が必要な薬はありません((メイアクトMS錠100mg 添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/780009_6132015F1037_1_08.pdf))。
大人での使用、子供での使用、いずれも共通して基本的にどの薬とも併用が可能と言える薬です。
メイアクトMSと漢方の飲み合わせ
メイアクトMSは飲み合わせの悪い漢方はなく、基本的にはどの漢方薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い漢方では風邪全般に使用される葛根湯や鼻水などに使用される小青竜湯、咳などに使用される麦門冬湯などありますが、いずれの漢方もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと咳止めの飲み合わせ|アスベリン、メジコン、フスコデなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い咳止め薬はなく、基本的にはどの咳止めとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い咳止めでは、アスベリン、メジコン(デキスロトメトルファン)、フスコデ、アストミン、フスタゾールなどがありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと他の痰切りの飲み合わせ|ムコソルバン、ビソルボンなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い痰切り薬はなく、基本的にはどの痰切りとも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い痰切りでは、ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン・ムコサール・ムコソレート(アンブロキソール)、ビソルボン(ブロムヘキシン)などがありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと抗炎症薬の飲み合わせ|トランサミンなど
メイアクトMSは抗炎症薬であるトランサミン(トラネキサム酸)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。
メイアクトMSと胃薬・胃腸薬の飲み合わせ
メイアクトMSは飲み合わせの悪い胃薬・胃腸薬はなく、基本的にはどの胃薬・胃腸薬とも飲み合わせることができます。
一緒に使用されることが多いものとして、処方薬ではムコスタ(成分名:レバミピド)、セルベックス(成分名:テプレノン)の他、ネキシウムやオメプラール(成分名:オメプラゾール)、タケプロン(成分名:ランソプラゾール)、パリエット(成分名:ラベプラゾール)、タケキャブ、ガスター(成分名:ファモチジン)などがありますが、これらのいずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと鼻水・アレルギー薬との飲み合わせ|アレグラ、アレロック、アレジオン、ザイザルなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬として、アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)、アレジオン(エピナスチン)、エバステル(エバスチン)、タリオン(ベポタスチン)、ザイザル、アレロック(オロパタジン)、ジルテック(セチリジン)、デザレックス、ビラノア、ルパフィン、ゼスラン・ニポラジン(メキタジン)ポララミン(クロルフェニラミン)、ザジテン(ケトチフェン)、セレスタミンなどがありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと抗ロイコトリエン薬との飲み合わせ|オノン、キプレス、シングレアなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い抗ロイコトリエン薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い抗ロイコトリエン薬として、オノン(プランルカスト)、キプレス・シングレア(モンテルカスト)がありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと他の抗生物質との飲み合わせ|フロモックス、クラリス、ジスロマック、クラビット、ワイドシリンなど
メイアクトMSは抗生物質の一つであり、他の抗生物質・抗菌剤と併用するケースはほとんどありません。
具体的なその他の抗生物質・抗菌剤として、サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン、フロモックス(セフカペン)、セフゾン(セフジニル)、クラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、クラビット(レボフロキサシン)、オゼックス(トスフロキサシン)、ジェニナックなどがありますが、いずれも併用することはほぼないと言える薬です。自己判断で併用するようなことは絶対に避けましょう。
また、抗生物質のセフジトンについてはメイアクトのジェネリック医薬品であり、メイアクトと全く同じ成分の薬となります。絶対に併用することは避けるようにしましょう。
メイアクトMSと抗インフルエンザ薬との飲み合わせ|タミフル、イナビル、リレンザなど
メイアクトMSは抗生物質であり細菌を対象とする薬です。一方インフルエンザ薬はインフルエンザのウイルスを対象とする薬であり、併用するケースはあまりありません。ただし、医師の判断で併用する場合もまれになり、抗インフルエンザ薬との飲み合わせ自体は問題ありません。
近年使用される抗インフルエンザ薬として、タミフル、リレンザ、イナビルがありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと抗ヘルペス薬の飲み合わせ|バルトレックス、ファムビルなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い抗ヘルペス薬はなく、一緒に使用することができます。
近年使用されることが多い抗ヘルペス薬として、バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)などがありますが、いずれの薬剤もメイアクトMSと併用することが可能です。
メイアクトMSと気管支拡張貼り薬との飲み合わせ|ホクナリンテープなど
メイアクトMSは気管支拡張の貼り薬であるホクナリンテープ(ツロブテロールテープ)とも飲み合わせは悪くなく、併用される薬の一つです。
メイアクトMSと解熱鎮痛剤との飲み合わせ|ロキソニンやカロナール、ブルフェンなど
メイアクトMSは飲み合わせの悪い解熱鎮痛薬はなく、基本的にはどの薬とも一緒に使用することができます。
一緒に使用されることが多い解熱薬として、ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、ボルタレン(ジクロフェナク)、ブルフェン(イブプロフェン)、セレコックスなどがありますが、いずれの薬剤もよく併用され、メイアクトMSとの併用は問題ありません。
メイアクトMSと市販薬の飲み合わせ|イブやバファリンは
メイアクトMSと市販薬の飲み合わせについても、飲み合わせに特別に注意が必要なものはありません。
メイアクトMSの成分は市販では販売されていないものであり、作用が重複する心配もなく、飲み合わせ注意が必要なものも特にありません。
市販の風邪薬(ルル、パブロン、ベンザブロックなど)や解熱鎮痛剤(イブ、バファリン、ロキソニンS、タイレノールなど)も基本的に飲み合わせは心配ありません。
ただし、メイアクトMS自体は医師の処方が必要な薬であり、医師の診察を受ける際に、合わせて他の症状を診てもらった上で処方薬を出してもらうのが最も安全と考えられます。市販薬を使う際には極力短期間に止め、長期に使用するような場合は主治医の先生にも相談するようにしましょう。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
コメント