市販のアレグラが効かない理由や対処法、代わりの市販薬を紹介

鼻水、鼻づまり、花粉症

花粉症シーズンで大活躍をする市販薬の一つがアレグラFXですが、今回はこのアレグラFXが効かない、効果が感じられないといったときにどのような対処法があるがあるか、代わりのおすすめの市販薬はどれか、といった点を解説していきたいと思います。

<目次>
アレグラが効かない理由は
対処法のひとつは正しく使うこと
次の対処法はアレグラの代わりのおすすめ市販薬
日常生活でも対策を

アレグラが効かない理由は

アレグラの効果が感じられない、アレグラが効かない理由について考えられる点は以下のとおりです。

アレグラを1日2回使用できているか

まず、アレグラを正しく使用できていない可能性があります。
アレグラFXの用法用量を確認しましょう。

成人(15才以上),1回1錠,1日2回朝夕に服用してください。
[年齢:1回量:服用回数]
成人(15才以上):1錠:1日2回朝夕
15才未満:服用しないこと

アレグラFX 添付文書

1日2回、朝と夕方に使用する必要があります。これが1日1回だけになってしまうと、効果が持続しないため、効果を感じなくなる原因の一つとなります。
まず、正しく使用できているか確認しましょう。

花粉症の症状が重くなってから使っていないか

アレグラFXが効かないと感じるのは薬を飲み始める時期にも原因があるかもしれません。
アレグラの成分であるフェキソフェナジンは、花粉症などに使われる抗アレルギー薬の中では、決して効果が強い方ではありません。
アレグラFXの公式のサイトでも花粉症などの症状を感じたら、早めの対処が効果的という解説をしており、花粉症の症状がひどくなってからだと十分な効果を感じない可能性があります。

対処法のひとつは正しく使うこと

それでは、アレグラFXが効かない、効果を感じないといったときの具体的な対処法についてです。

アレグラは1日2回朝夕

前述の通り、アレグラFXは1日2回、朝と夕方に使用する必要がある薬です。
薬は正しい使用方法で初めて効果が最大限に発揮されるものです。
もし、正しい使用法ができてなかった場合は、まずは正しくアレグラFXを1日2回使用しましょう。

1回で2錠飲む倍量の使用はNG

1回1錠で効果が見られないからといって、1回で2錠(2倍量)使用するのは止めましょう。
2錠飲んでも必ずしも1錠より高い効果が得られるわけではありません。人によっては2錠飲んでも1錠飲んだ時と効果が変わらないという可能性も考えられます。
また、2錠飲むことで副作用が出る可能性が上がります。
1回で2錠使用することは上記の通り、効果の面や安全性の面、さらには経済的な面からもデメリットばかりですので、絶対に止めましょう。
また、1日2回飲むのを忘れた場合も、同様に1回で2錠(2倍量)使用するのはNGです。
飲み忘れの時の対処法については製薬会社のQ&Aでも解説されてますので、併せて参考にしてください。

Q.一度に2錠をまとめて飲んでも良いですか?
A.一度に2錠をまとめて飲むことはやめてください。
飲み忘れた場合、通常の服用時間からそれほどたっていなければ、気付いた時にすぐに1錠服用してください。また、次の服用に近い時間に気付いた時には、飲み忘れの分は抜いてください。ただし、次の服用まで6~8時間間隔をあけられるようでしたら、服用してもかまいません。

久光製薬 http://www.allegra.jp/faq.html

次の対処法はアレグラの代わりのおすすめ市販薬

アレグラFXを正しく使えていても効かないという場合は、やはり他の市販薬に変えるのが次の対処法と言えます。
今回はケースごとにおすすめの市販薬を紹介していきたいと思います。

絶対に眠くなりたくない場合はアレギサール鼻炎

アレグラFXは抗ヒスタミン薬と言われるグループに分類される薬ですが、絶対に眠くなりたくない場合にアレグラの代わりになる抗ヒスタミン薬は、現時点では市販されていません。
ただし、アレグラFXとは別のグループではありますが、花粉症に効いて眠くなる成分が入っていない飲み薬として、アレギサール鼻炎があります。
アレギサール鼻炎は鼻炎や鼻づまりなどの原因となる物質を元から抑えることによって、花粉症などのアレルギー症状に効果を発揮します。
アレギサール鼻炎の注意点としては、効果を感じられるようになるまで、1〜2週間程度かかる可能性がある点、花粉が飛び始める1〜2週間前から使用するのが良いとされているため、重症化してしまった花粉症には効果が少ない点などがあります。
アレギサール鼻炎はアレグラFXと同様に、使用中も車の運転などが禁止されていないため、仕事で車の運転などが必須の方などは選択肢の一つとなる市販薬と言えるでしょう。

アレジオン、エバステルALもかなり眠くなりにくく、効果はアレグラFXよりも強い

アレグラFXの最大の特徴は眠くなりにくいという点ですが、アレジオン20やエバステルALといった市販薬も人によってはほとんど眠くならないと言われています(ただし、車の運転などはしてはいけないとされていますのでご注意ください)。
また、効果の強さという点では、アレグラFXよりもアレジオンやエバステルの方が強いと言われています。
従って、アレグラFXが効かないといった時にまず試してみたいのが、アレジオン20やエバステルALと言えるでしょう。
また、この2つの市販薬はアレグラの1日2回と違い、1日1回で効果が1日続くのも大きな特徴です。1日1回服用する分には眠気の副作用が出たとしても大きな問題とはなりませんので、非常に使いやすい薬と言えます。

強い効果を望む場合はストナリニZやストナリニSがすすめ

アレグラFXよりもとにかく効果が強いものを使いたいという場合は、ストナリニZやストナリニSがおすすめとなります。
ストナリニZはセチリジンという成分が含まれており、眠気は多少出るとされいるものの、アレグラの成分よりは効果が強いと言われています。
また、アレジオンやエバステルと同様に1日1回の使用で1日効果があるという点もおすすめできる点です。
ストナリニSはクロルフェニラミンマレイン酸塩、フェニレフリン塩酸塩、ダツラエキスという3種類の成分が含まれており、成分ごとに効く症状が異なるため、花粉症のくしゃみ、鼻水、鼻づまりにアレグラよりも強い効果が期待できる市販薬です。
人によっては強い眠気が心配されますが、薬が二重構造になっている工夫がされており、1日1回だけの使用でも効果が期待できるため、寝る前に飲むのがおすすめです。

目の症状にはザジテンAL点眼薬などの目薬も

目の症状が強い場合は、目薬がおすすめです。
アレグラFXをはじめとした飲み薬の花粉症薬は目の症状にも効果はあるとされていますが、やはり目に直接使用する目薬の方がより効果的と言えます。
おすすめしたい目薬としてザジテンAL点眼薬が挙げられます。
ザジテンAL点眼薬の成分である、ケトチフェンフマル酸塩は花粉症などの症状に効果は強いものの、飲み薬だと眠気が非常に出やすいことで有名です。
しかし、目薬であれば、そこまで強い眠気がでることは考えにくく、非常に高い効果を期待することができます。

日常生活でも対策を

ここまでは、主に花粉症に対して薬での対策を紹介してきましたが、日常生活でもきちんとした対策をすることで花粉症の症状を和らげることができます。

マスクやメガネ、帽子などで対策を

花粉が体につかないようにすることは非常に重要です。外出の際はメスクやメガネ、髪の毛に花粉がつかないように帽子なども併せて使用し、対策するようにしましょう。

室内に入る前に花粉を落とす

外出先から帰ってきた時は室内に花粉を入れないようにすることも重要です。室内に入る前に服についた花粉を払うことを意識して、花粉を持ち込まないようにしましょう。

花粉が飛びやすい時間帯は外出や洗濯物を干すのを避ける

1日のうち、最も花粉が飛んでいる時間がお昼からお昼過ぎ(12時〜15時くらい)と言われています。このくらいの時間はなるべく外出を避けるようにするといいかもしれませんね。

空気清浄機なども効果的

少し値段が張りますが、やはり空気清浄機は非常に効果的と言えます。可能な範囲で準備するようにしましょう。また、フィルターの掃除など花粉症シーズンに備えて機械が最大限力を発揮できるようメンテナンスも忘れないようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は市販のアレグラFXが効かないという時に考えられる原因と取れる対処法、代わりとなる市販薬を紹介してきました。
花粉症は対策をするのとしないのでは、症状の重さにかなり差が出てきますので、今回の内容を参考に適切な対策をとってつらい花粉症シーズンを乗り切りましょう。
 
薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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