睡眠障害・不眠症に市販の睡眠薬ドリエルの効果は?効き目と睡眠導入剤との違いについて

なぜか今日は眠れない、体が疲れているのに眠くならない、旅行先、出張先でなかなか寝付けないなんて経験は誰しもあるかと思います。
今回はなかなか眠れない、寝付けない時に市販でも買うことのできる睡眠薬、ドリエルについてその効果・効き目や医療用医薬品(処方薬)との違いについても見ていきたいと思います。

ドリエルはあくまで睡眠改善薬で適応は不眠症状

ドリエルの説明書を見ると睡眠薬ではなく睡眠改善薬という記載があり、また、その効能効果に不眠症の記載はありません。この点を詳しく見ていきましょう。

ドリエルの効能効果

ドリエルの効能効果は以下の通りです。
一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い
不眠症の記載がありません。
もっと読み込むと「次の人は服用しないでください」という部分に「不眠症の診断を受けた人。」の記載があります。
つまり、一時的な不眠症状には使えるけど、医師から明確に不眠症と診断されている場合は、ドリエルは使えないということになります。この点は注意が必要ですね。

ドリエルは睡眠改善薬

ドリエルは前述のとおり、あくまで一時的な不眠症状を改善する薬と言えます。
ですので、ドリエルの公式の分類は睡眠薬でなく睡眠改善薬とされているようです。
今回の記事内では便宜的に睡眠薬という言葉を用いますが、正確には睡眠改善薬である点にもご注意ください。

ドリエルは不眠にどの程度効果がある?効き目は?

では、睡眠薬のドリエルには不眠症状に対して実際どの程度効果がるのでしょうか。

ドリエルは8割程度の人に効果がある

ドリエルの効果・効き目をテストした情報が製薬会社のサイトで公開されています。
その結果はおよそ8割の人に効果があったということでした。
具体的な内容は、「寝つきが悪い」「眠りが浅い」などの症状を訴える方170人程度を対象に、実際にドリエルを使ってその有効性を確認しています。
その結果は、睡眠改善効果82.1%という医師の評価と、実際の患者さんも79.2%の人が効果を実感したというものでした。
8割もの人に効果があるというのは非常に効き目が強い、効果が高いと言えるのではないでしょうか。しかもそれが市販で買えるというのはドリエルの大きなメリットかと思います。

処方薬の睡眠導入剤との違いは

ではドリエルは医師の処方箋によってもらえる処方薬の睡眠導入剤とは違うのでしょうか。
その違いはドリエルの作用の仕方から見ていきたいと思います。

ドリエルは花粉症などのアレルギー薬の眠気を利用したもの

ドリエルはもともとは花粉症などのアレルギー症状を抑える薬であり、その副作用である眠気を応用して作られて薬です。
製薬会社の公式情報は以下の通りです。
ドリエルの効きめ成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、皮ふのかゆみをしずめたり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状をおさえる目的で広く使われていますが、服用により眠気をもよおすという作用があります。
ドリエルはこのジフェンヒドラミン塩酸塩の持つ眠気の作用を応用してつくられた医薬品です。
確かに花粉症の薬を飲んで眠くなる、といった経験をされて方も多いのではないでしょうか。ドリエルを飲んだ後は、それと同じことが起きているようですね。

処方薬の睡眠導入剤は脳の眠くなる部分に直接作用

処方箋の睡眠導入剤といえば有名なものにマイスリーなどがあるかと思いますが、これらの薬はドリエルとは根本的に作用の仕方が異なります。
脳にはその機能を抑える(≒眠くなる)ように働く部分があり、マイスリーなどの薬はこの部分を刺激して眠気をもたらします。
このようにドリエルとマイスリーなどの処方薬とでは作用の仕方が大きく異なります。

ドリエルとドリエルEXとの違い

ドリエルの中にも普通のドリエルとドリエルEXがあります。この違いについても見ていきましょう。

ドリエルの成分はジフェンヒドラミン塩酸塩

まず普通のドリエルですが、成分はジフェンヒドラミン塩酸塩という成分の錠剤です。
この成分がいわゆるアレルギーで使われていた薬であり、眠気をもたらしてくれる物質です。
ではドリエルEXは何が違うのでしょうか。

ドリエルEXは早く溶けてラベンダーの香りも

ドリエルEXも成分は同じくジフェンヒドラミン塩酸塩となります。
ただ、ドリエルが錠剤であるのに対し、ドリエルEXはカプセルとなっています。
このカプセルであるメリットは体の中でより早く成分が溶け出して効果が早く訪れる可能性があることですね。
また、ラベンダーアロマが配合されており、人によってはよりリラックスした気分になれるのではないでしょうか。
ドリエルとドリエルEXにはこのような違いがありますので、自分にあった方を選択できると良いですね。

ドリエルの値段、価格は

最後にドリエルの値段、価格についても確認していきましょう。
メーカーの希望小売価格は以下の通りです。
ドリエル
6錠(3日分)・・・・1080円(税込)
12錠(6日分)・・・2052円(税込)
ドリエルEX
6カプセル(6日分)・・2376円(税込)

最後に

今回は市販の睡眠薬ドリエルについてその効果や作用の仕方、処方薬との違いなどを見ていきました。一時的に眠れないときや、旅行先や出張先で寝付けないときに備えて予め常備しておくのもひとつの手ですね。使用の際は薬の説明書をしっかり確認し、正しい使用方法で使いましょう。
薬を使用する際には必ず添付文書を確認し、決められた用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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