AZ点眼液の効果や副作用|コンタクト使用、ものもらいや花粉症への効果、市販での購入など

AZ点眼液0.02の特徴、効果、使い方、副作用、併用、授乳中・妊娠中の使用、薬価、ジェネリック、市販での購入などについて添付文書等から解説していきます。

AZ点眼液の特徴

AZ点眼液はアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を成分として含み結膜炎、角膜炎などの炎症に使用される目薬です1)
AZ点眼液の特徴として、抗炎症、抗アレルギー作用を示しステロイド剤にみられる副作用の懸念が少ない点が挙げられます2)
小児などへの使用制限もなく、子供から高齢者の幅広い年齢層で使用されている使いやすい目薬の一つです。
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AZ点眼液の効果

AZ点眼液は結膜炎、角膜炎などの炎症症状に効果が目薬です。
AZ点眼液の効能効果の詳細は以下の通りです。

急性結膜炎,慢性結膜炎,アレルギー性結膜炎,表層角膜炎,眼瞼縁炎,強膜炎

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AZ点眼液の作用機序

AZ点眼液の作用機序は炎症組織に対する抗炎症作用によるものです。
AZ点眼液の抗炎症作用はステロイドの炎症作用やロキソニンなどの痛み止めに使用される成分の抗炎症作用とも異なる機序であり、炎症組織に対する直接的な局所作用と考えられています。そのため、副作用の心配があまりないのも特徴の一つです。

AZ点眼液の効果は74.8%の有効率

AZ点眼液の実際の患者さんに対する効果は臨床試験にて確認されており、結膜炎,角膜炎等の炎症性疾患に対して74.8%(326例中244例)の有効率であったことが確認されています1)
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AZ点眼液はものもらいを直接治療する目薬ではない

前述のとおりAZ点眼液には麦粒腫(ものもらい)に対する効能効果の記載はなく、ものもらいを直接治療する目薬ではありません。
ものもらいに対してはクラビット点眼液などの抗菌剤の点眼液が第一に使用されます。ものもらいの原因は黄色ブドウ球菌などの細菌によって引き起こされるものであり、単純に炎症を抑えるだけでは治療に繋がらないケースもあり、細菌に対抗する抗菌剤の使用が必要となります。
AZ点眼液も炎症を抑える目的で処方されるケースがありますが、自己判断でものもらいにAZ点眼液を使用するのは避けましょう。

AZ点眼液の花粉症への使用

AZ点眼液は花粉症による「アレルギー性結膜炎」への効能効果があるため、花粉症に使用されるケースもあります。
ただし、近年では抗アレルギー薬の点眼液は複数販売されており、それらが第一で使用されるケースが多く、炎症を抑える目的ではステロイドの点眼液が使われるケースが多いと言えます。
医師からの処方であれば安心して使用して良いと言えますが、自己判断では花粉症に使用しないようにしましょう。

AZ点眼液の使い方

AZ点眼液の使い方は1回に1〜2滴を1日に3〜5回使用します。
AZ点眼液の用法用量の詳細は以下のとおりです。

1日3~5回,1回1~2滴を点眼する。

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AZ点眼液のコンタクトレンズの使用

AZ点眼液において、製薬会社からコンタクトレンズを使用したままの使用に関する注意喚起は特にありませんが1)、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどの添加物が使用されている点から、一般的にコンタクトレンズをしたままの使用は控えた方が良いと考えられます。
これらの防腐剤はコンタクトレンズを装着したままの蓄積によって角膜の障害を引き起こすケースもあり、コンタクトを外して使用し、10分程度空けてから再度装着するのが安全と考えられています。
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AZ点眼液の副作用

AZ点眼液の副作用は、頻度は0.094%とされており、あまり副作用がみられない目薬です。
重大な副作用は報告されておらず、軽度の副作用として 眼瞼の腫脹、発赤、そう痒感の報告がありますが、いずれも頻度は0.1%未満とされています1)
AZ点眼液を使用する場合はあまり副作用の心配は必要ないと言えるでしょう。
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AZ点眼液の併用

AZ点眼液は併用に注意が必要な薬はありません1)
基本的にどのような薬と合わせて使用しても問題ないと言えるでしょう。
なお、AZ点眼液の他に目薬を併用する場合、基本的により効果を重視したいものを後に点眼します。また、懸濁性点眼薬や油性点眼薬は、水性点眼薬よりも後にさす方が良いとされています。AZ点眼液は水性点眼薬に該当するため、懸濁性点眼薬や油性点眼薬と併用する場合は先にAZ点眼液を使用し、5分程度の間隔を空けて懸濁性点眼薬や油性点眼薬を点眼するようにしましょう。
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AZ点眼液の授乳中の使用

AZ点眼液の授乳中の使用に関しては、製薬会社から特別な注意喚起はされていません1)。基本的には授乳中でも使用出来る薬と言えます。
基本的に目薬は局所で作用するものがほとんとであり、乳汁へ影響を及ぼすケースはあまり多くありません。

実際に授乳中にAZ点眼液を使用するかは、処方医の先生の判断となります。AZ点眼液に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は授乳中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。

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AZ点眼液の妊娠中の使用

AZ点眼液の妊娠中の使用に関しては、製薬会社から特別な注意喚起はされていません1)。基本的には妊娠中でも使用出来る薬と言えます。
基本的に目薬は局所で作用するものがほとんとであり、胎児へ影響を及ぼすケースは少ないと考えられます。
実際に妊娠中にAZ点眼液を使用するかは、処方医の先生の判断となります。AZ点眼液に限らず、クリニックや病院で薬を処方してもらう場合は妊娠中である旨を必ず伝えるようにし、自己判断で使用するようなことは避けましょう。
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AZ点眼液の薬価、ジェネリック

AZ点眼液の2016年4月改定(2018年3月まで)の薬価は、5mL1瓶あたり87.2円とされています。
なお、AZ点眼液はジェネリック医薬品に分類されますが、同じ成分を含む先発医薬品に該当する点眼薬は現在は販売されておらず、アズレンスルホン酸ナトリウムを含む目薬は全てジェネリック医薬品の点眼薬となります。
AZ点眼液と同じ成分を含むジェネリック医薬品としてアズラビン点眼液0.02%、アゾテシン点眼液0.02%、アズレン点眼液0.02%がありますが、薬価はすべて87.2円であるため、薬局でかかる費用はどれを使っても変わりないと言えます。

AZ点眼液の市販での購入

AZ点眼液に含まれる成分のアズレンスルホン酸ナトリウムは、市販でも購入できる成分であり、AZ点眼液と似た効果を得られる市販薬を買うことができます。
代表的な市販薬としてAZ点眼液とおなじゼリア新薬工業が製造販売しているエーゼットA点眼液などがあり、この市販薬はアズレンスルホン酸ナトリウムの成分を処方薬のAZ点眼液と同量含んでいます。ただし、アズレンスルホン酸ナトリウム以外の成分も含んでいるため、症状によっては別の製品の方が適しているケースがあります。他にも新エーゼットA、エーゼットアルファ、エーゼット抗菌目薬などの種類もあるため、自分に適しているものを選択して使用するようにしましょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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