ムコソルバンを市販や通販で入手するには|ムコソルバンと同じ成分の市販薬も紹介

ムコソルバンを市販で買う方法、ムコソルバンの成分が含まれる市販薬などについて解説していきます。

ムコソルバンとは

ムコソルバンはアンブロキソールという成分を含む痰切りの薬です。
風邪をひいた時、喘息の症状がある時などに痰を出しやすくするために処方されたり、副鼻腔炎の膿を出しやすくする目的で処方されることがある薬です。
安全性も高いため非常に使いやすく、大人から子供まで幅広く使用される薬であるため、使用した経験がある方も多いかと思います。
このムコソルバンについて、市販や通販で入手する方法について確認していきます。

ムコソルバンを市販や通販で入手するには

ムコソルバンを市販や通販で入手するには、①処方箋なしで薬局で購入する、②通販などで個人輸入を行う、③市販薬で同じ成分を含む薬を購入する、といった手段が考えられます。
それぞれ確認してきましょう。

ムコソルバンを処方箋なしで薬局で購入する

ムコソルバンは理論上は処方箋なしで調剤薬局で購入することが可能です。
ムコソルバンは処方薬ですが、正式な分類は医療用医薬品に分類されます。医療用医薬品は、さらに「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医薬品」に分類され、ムコソルバンは「処方箋医薬品以外の医薬品」に該当します。
この処方箋医薬品以外の医薬品は、厳密には処方箋がなくても販売することが可能であり、法律上は処方箋なしで購入することが可能です。
ただし、薬局側には処方箋なしでの販売に関して、応需義務がないため、現実的には処方箋なしでムコソルバンを販売してくれる薬局は非常に限られると考えられます。日常的に利用している調剤薬局があり、かかりつけの薬剤師などがいる場合は、相談してみる価値はありますが、初めて利用する薬局で、いきなりムコソルバンを販売して欲しい旨を伝えても、販売してくれる薬局はほとんどないと考えられます。
緊急を要する場合などを除き、処方箋なしで薬局で購入する方法ははあまり現実的ではないと言えます。

ムコソルバンを個人輸入する(通販)

ムコソルバンは海外から通販などで個人輸入することも法律上は可能です。
厚生労働省のサイトにおいても、一部の医薬品を除き、海外から個人輸入で医薬品を買うことは認められています。ムコソルバンは個人輸入することが可能な医薬品に該当し、インターネット上でも通販として個人輸入を実施してくれるサイトがあったります。
しかし、この方法にもいくつかのリスクがあります。
リスクの一つとして、海外の医薬品であるため、品質が粗悪な可能性があります。もっとも極端な例ではムコソルバンの成分とは全く別の成分が含まれている、といった可能性もゼロではありません。また、価格についても適正価格でない可能性があるというリスクがあります。そして、万が一重い副作用などが出てしまうケースの場合、国から受けれられる救済が受けられいない可能性があるというリスクもあります。
このように通販の個人輸入でもムコソルバンは入手できるものの、いくつかのリスクが伴うことを理解しておきましょう。

ムコソルバンと同じ成分を含む市販薬を買う

ムコソルバンをそのものではありませんが、ムコソルバンと同じ成分を含む市販薬で代用するという手段もあります。
ムコソルバンの成分はアンブロキソールであり、この成分は市販薬でも使われている成分です。
ただし、アンブロキソール単一成分の市販薬は販売されておらず、風邪薬(総合感冒薬)としてアンブロキソールを含んだ薬が市販されています。
ムコソルバンの成分であるアンブロキソールを含む主な市販薬は以下の通りです。

販売名 含まれる成分
エスタックイブファイン イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
ヨウ化イソプロパミド
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
アスコルビン酸(ビタミンC)
チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)
エスタックイブファイン顆粒 イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
ヨウ化イソプロパミド
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
アスコルビン酸(ビタミンC)
チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)
エスタックイブファインEX イブプロフェン
ヨウ化イソプロパミド
クロルフェニラミンマレイン酸塩
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
無水カフェイン
酸化マグネシウム
コルゲンコーワIB透明カプセルα イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
無水カフェイン
パブロンエースAX錠 イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
チアミン硝化物
リボフラビン
アスコルビン酸
パブロンエースAX微粒 イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
チアミン硝化物
リボフラビン
アスコルビン酸
パブロンクオリティ錠 イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
チアミン硝化物
リボフラビン
アスコルビン酸
パブロンクオリティ微粒 イブプロフェン
アンブロキソール塩酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
無水カフェイン
チアミン硝化物
リボフラビン
アスコルビン酸
パブロンSゴールドW錠 アンブロキソール塩酸塩
L-カルボシステイン
ジヒドロコデインリン酸塩
アセトアミノフェン
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リボフラビン
パブロンSゴールドW微粒 アンブロキソール塩酸塩
L-カルボシステイン
ジヒドロコデインリン酸塩
アセトアミノフェン
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リボフラビン

アンブロキソールを含む市販薬は含まれる解熱鎮痛薬の成分(イブプロフェンかアセトアミノフェン)で分類できます。
比較的効果が強い解熱鎮痛成分がイブプロフェンであり、エスタックイブファイン系、コルゲンコーワIB、パブロンエースAX系、パブロンクオリティがイブプロフェンを含みます。これらは風邪を引いた時、高温の発熱も伴うような場合に向いていると言えるでしょう。
一方、パブロンSゴールドW系はアセトアミノフェンという比較的効果がマイルドで安全性も高い解熱鎮痛成分が含まれます。熱の症状がそれほど気にならない場合はこれらのパブロンSゴールドW系を選択するようにしましょう。また、パブロンSゴールドW系にはアンブロキソールと異なる去痰成分であるL-カルボシステインも含まれています。L-カルボシステインは処方薬のムコダインに該当する薬であり、ムコソルバンとムコダインは処方薬でも併用される組み合わせです。それぞれ別の作用を持っているため、相乗効果が期待でき、痰の症状がより気になる場合にもパブロンSゴールドW系が向いていると言えるでしょう。
 
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。

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