突如流行する麻疹(はしか)について、一般的な症状や妊婦さんへの影響について解説していきます。
麻疹(はしか)とは?麻疹ウイルスによる感染症
麻疹とは一般的には「はしか」とも呼ばれる急性の感染症の一つであり、風邪のような症状がでる疾患です。
原因は麻疹ウイルスの感染であり、感染してから発症するまで10日くらい間隔があると考えられています。
麻疹が発症すると発熱の他、咳や鼻水など風邪と区別がつきにくい症状がでますが、熱は39℃以上になることがあり、かなりの高熱と、発疹も現れたりします。
麻疹の怖い点として、非常に高い感染力と合併症を引き起こすことが多い点が挙げられます。麻疹は免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するという特徴があり、また、合併症として、肺炎や中耳炎などの疾患にかかりやすいということがあり、最悪の場合死に至ることもある感染症です。
麻疹(はしか)に一度感染した人は一生かからない?
前述のように怖い点がある麻疹ですが、実際には近年は問題になることは多くありません。その理由は一度感染すると一生免疫が持続すると言われており、その後はほとんど感染することはないと考えられています。したがって、小さい頃に一度感染したことがある人は、麻疹ウイルスはあまり脅威ではありません。
また、近年は麻疹ワクチンの予防接種を行うようになっており、2回の接種を行うとほぼ感染を防げる免疫を獲得できると考えられています。したがって、近年は麻疹に感染する人自体が減っているという状況です。
麻疹(はしか)の妊婦さんへの影響は
妊娠中に麻疹(はしか)にかかると、流産や早産のリスクが指摘されており、注意が必要です。
もし、現時点では妊娠していないものの、今後妊娠する可能性があり、麻疹の感染歴がなく、かつワクチンを予防接種していない場合は、予防接種を受けるようにしましょう。
すでに妊娠しているという場合は、残念ながら予防接種を受けることができません。麻疹の感染歴がなく、予防接種も受けてない状態の妊婦さんは、麻疹の流行の情報に注意し、感染者がいるような場所には近づかないようにしましょう。前述のとおり、麻疹は感染力が非常に高いため、かかりつけの先生と相談し、対策を徹底する必要があります。
薬を使用する際には必ず薬の説明書や添付文書を確認し、医師や薬剤師から指示された用法・用量で使用してください。また、違和感や副作用と思われる兆候を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
今回紹介した内容はあくまで一例であり、必ずしも当てはまらないケースがあります。予めご承知ください。
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